生國魂神社の境内にて
生國魂神社といえば、大阪でも有名な神社の一つ。でも私は初めての訪問でした。
社伝によれば、神武天皇が九州から難波津に着いた際に、今の大阪城付近に生島大神・足島大神を祀ったのが創始とされているそうです。のち大物主大神も祀られました。生島・足島大神は国土・大地の守護神で、大物主大神はダイコクさんです。
秀吉の大坂城築城に際して、天正13年(1585年)に現在地に遷座しました。
現在の拝殿前は広々と開放的です。
神社は(とくに古いのは)けっこう好きなのですが、その中でも摂社・末社をはじめ、境内にあるいろいろなものを見て回るのが好きです。変かも知れないけど。
まず境内図をチェック。全体の配置と面白そうなものがないか確認します。
そしてまずは拝殿にお参り。「お邪魔します。ちょっと境内を見せてください」と願いごとするという・・・
大きな神社ですので、摂社は大きめで、かつそれぞれにユニークです。
右から、浄瑠璃神社、家造祖神社(土木建築の守護神・手置帆負神・彦狭知神を祀る)、鞴〈ふいご〉神社(製鉄・製鋼・鍛冶の守護神、カマド神)、城方向〈きたむき〉八幡宮(大阪城鬼門の守護神でしたが今は?)です。城方向八幡宮は、生玉公園ができるときに移されてきています。
精鎮社。表参道蓮池に祀られていた弁財天社で、生玉公園ができるときに移されたようです。池になっていて、鯉が泳いでいるのが面白い。
余談ですが、摂社・末社の中でも弁財天社、厳島神社が好きです。というのは、島をかたどって周囲に池を巡らせたり、堀で囲んだりしていることがよくあるからです。その造形を見るのが楽しみです。
こんな碑もあります。
八雲琴の碑といって、愛媛の人が、文政年間出雲大社に参籠し、神託を得て二弦の八雲琴を完成させたそうです。芸能に関わりが深いですね。
表からみると、丸い穴が開いてますでしょう。
裏から見ると月の形。
昼は日の形で、夜になると月の形になるという粋な仕掛けかと思います。
また、面白い奉納玉垣がありました。
「世界一週記念 奉納英貨十五パウンド 長谷為五郎」と書かれています。側面には大正13年の日付。ポンドで奉納してしまうあたり、得意げな顔が浮かびます。
このほかにも様々なモニュメントがあり、さすがに多くの人々の崇敬を集めて、見どころの多い神社です。
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