早稲田屋たる所以
堺筋と本町通の交差点にある建物、珈琲館の西日本本部なんですが、古そうな建物だなと思っていました。
ステンドグラスもはまっていますし。
『モダン・シティふたたび』に、角に早稲田屋のビルと書かれていて、ワセダヤビルと呼ばれるのが分かったのがつい最近です(入り口にちゃんとプレートがはまっているのですが)。小道さんのブログに紹介されているのも初めて気づきました。昭和10年頃の建物だそうです。
なぜ大阪で早稲田屋なのか疑問だったのですが・・・
裏に回って分かりました。
拡大するとこうなっています。
これはたしかに早稲田屋。早稲田大学の大隈講堂にそっくりです。
大隈講堂ができたのは昭和2年だそうなので、昭和10年頃にはシンボルとして浸透していたのでしょうか。ステンドグラスについては本家のものとは違うみたいです。
表からは珈琲館の看板で隠されて、角だけが出ています。
このビルは緑の日除けなどきれいに飾っているので、そのままでいいのですが、「早稲田屋たる所以」をたまに表に出してもらえると・・・珈琲館のイメージが飛んでしまいますか、やっぱり。
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コメント
へえ~、てっぺんにこんなのがあったのですね。
しりませんでしたよ。
しかしなぜ、早稲田大学とおそろいなんでしょう。
オーナーが早稲田大学出身だったから・・?
大学で改修があった際に古いのをもらってきた・・・
とかだったら面白いんですけどね!さてどうなんでしょう。
投稿: ぷにょ | 2007年1月 9日 (火) 23:47
ぷにょさん、お返事が遅くなってすみません。
早稲田屋の謎、こちらのページに多少のヒントがありました。
http://www.japan-order-sewing.cc/ayumi.htm
「昭和15年に早稲田大学総長より(中略)「早稲田屋」の名前を戴く」
しかし、建物ができたのより後ですよね。飾りは後から付けたのか、事後承認だったのか。
文献に当たらないといけないようです。
投稿: びんみん | 2007年1月15日 (月) 01:22