海岸通建物語
海遊館のすぐ近くにこんな近代建築が2つ並んでいるのを知っていますか?
この2つの建物や海岸通についてのイベント「海岸通建物語」(かいがんどおりたてものものがたり)展が開かれています。
会期は3月21日まで(日曜日はお休み)。
主催はこの建物に入居しているステムギャラリーさんです。
向かって右の建物は商船三井築港ビル(旧大阪商船ビル)、左の建物は天満屋ビル。
ともにかつては客船の待合室でした。両方、昭和初期に建てられています。(商船三井築港ビルは昭和8年、天満屋ビルは昭和11年の建築)
ここはエントランスホール。
奥がステムギャラリーとデザイン事務所です。
地下にも現代美術界で有名だというギャラリーヤマグチ クンストバウが入っています。
初日は2つの講演とオープニングパーティーが開かれました。
講演はケーキとお茶付き。ケーキは隣の天満屋ビルのハaハaハaカフェさん作です。(最初に気づけば良かったんですけど、食べかけの写真、です。失礼。)
両方の建物に共通するのは、外壁のスクラッチタイル(引っ掻いた線が入っているタイル)。大正末から昭和初期にかけて流行ったスタイルだそうです。左が天満屋ビルで、右は商船三井築港ビル。商船三井築港ビルの方が明るい色です。
さて次は天満屋ビルへ。(実際には行ったり来たりしていたんですけどね)
入り口は階段になっています。ちょっと不自然? 実は商船三井築港ビルともども、今の1階はもとの2階なんだそうです。この一帯は度々水害に見舞われたため、地盤のかさ上げがされ、1階は地下に埋まってしまったのだとか。
もう一方の角から。この1階には、カフェのハaハaハaさんが入っておられます。手前が西側なので、夕方にはとてもいい雰囲気になります。
こちらでもイベントがあって、お店のこれまでの紹介、天満屋ビルの写真コンテスト、まちかどの近代建築写真展(全国の建物)が開かれています。
この建物の見物の一つはこのステンドグラス。
なかなかきれいでしょう?
さて、講演の合間に10分ほど足を伸ばして、旧住友赤レンガ倉庫で開かれているイベントも覗いてきました。
6年間の活動を終えて間もなくここを出る現代アート系の団体・アーツ・アポリアによる最後の一連のイベントの一つ「気配をけしてpiano,piano」です。
受付で懐中電灯を貸してくれて、ちょっとした探検気分。
薄暗い煉瓦と木の空間は存在感十分で、作品は隙間から漏れる光のように控えめです。
もうすっかり夕暮れ。
この先、大阪市所有のこの建物がどう利用されるのか分かりません。
再び、入れる日が来ることを願っています。
この赤レンガ倉庫の隣は、海岸通ギャラリーCASOで、こちらは写真表現大学の修了展を開催中でした。あまりに盛りだくさんで見切れません。
このあと再び、商船三井築港ビルに戻り、オープニングパーティーに参加したのでした。
さらには地元の人・御用達の居酒屋、外国船員で賑わった時代を知るバーへと続き、いろんな方とも知り合えた非常に濃厚な一日でした。
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