« 学士会館に泊まる(東京) | トップページ | 瓦屋さんの招き猫(河内長野市) »

2007年8月 3日 (金)

東京・近代公園めぐり

070715moto1
最近、近代の公園が気になっているので、東京でも戦前の公園を見てきました。
東京では関東大震災の後、昭和初期に新しい土地区画整理の手法によって復興小公園52ヶ所がつくられ、原型をもっとも留めているのが、文京区本郷の元町公園だそうです。昭和5年(1930年)の完成。
しかも、取り壊される計画があり、保存運動が進められているとのことなので、最優先で見に行ってきました。
公園は本郷台地が神田川で分断されるあたりの台地上及び斜面を利用しています。
最初の写真は斜面下の入り口です。

 

070715moto2
見上げると、期待感を高めるテラス。
公園全体はセセッション様式だそうです。

 

070715moto3
元町公園というと必ず登場する階段。
公園内の起伏をつかってうまく変化を付けています。

 

070715moto4
神田川を望むテラス。
十字に窓が抜かれています。

 

070715moto5
こちらは逆に十字の凸模様。
また逆円錐と扇形を組み合わせた水飲み場もユニークです。

 

070715moto6
礎石のように見えますが、これは何か不明。

 

070715moto7
砂場。奥側が助走路で、走り幅跳びができるようになっているようです。
ちなみに左側は、旧元町小学校の校庭と一体的になっています。小学校とセットになっているのが、復興小公園の特徴だそうです。

 

070715moto8
見物の遊具は、この滑り台。
両側に滑り降りる左右対称のデザインです。
こんな美しい滑り台はあまり見ません。
子どもたちのことより、表現意欲が勝っているようではありますが・・・

 

(追記)
 ひろさんが最近の様子を紹介されています。
 まだ無事なようで安心しました。

 

 ひろの東本西走!?「区立元町公園」 (2010.7.22記)

 

070715motosho
そしてこちらは旧元町小学校。昭和2年(1927年)に建てられた復興小学校です。
半円の柱が外壁にすっとのびています。
こちらも公園と一体的に取り壊される計画が。
歴史の記念物として、うまく活用してもらえないものでしょうか。

 

070715kinka1
もう一つ、こちらは本郷台地の先にある駿河台の斜面を利用した錦華(小)公園です。
元町公園と違って、斜面と斜面下の平地を利用した公園です。
入り口にこのような抽象デザインの門柱が残っています。
ちなみにこの位置から振り返ると山の上ホテルがあります。

 

070715kinka2
斜面を利用して日本庭園がつくられていて、広さの割に広がりを感じさせる公園です。
このような橋もかかっています。

 

大阪の区画整理公園の特徴はまだ捉えられていないのですが、東京の区画整理公園は、震災によって一気に整備された分、時代の特徴をはっきり示しているように思いました。

 

|

« 学士会館に泊まる(東京) | トップページ | 瓦屋さんの招き猫(河内長野市) »

公園」カテゴリの記事

国内旅行(東京)」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。

TB&コメントありがとうございました。
元町公園、凄かったです。
何という造形、何という佇まい・・・。
私は旧元町小学校や優美な滑り台を見逃しているので、他の公園とも合わせて要再訪です。
公園も奥深いんですね。勉強になりました。

投稿: ひろ009 | 2010年7月22日 (木) 23:56

ひろさん、こんばんは。

ありがとうございます。
元町公園は、東京の近代の公園では外せないところだと思います。
近代建築ファンにも受け入れられる要素がありますよね。
それにしても奇しくも同じ小雨の探訪(苦笑)

投稿: びんみん | 2010年7月23日 (金) 00:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 東京・近代公園めぐり:

» 区立元町公園 [ひろの東本西走!?]
先日、関東方面へ日帰り出張した際に、恒例の(?)1時間強のミニ探訪を行いました。この日のコースは文教区の本郷三丁目~水道橋界隈です。東大キャンパスは以前に一度サーッと探訪したことがあるので今回はパス。... [続きを読む]

受信: 2010年7月22日 (木) 23:44

« 学士会館に泊まる(東京) | トップページ | 瓦屋さんの招き猫(河内長野市) »