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2008年7月17日 (木)

神社の松

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神社の杜というと、どんな木をイメージしますか?
私の場合は、杉かクスノキです。
浜寺のあたりの神社には松の木がありました。

高師浜駅のすぐ近くにある高石神社。
創建は不明ですが、延喜式内社(927年の「延喜式」に掲載されている神社=その頃には既にあった神社)です。祭神は少彦名神社、天照皇大御神、熊野坐三社で、末社に八幡神社、八坂神社、春日神社、船富神社、彌栄神社です。熊野の神様が祀られるのは紀州街道沿いだからでしょうか。

元々は松林に埋もれるように神社があり、やがて松が刈られて神社の周りだけに松が残ったと想像するのですが。

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同様に伽羅橋に近い羽衣浜神社にも松林があります。
こちらも延喜式内社で、創建は慶雲3年(706年)。祭神は両道入姫皇女(日本武尊の妃)です。古い神社は思いがけない方が祀られていたりして好きです。この神社は大鳥大社の摂社で、井戸之森大明神と呼ばれていたそうです。地形をみると、この神社を巻くように芦田川が流れていて、この神社の下に川から地下水が流れ込み、真水の井戸が湧いていたのではないでしょうか。

かつては知られた浜寺の松も、今はまとまって見ることができるのは浜寺公園ぐらいですが、浜寺の神社も松原に思いを馳せるよすがにはなるのではないでしょうか。


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余談ですが、羽衣浜神社に面白い灯籠がありました。
絵文字のように、すりこぎ、角桶などがレリーフされています。またハートマークの連続模様も。
何を意味しているのか気になります。

(追記)京都の円山公園で、この灯籠が「善導寺型灯籠」と呼ばれる種類のものであることを知りました。京都にある知恩院派の善導寺の灯籠に由来するそうです。火袋に茶道具(茶碗・茶筅、炭斗・ 火箸、茶釜・柄杓、五徳など)が刻まれていること、扇子に由来する可能性のあるハートマークはその特徴です。上の写真の場合、左が茶碗と茶筅、右が炭斗箱と思われます。(2009.1.12記)

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