大阪大学の五角窓
大阪大学豊中キャンパスに行きましたので、登録文化財の共通教育本館(イ号館)を見てきました。
キャンパスの中でも阪急石橋駅に近い高台にあります。6月に訪れた大阪大学総合学術博物館とは近所です。
近づくと、タイトルにもしましたが、五角形の窓が目に刺さります。ネオ・ゴシックと説明されている資料もありますが、アーチを突き詰めていくと五角形になったということなんでしょうか。
この建物は、1929年(昭和4年)に、旧制府立浪速高等学校の高等科本館として建てられました。
玄関周りはとくに凝っています。玄関の庇には電波のような模様が入り、門灯はクラゲをロケット化したような形。未来的な雰囲気があります。玄関扉も五角形が組み込まれ、上部にはステンドグラスも。
こういうのはアール・デコではないんでしょうか。
見上げると立体方向にもとんがっていることが分かります。
玄関ホールに入ると大きな五角形窓から日差しが差し込みます。ここではどうしても五角形を見せたかったんでしょうね。
階段の親柱もとんがっていれば、手すりの窓も五角形。
五角形の内側にはさらに幾何学模様が入っています。
上層階からは北摂平野を望むことができます。
丘の上にできたばかりの旧制高等学校−−上昇する気分と五角形には関係があるのかな、などと考えました。
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コメント
こんばんは。
イ号館の五角形はユニークですね。手すり窓の内側の幾何学模様はアールデコかなと思いますが、全体的には無骨さと先進性をミックスしたような不思議なデザインという気もします。こういうのをネオ・ゴシックと呼ぶんですかね?
イ号館は昔は薄汚れていた(?)ためか、全くそのデザインなどに記憶がありませんでした。おかしいなあ、その頃から建築には興味があったはずやのになあ。。。
石橋の街も商店街くらいしか記憶にございません。これは歩き回っていないから致し方なしかな?高校の近所についても全く同じだったのですが。
投稿: ひろ009 | 2008年9月18日 (木) 23:02
ひろさん、こんばんは。
無骨さと先進性・・・たしかに。
男子校にぴったりかも。
ネオ・ゴシックといわれるのは、垂直方向の動きと、五角形の窓を尖頭アーチの変形と見ているのかなと。
石橋の商店街も味があっていいと思います。
石橋界隈については、阪大生がいろいろ書いてないのかなあ。
投稿: びんみん | 2008年9月19日 (金) 02:17