多治見60年代
出張で多治見へ。
あまり時間はありませんが、駅前の下街道(善光寺道)を少し歩きました。
中山道=上街道に対する下街道というネーミングだそうです。
通りには多治見ながせ商店街と表示されています。
この通りには60年代の匂いを感じました。
商店街の店舗数のピークが昭和40年代だそうですので、その頃に建築・改修された建物が多いのでしょう。
レトロな雰囲気ですが、売り物になっていないレトロ。
古そうな陶器屋さんですが、きれいにされています。
上の窓には型板ガラスがはまっています。
左が下街道で、右から別の道が合流しています。
間の壁面を装飾されていて、ガラスブロックがやはり60年代風です。
そちらの道に入ると、全面、型板ガラスのはめられた町家がありました。中から洩れる光がとってもきれい!
よくこれだけ割れずに残っていることと思います。
型板ガラスは1960年代半ばに大流行しますが、今はほとんど使われません。
時代を特定するのに役立つ化石を示準化石といい、ある時期に急激に増えて、急激に滅んだものが適していますが、型板ガラスなどそれに近いかもしれません。
今回初めて知ったのですが、大阪板硝子販売(株)さんのページで、型板ガラスのデータをまとめておられます。これは便利。
ここで、今まで時々見かけたこの型板ガラスが1964年製造の「のみち」という型だと知りました。名前と時代が分かってなんだかとってもすっきりしました。ありがたいことです。
多治見にはまた行く機会があるので、もう少し歩いてみたいと思います。
土岐川の南には古い街並みがあるようですし、明治町、大正町、昭和町も揃ってます。
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