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2006年5月 5日 (金)

10年ぶりのハノイ(11)陶器の村

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水草の広がる水面をバックに陶器の積み込み作業が行われています。
バッチャンは素朴な絵柄の陶器で有名な村。
ベトナムの陶器といえばバッチャンというぐらいに、日本でもよく出回っています。
バッチャンはハノイ近郊にあるということもあり、今回出かけてみることにしました。

とはいえ、行き方がわからないので(とツアー自体にも興味があって)、ここはツアーを使いました。
ウェンディー・ツアーという日本語ガイド付きの20ドルのツアーです。前日に申し込んだところ、午後のツアーに席があるとのことで、乗せてもらいました。ホテルでのピックアップです。参加して初めて分かったのですが、他の参加者はパックツアーの一部としての参加でした。岡山からの女性2人と大阪からの女性2人の2組。滅多にパックツアーに参加しない私なので、かえって新鮮でした。ここぞと日本語ガイドにいろいろ質問します。

今回2度目のチュオンズオン橋(紅河にかかる橋)を渡るとたちまち風景は郊外から田舎へと変わり、堤防上の道を川下に向かって走っていきます。道はけっこうぼこぼこ。陶器を満載した自転車が走っていたりして、よく割らないものだと思います。広い河原には牛、道ばたにも牛。結婚式の車が止まっていて、その先にはまた牛。堤防上の道は右も左も見晴らしがききます。半円形の池、廟、寺、そして村。やがて、右手の田の中にレンガを積み上げたレンガ焼きの小屋が転々と見えてきます。

陶器の村というと、山の中をイメージしてしまう私は、バッチャンにも丘ぐらいあるのだろうと勝手にイメージしていたのですが、全く平坦な紅河沿いの村でした。村をぐるりと回り込むように車は走り、見学先の工房に着きました。

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見学先の工房では、一番入り口に近いところで、お椀のような器を作っているところでした。一握りの土をつかんで回転する臼の中にぱしっと投げ込み、上から押さえるともう形のできあがり。手で形を作ったりはしません。

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バッチャンで意外だったこと「その2」は製造に子供たちがたくさん関わっていることです。午後の訪問で、ベトナムの小学校は午前中だけというのもあるのでしょうが、とにかく子供が仕事を手伝っています。熟練したおじいちゃんが絵を描いている訳ではありませんでした。あるいはバッチャンの素朴さは子供が描くことにあるのでしょうか。2カ所見ただけで決めつけるのは早すぎますが。

レンゲは型からはみ出した部分を、子供が一つ一つ削っていて、レンゲを見る目が変わりました。買って帰りましたよ、レンゲ。

あとはお決まり、隣の販売所で買い物です。おみやげ用に蓋碗を買いました。あんまり安いようには思えません。
もう一軒、ビルになっている工房を見学し、また買い物。こちらでも子供たちが遊びながら働いていました。もう気は済んだので、むしろ窓からトップの写真の積み込み風景を眺めていました。

絵付けをさせてもらった大阪の2人は、その皿をただでプレゼントされたそうなのですが、焼いてない皿を渡してどうするのでしょう。(私は陶芸教室に通っているので、預かって帰りました)

帰り道、ロンビエンバスターミナルからバッチャン行きのバスとすれ違いましたので、次、来るならそれでもいいなと思いました。始発から終点までなので簡単です。

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行きがけにも見たこの長大な橋(全体の分からない写真ですみません)。日本のODAで架けられている紅河第4の橋(タインチ橋?)です。ハノイにいて目立つのは、援助国としての日本の存在の大きさ。泊まっているホテルの隣はベルマークで建った小学校でしたし、大きな交差点ではJICAの設置した時計・温度計を見ました。中国と違って、そういうのが目立つように掲げられています。

ハノイ市街に戻ると、引き続き市内観光になる他の人たちと別れ、ハノイ旧市街を歩きました。
その一角に、蓮の花茶を買いに行ったのですが、そこで意外な展開があったんです。
本来、最終日でもあり、翌日はまた美術館など、市内をぶらぶら歩こうと思っていました。しかし、同じくお茶を買いに来ていた日本人の方とお話するうち、ホアルー、タムコックに行きませんか?と誘われたのです。参加したいのだけど最少催行が2人なので困っていると。全く考えていなかったことなので一瞬迷いましたが、こういうのも旅の面白さかな、とOKしました。
流される快感とでもいうのでしょうか。今回の旅行の目的は達したのに、まだボーナスがあったようです。

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