池田室町住宅地の周辺
池田室町住宅地は前回紹介したとおりですが、その周辺にも古い住宅などが残っています。池田室町住宅地は明治43年に開発が始まりましたので、その周辺に大正や昭和の町があっても不思議ではありません。今回は周辺を紹介します。
まず池田室町住宅地と一体的にあるのが、このダイハツのアヤハクラブ。純和風の落ち着いた門構えです。広い庭のある和風建築のようです。ダイハツ(当時は発動機製造(株))は戦前から池田市で操業しています。
住宅地の南側は少し低くなり、小川が流れています。
その南には落ち着いたお屋敷がありました。整形の室町住宅地と違って、屈曲する道を生かしながら建物を建てています。
奥のお屋敷はどっしりした洋館付き住宅です。
一方、室町住宅地の東側(池田駅側)には、こんなにいい感じの一角が残っています。室町住宅地に啓発されたのかなと思える住宅地です。
どっしりした和風住宅の洋館付き住宅。
向かいにある、こちらも洋館付き住宅。
建物は古そうに見えないけど、丸窓の残る住宅もあります。この格子のデザインは槍でしょうか。洋風長屋で丸窓にプロテクターのような格子をはめている家がありますが、もしかしてこういうのが原型かも(根拠はありません)。
南にはアパート群もあり、銭湯もあります。
シュロがすっくと立つ、明るい雰囲気の池田温泉。足下はスクラッチタイルです。銭湯好きには知られた温泉だったようですが、残念ながら2005年に廃業されたようです。「池田」の文字が落ち、煙突は安全上の理由か途中で切断されています。いい字体なので取っておいたらいいのになあ。
南に抜けると急に視界が広がって、広々したダイハツ本社工場第一地区があります。昭和14年(1939年)にここに工場を構えました。周辺には従業員の方も住んでおられたのでしょうね。
駅に戻る途中、ひっそりと残る3棟続きの洋風長屋を見つけました。
とくに手前のものは屋根瓦(セメント瓦?)も古そう。
近くにもう少し原型が分かりやすい形で残っているものがありました。
コンパクトながらなかなかきれいです。
洋館付き住宅の洋館部分を取りだしたようにも見えます。
池田室町住宅地は和風住宅ですけど、周辺にも様々に影響を与えていたんじゃないかなと思います。
周辺部も歩いて楽しい池田室町でした。
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コメント
池田はほんと。
歩けば歩くほど凄みをあらわしてくる
投稿: 北摂万歳 | 2015年1月10日 (土) 17:03
北摂万歳さま、コメントありがとうございます。
ほんと池田は凄いものが埋もれている街です。
投稿: びんみん | 2015年1月10日 (土) 23:18