明石の港
明石公園を見た後は、港の方に行ってみました。
南に歩いていくと海にぶつかります。港は入りくんでいて、フェリー乗り場があり、船だまりも。この右手に船がたくさん並んでいました。屋根付きの船が多いです。
あまり古い建物などはないのですが、伝統的な駒寄せのある町家がありました。
材木町なので、このあたりは材木商があったのでしょうか。
角の部分まできちんと処理しています。
行き届いたところに美しさを感じます。
蔵の軒下には獅子の頭がありました。
このような蔵はお寺で見かけるような気がします。
港には歴史のある岩屋神社があります。
成務天皇の13年(西暦でいうと143年)に淡路島の岩屋神社から勧請されたとされる神社です。正確な年代はともかく、明石で古い神社には違いありません。境内から今も淡路島を見ることができます。
神社は空襲で焼けています。
明石の町を歩きながら、歴史のある割に古い建物は少ないなと思いました。後で知ったのですが、明石は川崎航空があったため、兵庫県で最も空襲被害が大きかったのだそうです。
港近くにちょっとした丘。
石畳の坂道に期待しますが、それ以上の収穫はなくて残念。
いよいよ港の先まで来ると、古い灯籠のようなものがありました。
こんなに小さくても灯台です。明石港旧灯台と言われます。
江戸時代の明暦3年(1657年)に初めて設置された灯明台です(近畿で4番目の灯台)。
昭和7年に改修が行われて灯台となり、昭和38年まで現役だったそうです。
石積の突堤もまた残されています。あるいは復元?
ちょうど有名な、たこフェリーが出航していきました。
今はこの白い灯台とペアの赤い灯台が明石港の口を示しています。昭和37年12月初点のかわいい灯台です。この先は明石海峡のみ。
もう少し港に沿って歩いてみました。
さびしげな倉庫があります。
4つ足のクレーンは港のテクノスケープ。
港町には広さの割に神社・祠がたくさんあります。
狭い街区そのままに建物は新しくなり、漁師町の雰囲気は薄いのですが、たくさんある戎神社が漁師町らしさを伝えています。
それでも、ふと古いタバコ屋があったりします。
濃厚というわけではないのですが、港町の雰囲気を感じながらのまち歩きでした。
余談。帰り道、旧山陽道に洋菓子店キャネットというお店(明石市樽屋町5-20 ホワイトスワン1F)がありました。いろんな種類の手作りアイスもなかを売っています。ぶどう(105円)をいただきましたが、なかなか美味でした。
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