大手前遊歩道

大手前遊歩道というのは、大阪城の大手門の前にある公園です。大正13年に陸軍省貸下地を利用して、植樹し、遊歩道が整備されました。面積は7287坪。ちなみに大阪城公園は昭和6年開園です。
荒川章二さんの「軍用地と都市・民衆」(山川出版社日本史リブレット)、p62-63によれば、大正8年、大阪府会から内務省に、大阪城の師団が大阪市発展の妨げになっていると意見書が出され、要望は通らなかったものの、大正10年(1921年)に旧輜重兵第四大隊跡地1万3000坪が大阪府に売却されたのはその成果だとしています。
つまりはそれが大手前遊歩道になったのでしょう。
(追記)
昔の絵葉書で見る大手前遊歩道。洋風のデザインで、すっきりしています。(2012.1.9記)
<大大阪市街地図・昭和2年>
昭和2年の地図を見ると、周囲を軍関係の施設に囲まれていることが分かります。のんびり散歩する雰囲気ではないですね。

北の端から歩き始めました。
外堀に沿って並木が続いています。

やがて茶色い建物が見えてきます。

大阪市水道局大手前配水場(旧高地区配水ポンプ場)です。
昭和6年、宗建築事務所の宗兵蔵によるものとのこと。幅の違うタイルを交互に使っています。銘板と市章に味があります。

王冠や将棋の駒のような飾りがあります。
周囲の石材は砂岩系のようで、柔らかみがあります。

中央には不思議な飾りがついています。
ラジエーターの付いたポンプ?
ポンプ場なのに装飾が多くて、味のある建物です。

南側には気持ちの良い遊歩道があります。

緩やかにカーブしながら、芝生と木立の間を抜けて道が続きます。

反対側から。
※何らかのミスで以下の記事が消えていたため、改めて追記しておきます。(2012.1.9記)

お堀端に気になるものがありました。
後に知ったところでは、これはラジオ塔。ラジオが登場して間もない頃から戦中期にかけて、ラジオ放送の普及のために全国各地に設置され、ここからラジオ放送などが流れていたそうです。
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