桜並木の桜井住宅地(箕面市)
豊中に用事があったついでに、箕面まで足を伸ばしました。
目的は桜ヶ丘の住宅改造博覧会の住宅。先日、ぷにょさんが、「興奮の渦!桜ヶ丘」としてレポートされていたのを見て、私も見てみたいということで。
阪急電鉄の箕面線「桜井」の駅で降りるのですが、桜ヶ丘に行く前に、駅前にある桜井住宅地を見ることにしました。『近代日本の郊外住宅地』には、「櫻井駅前には「池田新市街」(池田室町)に次いで、明治44年6月箕有電鉄により開発された「櫻井住宅地」(5万5000坪)が広がり、大正11年当時は既に閑静な住宅地として定着していた」と記されています。
桜井駅から桜ヶ丘に向かうメインの道はこのような細い道です。既に桜井住宅地の街区ができあがっていたので、広い道を付けられなかったのではないでしょうか。
桜井住宅地の真ん中には東西にやや幅広の道が通っており、古い桜並木が続いています。道の両側には水路があり、メインストリートの扱いと思われます。桜も桜井の名にちなんで植えられたのでしょう。
桜は枯れたものを適宜植え替えているのでしょう、太さがまちまちですが、このような古木もあります。つぼみがふくらみつつありますので、もうちょっと後の時期の方が良かったかな。
この桜通りは、どの家も前に石橋をかけ、このような門があります。
いいなあと思って写真を撮っていると、散歩中のおじいさんに声をかけられました。おじいさんは彦根工業卒の建築家だったそうです。このあたりの住宅が気に入って移り住んだのだとか。「建築は面白いだろう!」と何度も強調されます。ここで10分ほど立ち話。
さて、別の通りですが、この家の門はなかなか品の良いものです。
明治時代の住宅地とあって、さすがに住宅は建て替えられていると思いますが、石垣などに昔の風情を感じることができます。
この家などちょっと昔の雰囲気がある?
こういう家が原型に近いのかなと思われます。杉皮?を壁に巻くスタイル。門柱が黒石で渋い。
ところどころ更地になっています。見てください、この広さ。
ちなみに奥の住宅の裏塀は煉瓦塀です。
住宅地内には教会もありました。
塔が特徴的です。
この道は博覧会場に向かうもう一つの道、紅葉通りに続く道です。
道路の端を丸みを帯びた形に石を敷き詰めています。面白い。恐らく博覧会に合わせてしつらえられたのではないでしょうか。
そして話も桜ヶ丘に続きます。
<関連ブログ>
桜井駅前には西国街道が通っています。
十三のいま昔を歩こう「西国街道を歩く(2)牧落踏切り〜桜井駅」
| 固定リンク
「日常旅行(大阪)」カテゴリの記事
- 2022年もよろしくお願いします(2022年初歩き)(2022.01.02)
- トンガリ屋根の市営住宅(東大阪市)(2021.08.02)
- 野里を歩く(大阪市西淀川区)(2021.07.25)
- 姫島を歩く(大阪市西淀川区)(2021.06.13)
- 住吉大社門前の道(大阪市住之江区)(2020.01.03)
コメント
桜井駅からまっすぐ続く道を歩いてきて、くるっと振り向くと、正面に桜井駅の駅舎が見えるのが何ともよいですね。
投稿: ぷにょ | 2008年3月25日 (火) 12:05
ぷにょさん、行ってきましたよ!
昔の道の引き方に「山当て」というのがありますが、昔は視線に敏感だったような気がしています。
細い道の向こうに目立つ物があるとうれしくなります。
投稿: びんみん | 2008年3月26日 (水) 19:18
桜井の住宅地は明治44年に分譲されていますが、写真の片方の桜並木も、同じ時期に植えられたものが残っているのでしょうか。また、当初の植えられた桜の並木はほとんど残っているのでしょうか。
投稿: たろう | 2009年3月 2日 (月) 23:29
たろうさま
初めまして。コメントありがとうございます。
残念ながら植物に詳しくないのですが、素人目に植え替えられている桜が多いと思われました。当初のものは、あまり残っていないように思えます。
条件が良くないのでしょうか。
当初のものだと樹齢100年ほどですね。
投稿: びんみん | 2009年3月 3日 (火) 00:59