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2008年6月 8日 (日)

「東洋のマンチェスター」から「大大阪」へ

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石橋の大阪大学総合学術博物館「待兼山修学館」で、『「東洋のマンチェスター」から「大大阪」へ』と題した企画展が開かれています。豊中で用事があったついでに見てきました。

○開催概要
 「東洋のマンチェスター」から「大大阪」へ 
  ー経済でたどる近代大阪のあゆみー

 開催期間:2008年5月1日(木)〜7月5日(土)
      (日祝休館)
 開館時間:10:00〜16:30
 料金:無料

 江戸時代の商都から明治維新での停滞、五代友厚による殖産興業、金融機関の近代化、重工業の発展、生産効率化、技術者教育、企業メセナ、そして大大阪の時代などの展示内容になっています。長者番付など様々なリストが掲げられていますので、じっくり見れば面白いのではないでしょうか。ビジュアルでは銀行や化粧品など企業広告が楽しめました。

 この博物館を訪ねるのは初めてで、この企画展以外に思った以上に展示スペースが広いのに驚きました。待兼山の自然や教育に関する展示もあります。1階にはミュージアムカフェまであります。

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さて、総合学術博物館は建物自体も近代建築です。
昭和6年に大阪帝国大学附属病院石橋分院として建てられました。つまりは病院。
待兼山の坂を少し上がり、緑に囲まれた良好な立地です。(だから全景は撮りにくい)

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外観はとてもシンプルです。病院らしいといえばらしい。

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1階のカフェには屋外席もあり、洗い場から移設された壁泉が据えられています。

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エントランスホールに入ると正面に階段があります。階段と柱、手すりが柔らかな曲線を描いています。人研ぎの壁・階段に、角のみ褐色タイルが使われています。補修で色の違うタイルがはめられているのが、かえって表情になっています。

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踊り場にはそれぞれ工夫してデザインされたステンドグラスがはまっています。ポイントで使われる曲線が面白い感じ。

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屋上にはウッドデッキがあり、池田の街が見下ろせます。
ベースの近代建築を生かしつつ、気持ちの良い建物に改修されていました。

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石橋駅の東には洋館付き住宅などもあるようです。
展示を見るだけで時間がなくなってしまったので、後日再訪したいと思います。

○関連ホームページ
 ひろの東本西走「東洋のマンチェスター」から「大大阪」へ-1

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コメント

こんばんは。

ほぼ毎日びんみんさんのブログもチェックしているのですが、この関係の記事のみ見逃していたようです。うーん、青島に目がいったのかな?

長者番付の変遷も詳しくチェックしたわけではないのですが面白かったです。私はマチカネワニはもちろん、阪大の歴史や人物史、技術史なども結構楽しみました。

建物も良かったです。最初の目的はステンドグラスを見ることだったのですが、階段・柱・手すりも素晴らしかったです。

投稿: ひろ009 | 2008年6月26日 (木) 21:32

ひろさん、こんばんは。

青島(というかまだ煙台)の記事はいろいろ調べる手間があり、別の記事もはさんでいます。

他の展示も良さそうですよね。
今回は時間がなさすぎたので、次はしっかり見ようと思います。甘く見てました。

階段・柱・手すりも素晴らしい・・・同感です。
手すりはなでてきました。

記事で書き漏らしましたが、この春から橋詰節也さんがこの博物館に移ってこられたのですよね。
企画展がさらに充実するのではと期待しています。

投稿: びんみん | 2008年6月27日 (金) 01:56

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土曜日の午前中、大阪大学総合学術博物館・待兼山修学館で開催されている企画展”「東洋のマンチェスター」から「大大阪」へ -経済でたどる近代大阪のあゆみ-”(7月5日まで)に行って来ました。 ******... [続きを読む]

受信: 2008年6月26日 (木) 21:38

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