学士会館に泊まる（東京）

先日、オフ会があり、東京に出かけてきました。
いつもはビジネスホテルに泊まるのですが、今回はちょっとこだわって、神保町の学士会館に宿泊。
高橋貞太郎、佐野利器による昭和3年（1928年）の建築です。旧帝大卒業生・教員の親睦のためにつくられた学士会の施設で、今はレストランなど一般利用できるスペースもかなりあります。
４階の宿泊施設は当初からあり、会員外でも利用できます。

エレベーター・ホール。裏の（でも立派な）玄関から入るとここに出ます。
鋲を打ったような柱が変わってます。

こちらがロビー。落ち着いた空間です。
照明器具のようにステンドグラスが使われています。

階段室にもステンドグラス。

エレベーターで４階に上がると、目の前には本棚。
大学関係者の宿泊施設らしいしつらえです。
表現も女子更衣室・男子更衣室に宿泊室。
この階は宿泊者と会員のためのフロアです。

宿泊室のロビー。
奥の区画は女子更衣室で、クラシックな雰囲気。
ここにもステンドグラスがはまっています。

あちこちに本棚が置かれているのが、普通のホテルとの違いといえるでしょう。それぞれ古いもののようです。

廊下は至ってシンプル。

室内も白黒基調の落ち着いた雰囲気です。洗面所、トイレ、バスと順に増設されたらしく、それぞれ独立しています。ユニットバスではありません。そして天井が高い。
現在、学士会館は改装中。また何か変わるのでしょうか。

宿泊は9200円で和洋いずれかの朝食付き（一般価格）。
私は洋食を選んでみました。卵はスクランブル・エッグ、ボイルド・エッグ、オムレツから選べ、肉はハムかベーコンを選択、そしてサラダ、パン、シリアル、ジュース、コーヒー、ヨーグルトというしっかりしたボリュームです。
１階のセブンズ・ハウスで食べる朝食は空間も贅沢です。

食後は談話室で新聞を読みながらのんびりと。
パブリックスペースがしっかりしています。
このほか屋上庭園もあります。

アカデミックな雰囲気なので、ちょっと場違いかなという感じもありますが、落ち着いて過ごせるホテルです。
ちなみに他の宿泊客は、（年齢層高めの）大学関係者と若い女性グループが多いようでした。

＞2009年にも再び泊まりました。
　「再び学士会館に泊まる」