堺東の洋風住宅など
狭山自由丘のあとは、堺東で用事があったのですが、用事がすぐ終わり、物足りない気分もあったので、以前に歩いた堺東駅の東側の続きを歩いてみました。(そうそう、以前の貸家募集中の近代長屋は無事に入居されてました)住所でいうと南三国ヶ丘町一丁・二丁、榎元町三丁です。(堺は一丁目とはいいません。理由は知りませんが)
この地域、結構面白いです。興味をひくものばかり。物足りない気分はすっかり吹き飛びました。
まずこの洋風住宅からご紹介します。
アーチ窓の住宅もそうですが、原型を留めてそうな門扉など、いろいろ見どころがあります。なぜか庭は和風のようですが。
塀は3段構成で、下段は表面を粗くはつった切石積み、中段に磨かれた白い切石でシャープな線を引き、上段には溶岩らしき黒い多孔質の石を並べています。この溶岩っぽい石が珍しく思います。
側面には長いピンクの木塀が連なっています。
ピンクは他の家でも見かけました。共通カラーなのかも。
家の西側面。ちょっとした出窓があります。
このお屋敷の斜め前には公園があります。ちょっと意味ありげな公園。中央が低くなっていて、昔は池だったろうと推測されます。(あとで米軍撮影空中写真でも確認しました)手前の茶色い石も庭石に見えます。元はため池なのでしょうが、住宅街とは一体のものだったと思います。
池の周辺を回ってみると、こんな住宅もありました。
こちらも洋風の雰囲気です。
煙突がかわいらしい。
さて、この一帯の石垣には統一感があります。
3段構成になっていて、下段は赤みのある切石積み、中段は青みの石を線のように引いています。上段はいろいろ。この家の場合は塗り塀ですが、玉石積みなどのパターンもありました。
以上は大きな家ですが、小さな家も表情豊かです。
長屋なども色合いを外していません。
しっかりした石垣が支えています。
この左に細い通路がありました。
細いながらも縁石は切石です。
一部、レンガ敷きの側溝もありました。
それも右と左のレンガには、四弁花の刻印入りです。近くにある旧天王貯水池につかわれているのが、この日本煉瓦(株)(堺市)製と推定されている四弁花のレンガですので、塀を壊したときなどに転用したのかななどと想像するのですが。
最後にとっておきのお宅を一つご紹介します。
見てください、洋館付き住宅は見かけますが、これは純和風の住宅に、洋風、さらに蔵が突き出し、後ろにはまた洋風の改築(?)という、4種混合の住宅です。この蔵がなんともかわいらしい。子どもなら、こんなお家におよばれしたいものです。
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コメント
これはこれは・・・驚きました!
堺東の近くでまだこれだけのものが残っているのですね。1枚目の写真のお宅からドヒャーッです。それにしても、全く見たことがない景色です。
投稿: ひろ009 | 2008年4月24日 (木) 21:32
ひろさんは、あるいはご存じかなと思ってました。
三国ヶ丘高校の周辺です。
堺東の駅からすぐのところにこれだけ古い住宅が残っているのに驚きます。
投稿: びんみん | 2008年4月25日 (金) 01:58
こんばんは。
行って来ました堺東。
高校のすぐ近くにこのような素晴らしい建物&景観があったとは!唖然・茫然でした。でも、大感激です。
素晴らしい情報をありがとうございました!
北花田口町一丁のあのお宅が周辺の建物も含めて無くなっていましたね。これにもビックリでした。
投稿: ひろ009 | 2008年4月27日 (日) 00:24
早い・・・
さっそく行ってこられましたか。
喜んでいただけて、紹介した甲斐があります。
北花田口町一丁のお宅はなくなっていましたか・・・
残す理由はあまりないけど味のある建物は多いので、やはり気合いを入れて探索・撮影しなければと思います。
投稿: びんみん | 2008年4月27日 (日) 13:12