津偕楽公園
出張で時間ができたので津偕楽公園(三重県津市)を見てきました。
丸石の敷かれた階段・坂道を登っていきます。
この公園、起伏が多くて、見どころがたくさん。
なぜかというと、古くは津藩藩主の鷹狩場で、11代藩主藤堂高猷(たかゆき)の山荘があった場所だから。偕楽公園という、江戸っぽい名前も、園内の亭舎に“偕楽園”の扁額がかかっていたからだそうです。
園内には「三重県公園記」の石碑が建っています。
この公園はもと三重県公園と呼ばれ、開設されたのは明治10年(1877年)4月といいますから、日本でもかなり開設の早い公園です。この石碑も当時のもの。
碑文は漢文で記されていますので、意味を取りにくいのですが、公園開設の経緯のほか、日曜日はこの公園で英気を養って、再び勉強に励めといっているようです。
三重県公園記 礼曰一張一弛文武之道也夫人之勉強也其張気力己久則不 |
※旧字体は可能な限り新字体に変更しました。
写し間違いがあるかと思いますので、
おおまかに意味を取る程度でお願いします。
*草冠に過
この公園では、別の解説板によると、明治11年に三重県内物産博覧会を開催、明治20年に倶楽部を建設、明治40年に第9回関西府県連合共進会(企業が産物や製品を競う展示会)が開催されたそうですから、天王寺公園と似ています。
公園にはこのような池があります。
こんな橋がかかっているのも天王寺公園に似ています。
このような池は山荘の名残ではないでしょうか。
ところどころに灯籠が立っています。
何これ?と思いますが、丸石を積んだ井戸の跡のようです。
危険なので石材で蓋をしています。
遠目に石棺かと思いました。
近くには空っぽの動物舎もあります。
そしてここにも逆円錐の水飲み場が。
やはり古い公園には共通して置かれています。
いつかその由来と名前を知りたいものです。
津偕楽公園は、津駅の西口を出るとすぐ。
大きな石碑がいくつも立っていますので、歴史散策にも面白い公園だと思います。
| 固定リンク
「国内旅行」カテゴリの記事
- 四国みぎした旅行(15)田野町の街道を歩く(高知県田野町)(2023.03.22)
- 四国みぎした旅行(14)奈半利の北側(高知県奈半利町)(2023.03.17)
- 四国みぎした旅行(13)奈半利の南側(高知県奈半利町)(2023.03.15)
- 四国みぎした旅行(12)室津のいろいろ(高知県室戸市)(2023.02.18)
- 四国みぎした旅行(11)室津の煉瓦塀(高知県室戸市)(2023.02.15)
コメント