松江の銀行建築
今回は銀行建築です。
お堀越しに建つこの建物は、旧日本銀行松江支店。設計者は長野宇平治なので正統です。昭和13年に建てられました。
平成12年からはカラコロ工房として、体験型の観光スポットになっています。
もうちょっと近寄ってみましょう。
窓の格子の模様などかなり幾何学的。
内部は銀行の空間そのままに、工房や店舗をはめこんでいます。窓口などもそのまま。
2階からみるとこんな感じになります。
階段室。大理石が張り回されています。
大理石はまだぴかぴか。あまり使ってなかったのでは?
地下の金庫室も見ることができます。
さすがに分厚い扉。
内部はギャラリーに使われています。
金庫はアメリカ製でした。
運んでくるのがたいへんそう。
続いては山陰合同銀行北支店(旧八束銀行本店)です。
角の丸みや窓と窓の間の飾りなど、親しみやすく感じるのは、大正15年という時代のせいか、民間の銀行のせいか。たぶん両方なんでしょうね。
大正らしい窓間の飾りです。
次はしまね信用金庫旧本店。
駅前の通りにあります。
こちらは昭和元年の建築です。
「おいしそう」と思う感覚は間違っているでしょうか。
左上の窓がアンバランスに大きいのは頭取室なのかも。
拡大してみました。
窓の間に控えめに花の模様が入っています。
大正から昭和への過渡期という感じがします。
(追記)うんせきブログさんの記事で、2007年10月にしまね信用金庫旧本店が解体されていたことを知りました。好きなタイプの建物だったので残念です。(2008.7.7記)
最後にこれも銀行建築です。
明治35年に土蔵造で建てられた旧第三国立銀行松江支店(かげやま呉服店)です。
むしろ呉服店の方がぴったりのような気がします。
まだ他にも銀行建築があったそうで、かつての豊かさがしのばれます。
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