裏庭的公園−江成公園(大阪市福島区)
大阪市福島区吉野にある江成公園に出かけました。
江成(町)というのは、かつてのこのあたりの地名です。
この公園は戦時中の昭和17年にできました。
東から公園に入るとツタの絡まる白い壁がどどーんと。福島区民センターです。右手には消防署、左手には西野田幼稚園(昭和4年開設)、向こうには旧福島区役所がある福島区の行政中心。もっとも福島区ができるのは昭和18年なので、公園のできた当時は此花区でした。
公園のできた経緯を知りたかったのですが、今のところ分かりません。分かりましたら追記したいと思います。大正時代の地図では市街地なので何か理由があったはず。
公園の中には象徴的にカナリーヤシ(フェニックス)が植えられています。新森中央公園でもそうですが、カナリーヤシはここぞというポイントにアイストップ的に単独で使われるようです。
木々がよく成長して、うっそうとした木陰をつくっています。
公園の端には八角形の藤棚。
福島区なので野田フジではないでしょうか。
より大きな地図で 近代の公園 を表示
ここで江成公園を上から見てみましょう。
北の一辺で、線で道路に接していますが、あとはぐるりと建物に取り巻かれている奥ゆかしい公園です。こういう形は珍しいのではないでしょうか。
でも閉鎖的かというとそんなことはなくて、出入り口はたくさんあります。
この入り口はそのまま路地につながっています。
こちらもお屋敷と西野田幼稚園に挟まれた通路の形で、道につながっています。
そして、こういう子供が一番好きそうな裏口もあります。
形も不整形で、閉じたようで開かれている不思議な公園でした。
ちなみに周辺は福島区らしい古い住宅地です。
このT字路の連続模様。福島区は路地の魅力にあふれています。
この公園はそんな町の裏庭といえるかもしれません。
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コメント
今、江成公園に来ています。
江成公園のできた経緯気になります。江成町の名前の由来は北区西成野田の当時の小字名とのことですが、その由来も気になります。
福島区民センター内に図書館がありますが、今日は月曜日で休館。何か情報が得られるのではと期待していたのですが、残念です。
このサイトの続報を期待しています。
投稿: 江成 | 2017年1月16日 (月) 11:15
江成様、コメントありがとうございます。
もう少し調べて見ないとといいながら忘れているものが多くて、この記事もその一つでした。すみません。
手元の地図を確認したところ、大正10年の時点では工場があり(何の工場かは不明)、昭和7年の時点では空き地になっています。そういう意味では上福島公園と同様の成り立ちが考えられます。
せっかくの機会ですので、もう少し調べてみようと思います。
江成様の方でも調べていただければと思います。
投稿: びんみん | 2017年1月17日 (火) 02:11