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2006年5月28日 (日)

倉庫をおくる

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ベトナムの話ばかりが続きましたので(まだ続く)、記憶の薄れないうちに他の話題も書いておきます。

先日の日曜日、Iさんから教えてもらった「地力。」というイベントを見に三ノ宮まで出かけました。
戦後まもなく建てられ、6月には取り壊される木造倉庫(門屋ビル)で現代美術展を開く、というものです。
「ARTイマジネーションin KOBE磯上・2006」という名称も付いています。

これが磯上の会場全景。駅の近くにも同じオーナーのビルがあり、会場となっていました。(そちらは壊さない)周囲には同じオーナーさんによるIPSXの名を冠したモダンなビルが多数、存在感を示しています。

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対角線上から見るとこんな感じ。巨大な帆が屋根の上で回っています。
これを見て「悔しい〜」と言っている女性もいました。アーティストなんでしょう。
大阪築港の住友倉庫で見た現代美術イベントが、建物に目をこらし、耳を傾けるような展示だったのに対して、こちらは捨てる紙に落書きをするような展示にも感じました。

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倉庫と倉庫の間。左の建物は倉庫の雰囲気を生かしてワイルドな雰囲気のカフェになっていました。このようなスペースは、こういう使い方が生きるのかなと思います。このアジトっぽい雰囲気は、きれいに建てた建物に汚れた絵を描いても出ないでしょう。
右は展示会場です。

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門屋ビルの南側。こういう建物を見ると学校を連想します。

建物には申し訳ないですが、この建物をなんとか残してほしい・・・とは思いませんでした。なぜか。
でも、ひっそり、いつの間にか古い建物が消えていくのではなく、こうして記憶にとどめ、告別することはとても意味のあることではないかと思います。

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コメント

このビル、家具屋さんがあったビルでしょう。行ったことあります。
昨日仕事で近くを通りましたが人と一緒だったので近寄って見ることはできませんでした。。
特に建築的に優れた建物でなくても、街の中に存在感を放っていたビルが
あっという間に消えてしまうのは寂しいですよね。
最後に花をもたせてやる感じのこういうイベントはよいですね。

投稿: ぷにょ | 2006年6月14日 (水) 01:33

ぷにょさん、こんにちは。
まだ取り壊しは始まっていませんでしたか?
私はこのとき初めて訪れたので家具屋さんがあったかどうかは分かりませんが、おそらくそうだと思います。アート系のいろんなお店が入っていたみたいです。
どんな建物でも、取り壊す前にはオープンにするような、そんな習慣ができるといいですね。

投稿: びんみん | 2006年6月14日 (水) 02:06

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