北浜の焦点 〜大阪・アート・カレイドスコープ2007 大大阪にあいたい(1)
大阪・アート・カレイドスコープ2007が始まりました。
今年のテーマは「大大阪にあいたい」
今までもメイン会場の大阪府立現代美術センター(谷四)以外に、ギャラリーなど複数会場で開催されていましたが、今回は大大阪の時代(20世紀初め)を中心とする市内16ヶ所の建物などでアート作品を展示するという大がかりなものです。この頃、近代建築のイベントはしょっちゅう行われている気がしますが、近代建築に入る機会が増えるのはありがたいことです。
まずは手近なところからと、通勤途上にある北浜の大阪証券取引所に立ち寄りました。
ここにあるのはフランスからの招待作家フェリチェ・ヴァリーニ氏の作品(上の写真)です。
「何これ?」でしょう? 現代美術は難しいと思うかもしれませんが、これは横から見ているためで、ある場所から見るとちゃんと見える、という作品です。
こんなふうに。
どこから見るとちゃんと見えるのだろうと歩いていくと、ある場所=焦点に導かれます。
それがここです。照明の真下、星の中心。なるほどという場所です。
美術作品というと、作品そのものが大事だと思うのですが、この場合は作品自体はあえていうと、どうということはありません。そうではなく、作品はある場所に光を当てるためにあるようなものです。そこが面白いところです。
大阪証券取引所は1935年、長谷部竹腰建築事務所の設計。
丸いファサードのみが外観保存されています。
大阪証券取引所の思い出は15年ほど前、北浜でアルバイトしていた時期に、何度か地下食堂に昼ご飯を食べに行ったことです。薄暗く、セルフサービスのまさに食堂でした。古びた雰囲気はあったような気がします。
地下に降りる階段の途中にちょっとした購買部のような店があった気もします。
そんなちょっと暗さのあった空間も今は明るくなってしまいました。
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