千里山探訪 〜千里山西5丁目
千里中央に用事があり、前々から訪ねておきたかった千里山住宅地に(強引ながら)寄り道しました。千里山住宅地は、大阪で最も有名な郊外住宅地といっていいでしょう。北大阪電鉄が土地を買い取り、内務省の外郭組織「都市研究会」が田園都市の計画をつくり、大阪住宅経営(株)が住宅地経営を行ったという経緯があります。面積は約10万坪。大正9年に開発が始まりました。
大阪住宅経営(株)の住宅地については、前に田辺町住宅地を紹介しています。
また、ひろさんが、今回紹介する地域を回られてレポートされています。
最寄り駅は阪急北大阪線・千里山駅。西側の駅前通を上ると、上の写真、第1噴水のあるロータリーにぶつかります。ここが千里山住宅地でも中心的な場所で、ここから放射状に道が上っています。起伏の多い住宅地です。
その一角には、「千里山開発記念碑」が立っています。この千里山住宅地開発を記念するものですが、昭和3年に大阪住宅経営(株)が解散するときに立てられています。
メインストリートは「レッチワースロード」。イギリスにある田園都市の本家の名前が付いています。似ているかというと疑問はありますが、気持ちは分かります。
※以降は説明の都合で回った順番とは変えてあります。
ロータリーから上っていく道の一つ。街路樹でクスノキ(?)が保護されています。
玄関へのアプローチは例えば、このようになっています。ちなみに路側はコンクリートです。
品のいい和風住宅がありました。
屋根の傾斜が緩いのが特徴的です。
坂を上っていくと、第2噴水のあるロータリーがあります。
昔は5つの噴水があったそうですが、今残っているのはこの2つです。
さっきのロータリーは円でしたが、こちらはダイヤモンド型です。ちょっと曲がりにくそう。
こちらも第2噴水です。天辺から水が湧いていて、カラスの水飲み場になっていました。
ロータリー近くのお屋敷。うねうねと生垣が続いています。まるで蛇踊りのよう。
ようやく古そうな住宅を発見!
この季節は落葉樹の葉が落ちて見通しがいいので、探訪にはもってこいですね。それでもはっきりとは見えません。
玄関側から見るとこんな感じ。
仕事の資材置き場に使われているようですが。
さらに歩いていくと屋根が見えました。
これは期待できる。
見事な洋風住宅です。1階にはスクラッチタイルが貼り巡らされています。玄関は西向きで、右手=南側が高い斜面で開けていますので、きっと眺めが良いことと思います。
これはひろさんも見つけられています。
北側を拡大してみるとこんな感じ。
南側もしっかり見たかったのですが、庭木にさえぎられてよく見えません。
さらに移動してこの家。
(またもひろさんとかぶる)
大屋根と1階部分の下見板が印象的です。
表通りにあったこの住宅、古いかどうか分かりませんが、複雑な屋根が印象の強い住宅です。
(ここもひろさんと一緒)
千里山西5丁目では思ったほど古い住宅を見つけられませんでした。
これ以外にも似たような住宅が多く、外装を塗り直して新しいのか、全く新しいのか、判断に迷うものも多々ありました。それだけ新しく建てる住宅も雰囲気を尊重しているということで、いい環境を保っている住宅だなという印象を持ちました。
千里山住宅地で見落としていた住宅を見てきました。
どちらもひろさんが紹介されている住宅です。
ひろの東本西走!?「千里山住宅地探訪(その2)」
第1噴水からまっすぐ(素直に)道を上がっていくと、目立つ洋風住宅があります。O邸です。
ここはたしかに玄関が魅力的です。
メインストリートにふさわしい住宅だと思います。
さらに上っていくと、H邸です。
和洋折衷でも、2階に洋風のサンルームがつく斬新なデザインです。
ひろさんが中に入れていただいた話を紹介されていますので、ぜひご覧になってみてください。
(2010.8.15記)
まだ探訪には続きがあります。
>千里山探訪 ~千里山西4丁目
>千里山探訪 ~千里山西1丁目
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