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2008年8月23日 (土)

中山道・加納宿のあたり(岐阜市)

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岐阜に出張に行ったついで。
仕事が早く終わったので、中山道の加納宿あたりに立ち寄りました。
上の写真は街道筋ではありませんが。

 

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街中なのにちょっと大きなお屋敷などもあります。
朽ちているようなのが残念。

 

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加納桜道から江戸に向かう街道に入り、しばらく歩くと唐突にこの建物。旧加納町役場です。武田五一の設計で大正15年に建てられました。
シンメトリーをかなり崩したデザインです。玄関のアーチやディオクレティアヌス窓(半円を2本の柱で分割した窓)にも目が行きますが、それよりも建物全体の発する古び方の凄みに圧されます。

 

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玄関脇には登録文化財の表示が立っています。

 

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でも老朽化の問題で立ち入り禁止。あまり近づくこともできません。
建物の無事を祈ります。

 

(追記)
 残念ながら解体が決まったそうです。
 →中日新聞「旧加納町役場解体へ」(2015.1.2記)

 

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加納は城下町でもあります。
大手前通りで街道は北に折れ、この広井橋で小さな清水川を渡ります。この広井橋は昭和27年の橋で、まだこの頃の橋は味わいがあります。

 

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中山道と御鮨街道の分岐で、再び中山道は東に折れています。東の中山道を見たところ。
御鮨街道という言葉を私は初めて聞きました。江戸の将軍家に長良川の鮎鮨を運んだルートだそうです。鯖街道と似てますが、こちらは鮨にしてから運んでいたようです。
もっともそんなに頻度のある話ではないでしょう。

 

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私は御鮨街道を北に逆走します。
名鉄の線路を渡ると花街の名残らしき3階建ての町家。

 

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銅の戸袋、名前入りの瓦など凝っています。

 

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加納東広江町のあたりは古い町家が残っていました。
2階建てで、両袖の木の壁が出て、前のめりでという特徴は共通しますが、なぜか高さ、出方がばらばら。今、気付きましたが、菱の穴あきコンクリートブロックが合ってます。

 

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こちらはゆったりした家。塀に品があります。
このあたりでも石垣は丸石です。

 

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こんな穴あきコンクリートブロックもあるのかということで。花に雲の図案化でしょうか。

 

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清水川をたどって岐阜駅に出ました。
自然の河岸を再現した川で、岐阜の街中を流れながら、とてもきれいです。

 

岐阜駅の表は表で、60〜70年代の建築群に見どころを感じますが、岐阜駅の裏の加納地区も戦前の風情があっていいものです。

 

 

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