旧海軍凱旋記念館
正式名称は、旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館という長くて、ものものしい名前です。第一次世界大戦での佐世保鎮守府所属艦船の武勲をたたえるため、九州・四国各県の寄付によって建てられ、大正12年に開館しました。鉄筋コンクリート2階建てで、建設費は86000円だったそうです。
その後、第二次世界大戦では、海軍合同葬の会場、戦後は駐留米軍に接収されて、劇場や映画館として使われ、今は佐世保市民文化ホールという、至って平和な余生を送っています。有形登録文化財。
全景はこんな感じです。自衛隊や米軍基地に向かう道路の脇にあります。
道沿いにはほかにも旧海軍関係の建物が残っています。
真っ白な外観と対照的に、内部は青と水色が基調。米海軍の趣味なんでしょうか。海をイメージさせます。
2階へと上る階段。手すりは木製で、アールデコ風?のシンプルな装飾です。
入り口の壁の一部にはこんなタイルも控えめに使われていました。ラーメン模様?というよりも、波頭のイメージなんでしょうね。
表に出て、側面に数ある出入り口を見ると、ひさし部分がこうなっています。ここにも波頭の連続模様。
シンプルな海のイメージに満たされた建物のようです。
(由緒の説明は解説板によりました)
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コメント
佐世保ですかぁ…
私の祖父が海軍だったので、父は佐世保育ち
今でも九十九島の思い出などを懐かしく
語ってくれます。
(伯父伯母は呉、叔父は福井に帰ってから)
--
私も一度だけ訪れましたが、米軍が大きな
顔をして居座り、「あぁ、日本は負けた
んだなぁ」としみじみ感じた街でした。
かつては特急さくらが東京=佐世保を
直通していたのですが……
時代が変わったのでしょうねぇ……
投稿: 虹のパパ黒山羊 | 2006年8月27日 (日) 10:12
黒山羊さん、こんにちは。
佐世保にご縁があったのですね。
今回初めて、九十九島やハウステンボスが佐世保の観光地だと知りました。時間があれば、九十九島にも出かけたかったのですが。
米軍基地近くの公園に、「米軍の許可なく立ち入らないこと」などと書かれているのをみると、そういう立場なんだなというのは感じます。
そうそう、佐世保ってJR最西端の駅なんですね。
え、ここが?という気がしました。むしろ長崎の方が、「果てまで来た」という感覚があります。
投稿: びんみん | 2006年8月27日 (日) 12:03
長崎市に住んでいるものですが佐世保は大好きでしょっちゅう行っています。自然豊かで適度に都会。なおかつ歴史建築物が多いので気に入っています。基地内にある日本海軍の赤レンガ倉庫や前畑埠頭にある石造りの大きな倉庫、針尾無線塔や無窮洞。そして何より商店街のそばにある銀行の 「懐霄館」という建築物は国宝級です。 米軍は大きな顔して占領しているわけではなく、あくまで佐世保市と共存している町だと実感しました。佐世保は基地の街という固定観念でしかみなさんに知られていないところがありますが、実際には雰囲気が素敵な楽しい街です。
これからも楽しい旅を楽しみにしています。
投稿: たいすけ | 2012年3月26日 (月) 11:16
たいすけさま、初めまして。
コメントありがとうございます。
長崎市も非常に良かったのですが、佐世保も面白いですね。「懐霄館」はこの時、ノーマークでした。
いろいろ見どころを教えていただいてありがとうございます。
この旅の時はあまり余裕がありませんでしたので、また出かけられたらと思います。
投稿: びんみん | 2012年3月27日 (火) 00:43