府庁をじっくり 〜大大阪にあいたい(5)
大阪・アート・カレイドスコープの最終日、私は大阪府庁の展示を見に行きました。
大阪府庁は大正15年(1926年)の建築です。
既に庁舎は容量オーバーで、周辺のビルを借りたり、プレハブを建てたりして間に合わせています。
耐震強度に難があるらしく、建て替えという話もありますが、建て替える余裕のないのが現状で、かといって耐震補強もお金がかかり・・・でそのままになっています。
今のうちにじっくり眺めておくべきかもしれません。
「シンプルな建物」というイメージのあった府庁ですが、集中的にかなりの装飾が施されています。
玄関の両脇にあるこのレリーフは8面も。
大きな鳳凰とともに鳩?などが漫画チックに描かれています。
車寄せのあたりから見た正面玄関。
一歩入るとゴージャスな照明のある玄関ホール。
その奥が3階分の大きな吹き抜けのあるホールです。
トップライトにはガラスブロック。
この会場の作品はここにあります。北浜の証券取引所と同じく、フェリチェ・ヴァリーニの作品です。ある場所から見ると渦巻くような線がつながります。
線のかかっている時計は古めかしく、長針が動くときのカタタンという音が下にいても聞こえるぐらいです。
休日なのでここから先には入れませんが、これだけ静かな空間を体験できるのは貴重かもしれません。
様々な装飾がありますが、その一部を拡大。
2階と3階の間に編みかごのようなレリーフがあります。
下の段は六花紋(?)と篭目紋が交互に。
通用門はもっとシンプルな形ですが、段々で奥まっていく枠と欄間部に幾何学型のすかしが見られます。
今まで何度か府庁には出かけているのですが、こんなにたくさんの装飾がある建物だとは認識していませんでした。
次からは仕事で来るときも、じっくり眺めたいと思います。
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