枚岡神社に初詣(東大阪市)
今年の初歩きをどこにしようかと迷い、行ったことがなくて、お正月らしく初詣のできるところということで、枚岡を歩くことにしました。枚岡には枚岡神社のほか、枚岡公園、郊外住宅地などがあり、見どころが揃っています。
生駒山地を目指して走る近鉄奈良線は、東花園駅を出ると徐々に高度を上げ、瓢箪山駅を過ぎると大きくカーブして山麓に取り付きます。ぐんぐん登って枚岡駅。枚岡駅の標高は50mほどで、上の写真のように大阪平野が見下ろせます。
駅のすぐ西側には山小屋風の元銭湯の建物があります。
何にも使われていないようです。
→ひろさんが「近鉄枚岡駅裏の元銭湯」で書かれていますのでそちらをご覧下さい。
また駅のすぐ東側には洋館付き住宅が建っています。
駅を降りたとたんに期待を高めてくれます。
手前は交番ですが、この柵なら和洋折衷下見板の交番が似合いそう(想像)。
傾斜地なので階段は必須ですが、ちょっとした通路にもちゃんとした石段があって、行き先を確かめたくなります。
堅牢でほれぼれするような階段一体の石垣。年季が渋さを加えています。
よそ見し出すときりがないので、邪念は抑えて神社にお参りします。
参道は駅のすぐ東側から始まっています。
というより、二の鳥居の場所に駅ができたらしいので、参道を分断して駅があるといった方が正しいのでしょう。
「元春日平岡大社」と書かれた石柱が立ち、下に「左なら」と書かれています。
枚岡神社は河内国一の宮(律令制で各国の序列一位の神社)で、社伝によれば、創建は紀元前3年に神武東征の折り、山上の神津嶽に天児屋根命・比売命の二柱(中臣氏の祖神)が祀られたことに始まり、650年に平岡連(中臣氏の支族=藤原氏系)らが現在地に神殿を建て、祭神を遷座したとされています。その後、768年に奈良の春日大社(藤原氏の氏神)が創建される際に、この神社の二神と鹿島神宮の二神が分霊されたので、「元春日」というわけです。
なお、この場所は難波から奈良に抜ける最短ルートの暗越奈良街道が通っていますので、そういう位置の重要性と無関係ではないのでしょう。
参道は上り坂と階段で、正月なので両脇に屋台が並んでいます。
しかし、それほど長い参道ではありません。
すぐに拝殿が見えてきました。
春日大社などと同じく、神の使いとして、鹿の石像が置かれています。
対で母子の鹿も。
残念ながら(?)、境内に本物の鹿はいません。
この神社には禊場(みそぎば)もあります。
隣にちゃんとした脱衣場がありましたから、利用頻度も多そうです。
本殿は4つの社殿が並ぶ春日大社式。
春日大社か鹿島神宮から778年に二柱の神様(藤原氏の守護神)を勧請して、春日大社と同じ神様を祀るようになったそうです。
神社の合祀などによって集まった神社も多く、それほど広くない境内ながら、歴史を感じさせる神社となっています。
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コメント
こんばんは。
枚岡は元銭湯の建物だけしか見たことがありません(ご紹介ありがとうございました)。この後の記事も拝見しましたが、枚岡も奥が深くて探訪のしがいがあるみたいですね。
先日、びんみんさんの記事を参考に池田・室町界隈を少し歩いてきました。行かねばならない場所が多くてこなしきれません(汗)。
投稿: ひろ009 | 2009年1月13日 (火) 21:29
ひろさん、こんばんは。
枚岡は歴史があって面白いところです。阪神間と同じく、坂ばかりなのでそれは大変ですが。
池田・室町に行かれましたか。
またご報告お待ちしています。
行かねばならない場所・・・ほんと多いですね。
出かける→調べる→行かねばならないところが増える
できりがないです(笑)
投稿: びんみん | 2009年1月14日 (水) 01:32