2016年10月17日 (月)

土師ノ里の理髪館(大阪府藤井寺市)

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※クリックすると拡大します。撮影日:20160710

7月のことですが、夕方に時間が空いたので、近鉄南大阪線の土師ノ里駅の北側を歩いてみました。
とくに当てがあったわけではないのですが、歩けば何かあるもので、長尾街道を歩いて段丘を下ったところに、古そうな理髪店がありました。
古そうといっても、モザイクタイルで屋号が右から左に書いてあるのが古そうなだけで、状態はきれいですし、ちゃんと営業されています。

日本家屋に看板をくっつけたような建物。
上の写真でいうと、モルタルのひさしの部分に■が5つ並んでいるのが見えますでしょうか。

このモザイクタイルの文字がなかなか良いので、拡大して並べてみます。

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井崎理髪館です。
道の反対側からタイルの写真を撮っていると怪しまれて、理髪店のご主人が出てこられました。
「タイルがきれいだったので」と説明して、お店のことについて伺いました。ご主人はお忙しそうだったので、お店のお客さんか関係者の方が後を継いで説明してくださいました。

この店は大正時代から(少しだけ移動したものの)この地で理髪店を営んでおられて、現在の建物は昭和16年に建てられたものだそうです。モザイクタイルは当時のもの。
100年近い老舗ということです。

昔は前の長尾街道の人通りが多く、国鉄(省線?)の柏原駅に着いた貨物を運ぶ荷車が西に向かっていたそうです。

「店のこと宣伝したってや」と言われたので、宣伝しておきます。

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ついでに周辺で気になったものも少し紹介。
理髪館から少し北に行ったところに墓地があり、そこに記念碑が立っていたのでのぞいてみました。

「東尾平太郎顕彰碑」ということで、隣に解説板も立っています。
解説によると(出典は藤井寺市史)、東尾平太郎は明治20〜30年代の地価修正運動で中心的な役割を果たした人物だそうです。若くして大阪府会議員になり、地価修正を政府に働きかけました。大阪府立農学校長も勤め、明治23年の第一回衆議院議員選挙に38歳で当選して7回当選しています。(調べると明治31〜36年まで高野鉄道の社長でもあったらしい)
大正8年に亡くなり、大正10年にこの顕彰碑が建てられました。

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顕彰碑の隣にある灯籠。
丸っこくて流れるようなモダンさを感じさせるデザインです。

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近くに鶴乃湯というお風呂屋さんがあったので、入って帰りました。

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※クリックすると拡大します

あと、土師ノ里の駅の北側にちょっと変わった場所がありました。
昭和30〜40年代の文化住宅っぽい建物なのですが、一体的にリノベーションされています。

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※クリックすると拡大します

中庭を囲んでお店が集まっています。
全体が「里庭の箱」という名前で、地元の不動産屋さんが手がけたリノベーションらしいです。
「里庭の箱とは」

戦前の長屋や60年代ビルのリノベーションは見ますが、この昭和30〜40年代の文化住宅リノベーションがうまくいくなら対象は相当たくさんありますね。
こういうものが増えていくのか気になります。

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2016年3月 6日 (日)

まちかどの近代建築写真展 in 大阪XI 「小さな建物たち」始まる

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今回で11回目となる、まちかどの近代建築写真展 in 大阪が始まりました。
毎年春の恒例になっていて、写真展の春場所。
今回のテーマは「小さな建物たち」ということで、銭湯、散髪屋、商店などの看板建築などが取り上げられています。ある意味、今まで以上に「かわいい」建物たちです。

すぐに来ていただきたいところですが、一度だけ来られるつもりなら、4/2(土)以降の最終週がお勧めです。
というのは、街の小さな建物などを描かれているオーライタローさんの油絵絵画展「小さな建物、街の記憶」がコラボ開催されます。その期間、実行委員会メンバーの方が在廊されているので、直接お話もできます。

大場典子さんによる大丸心斎橋店の写真コーナーもあります。

以下、開催概要

 「まちかどの近代建築写真展in大阪ⅩⅠ」(通算第53回)
 テーマ「想い出の商店街 小さな建物たち」

 会期2016年3月5日(土)~4月9日(土)
  3月5日(土)は13時から。最終日は15時まで
 
 会場:ハヤシライスと雑貨の店 ハaハaハa
  〒552-0022 大阪府大阪市港区海岸通1-5-28 3F
  Tel 06-6576-0880
 OPEN  11:00~18:00
 CLOSE  火曜日,水曜日 ※ご注意

 協力:まちかどの近代建築写真展実行委員会
         近代建築探訪メーリングリスト 

【関連サイト】
 ハハハな一日「今年もあります!まちかど近代建築写真展」
 オーライタローさんのブログ「日々是オーライ」 


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設営を少しお手伝いしてきました。
会場は昭和10年に建てられた天満屋ビル。カフェハaハaハaさんでの開催です。

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今回、大場典子さんによる大丸心斎橋店の写真展も同時開催されています。

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設営終了後には、名物のハハハヤシライス。
スープセットも出来ていて、ますますメニューが充実していました。
ケーキセットなどもあります。
ぜひカフェハaハaハaさんでお茶・お食事して帰って下さい。

ちなみにお隣のレトロビル、商船三井築港ビルにもうどん屋さん、たいやき屋さんが入っていますので、お腹に余裕がありましたら。

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2016年1月24日 (日)

鈴木啓文さんの「知らない街」展開催中(ギャラリーspin・Confidence cafe)

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取り上げるのが遅いのですが、大阪の2つの会場で、鈴木啓文さんのスケッチ展「知らない街」が開催されています。私は2日目に行ってきました。
「ギャラリーspin」(昭和町)・・・1/24(日)まで
 「Confidence cafe」(住吉大社近く)・・・1/26(火)まで

まず、昭和町の昭南ビル2階にあるギャラリーspinさん。
両会場ともですが、時をおいて描かれた2枚のスケッチを並べたものがたくさんあります。
こちらではギャラリー周辺の昭和町の街並みや、心斎橋などが中心です。
とくに大丸心斎橋店本館については、御堂筋の南側から、北側から、屋上、北側の階段!まで数多く描かれていました。

写真と違って、くっきり分かる描き方ではないのですが、しばらく見比べているうちに、浮かび上がるように変化に気付いたりします。

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自転車で走って住吉大社近くのConfidence cafeへ。
前に行ったことはあるのですが、その時は満席で入れず、今回初めて入れました。
古い住宅の風合いを生かして改装したカフェです。

こちらには、解体された朝日新聞社ビルや精華小学校など、それにカフェの店内のスケッチなどが展示されていました。工事のクレーンが生々しいです。

最初に行った日は、私ですとは名乗らずにいて、後から「来られてたんですか?」となったので、今日改めてギャラリーspinに伺いました。
運良く鈴木さんも在廊されていて、クロッキーを描いていただいたり、直接お話を伺ったりできました。

前に来たときより作品が増えていて、大丸心斎橋店では、見学会に並ぶ行列などをスケッチした作品などが追加されていました。

写真だとさっと撮って離れることもできますが、スケッチだと3時間ほどもその場にいないといけないということで、街中は描きにくいものの、それでも工事中のお店の前だったり、意外といい場所があるそうです。
飛田百番など、よく描けたなあと。
そうでなくても、ずっとその場にいるのは、冬場、夏場、大変ですよね。

写真と違った表現で街を見せてもらうことで、街の面白さも増すと思います
どういう経緯でそこを取り上げたのかとか、その時の様子など、画家ご本人に伺えるとまた違った見え方がしました。

写真で街を撮られている作家の方も来られていて(アーケードがお好きだとか)、鈴木さんとまたここで作品展をされると聞き、それも楽しみです。

この作品展、街歩き好きな皆さんでしたら楽しめると思いますので、ぜひ。

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2016年1月17日 (日)

本日、大丸心斎橋店本館の公開

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※クリックすると拡大します

ご存じの方も多いかと思いますが、1/16(土)、17(日)の2日間、13〜17時(最終受付は16時30分)、大丸心斎橋店本館で、建て替え工事前最後の一般公開が行われます。
本日が最後です。

大丸・松坂屋のカード会員限定とはなっていますが、カード1枚につき2名入れますし、当日カード会員になることも可能と聞いています。ポイントカードでもOKです。

建物は御堂筋側外観は残すとされているものの、美しいアールデコの内装はイメージ保存となってしまう可能性があります。
公開部分は1階のみですが、撮影も可能な、最後の貴重な機会です。

一人でも見逃す方が少なくなるよう、記事にしておきます。

詳しくは、公式HPで
 →大丸HP「大丸心斎橋店本館1階 最後の開放!」

写真は上手な人に任せるとして、内装が残されるよう願いつつ、私もその場に身を置きたいと思います。

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営業最終日の12月30日、御堂筋側玄関では多くの人が建物を見上げて写真に収めていました。
内部も写真撮影は黙認されている状態で、多くの人が写真を撮っていました。二度と作れないような華麗な装飾で、そこにかけられる経費を考えれば、改装したとしてもそれ以上のものが作られるわけがないと分かっていますので、1階の内装など、何らかの形で、一体として保存していただきたいと思います。


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改装後の完成予想模型。
建物外壁の背後に、白い大きな建物が建ちます。

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2015年12月 6日 (日)

堺で銭湯の写真展開催中

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堺市の深井で開催されている、「レトロ銭湯へようこそ 写真展」に出かけてきました。
神戸を拠点に銭湯を応援されている松本康治さんの新著『レトロ銭湯へようこそ 関西版』が発刊されるのに合わせた写真展です。

昨日から始まって、会期は12/13(日)まで。
隣接する深井中央温泉の営業時間に合わせて、16〜21時という遅めの開催で、どこかに出かけた後にでも予定を入れられると思います。

→詳しくは、公式ページへ 「レトロ銭湯へようこそ 写真展」

上の写真ですが、右が洋風の入口が素敵な深井中央温泉、左がギャラリー、といいつつ母屋を使った臨時のギャラリーです。面白いのが細い扉を使って、直接、男湯の脱衣場とつながっているんですよ。もちろん男性しか通れませんが。

写真展の前にお風呂に入りました。
松本さんがわざわざ会場に選ぶだけあって、実に渋いお風呂でした。
脱衣場のロッカーの扉はケヤキの重厚なものですし、浴槽はシンプルな石。余計なものはなくて、レトロな雰囲気を味わいたい人にはすごく良いです。アクセントに雷紋のようなタイルがぐるっと巻いているのも面白い。

写真展は玄関から、各部屋の壁に並んでいて、本に掲載されなかった関西(三重も含む)のお風呂内外の写真が掲載されています。人が写っているのが暖かみを加えています。

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そして、一番奥にはバーBBBがあって、松本さん自ら、こだわりのお酒とつまみを提供されています。
バスで来て、バス(風呂)に入って、バス(ペールエール)を飲むというコンセプトなんですって。
バスペールエールは好きなのでそれをいただきました。

常連さんも加わって、家の台所で飲んでいるような・・・(実際、家の台所で飲んでいるのですが)心地よさでした。
尼崎での「ニッポン銭湯王国展」に行ったと話したら喜んでいただけました。

今回、新刊や関連グッズも販売されています。
前著の『関西のレトロ銭湯』は既に絶版なのですね。再版の話もあったのですが、その後、営業をやめられた銭湯が多すぎて使えないという理由でかなわなかったそうです。
新刊で紹介されている銭湯は、前著と2軒を除いてかぶっていないとのこと。
ちなみに深井中央温泉は前著で紹介されています。

このバーでは、常連さんに混じって風呂場の続きのぼかぽかした空間で、すっかり最後までいてしまいました。皆さま、ありがとうございました。
私にとっては行きやすい場所なので、また来週12/12(土)のトークライブにも行ってみたいななどと思いました。(今日の夕方17時からもありますが)
皆さんもぜひ。

アクセスは、南海高野線堺東駅か中もず駅からバス、またはJR上野芝駅か泉北高速深井駅から徒歩20分弱です。
バスが無難ですが、個人的には、JR上野芝駅から歩くと、途中、郊外住宅地の上野芝向ヶ丘住宅地を見ることができるのでいいかななどとも思います。明るいうちなら。

<公式HP>
 「レトロ銭湯へようこそ 写真展」
 「レトロ銭湯へようこそ」フェイスブックページ

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2015年11月23日 (月)

大阪で面格子写真展開催

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※クリックすると拡大します

大阪・天下茶屋で開催される面格子写真展のお知らせです。
以下、アジアたてもの文庫フェイスブックページより。

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2015年11月28日(土)~29日(日)まで、大阪各地の長屋を一斉公開するオープンナガヤ大阪2015が開催されます。
そのプログラムの一つとして、天下茶屋のカエルハウス内アジアたてもの文庫で、2011年以来、2度目の面格子写真展を開催します。
今回はアジアたてもの文庫企画としての実施です。
今回のイベントは全て無料です。

<メイン企画>
○面格子写真展
  面格子ファンによる写真展です
  両日とも、11〜19時まで随時ご覧いただけます

<関連企画>
(1)トークイベント「面格子の楽しみ方」
   11/28(土)19〜21時 
   定員:10名ぐらい(多いようなら会場変更)
   内容:様々な面格子の写真を見ながら、
          面格子初心者の方にも面格子の楽しさが
          伝わるような話をしたいと思います。
          既に面格子ファンの方はぜひ楽しみ方を
          語って下さい。

(2)面格子プチツアー
   両日とも。所要10分程度。随時出発
   会場付近の面格子を案内します
   ただし、下記のツアー時間中は不可

(3)面格子&近代建築特別ツアー(天下茶屋西コース)
   11/29(日)14〜15時30分
   定員:10名ぐらい
   内容:会場から少し足を伸ばして、天下茶屋の
      西方面でお勧めの面格子や近代建築を
      巡ります。       

カエルハウスでは他にもイベントが開催されていますので、
併せてお楽しみください。

ーーーーー

<関連ページ>
 ○面格子写真展2のお知らせ
 ○トークイベント「面格子の楽しみ方」
 ○面格子&近代建築特別ツアー(西コース)

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2015年11月 9日 (月)

のせでんアートライン開催中

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先日、知人に誘われて、「のせでんアートライン妙見の森2015」というアートイベントに出かけてきました。(11/23まで開催中)
今回は2回目の開催で、私は前回は見ていません。
他の地域型アートイベントとどのように違うのか、そしてどんな建物に入れるのかが私の関心事です。

開催地域は非常に広く、北は妙見山頂から南は川西能勢口まで分散しています。能勢電鉄に乗って巡ってくださいという趣旨なのでしょう。能勢妙見・里山ぐるっとパスという、阪急・能勢電・ケーブル・リフトが乗り放題になる切符(1500円)が出ていて、これを利用しました。
ただ結論から言うと、一日で回るのは無理があります。

大阪に住んでいても、私は南の人間なので、能勢まで出かけたのは初めてです。
まずは妙見口駅から。

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歩いて行くと、オリジナルのかかしが並んでいます。
これはアーティストではなくて、学生が作っていたりするのですが、とにかく数が多くて楽しめます。

この向かいに大きな作品がありました。

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さらに歩いて行くと旧吉川中学校の建物。(今はオイスカ関西研修センター)
下見板張りの建物で、昭和20年代の雰囲気です。
ここの体育館に、作品「花子」があって、かなりのインパクトがあります。
ぜひ体験を。

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妙見口駅からケーブルの黒川駅までは、普通に歩いても15分はかかるハイキングコースです。
もっと簡単に乗り換えられるのかと思っていました。
途中、参詣の街道と、穏やかな里山の風景が眺められます。

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ケーブルの黒川駅。
まっすぐ見通せるのですが、随分急な角度です。

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黒川駅の隣には洋風建築の黒川公民館があります。
ここも会場で、プラネタ・ルームという展示が行われていました。

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黒川駅は改修されていますが、どうも古い建物のようです。
ケーブルは大正14年開業で、戦時中に廃止、昭和35年に再開されています。

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ケーブルカーは、途中で角度が急になるので、下ではかなり傾いています。

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ケーブルで山上に上がって、きつい坂道を上り、さらにリフトに乗り換えます。
この季節、コスモス畑の上を走る楽しいリフトです。
片道12分ののんびりした移動。区間によってあじさいの続く所もありましたし、季節によっていろんな花が楽しめるようにしているのでしょうね。

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リフトを降りてからさらに数百メートル登りがあって、妙見山頂に到着します。
ここに100年前の茶室を改造した展示がありました。
この中に入っての、体験型の作品です。
一番のお勧め。

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さらに元旅館での展示もあります。
ここも楽しい展示です。

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妙見山はさすがに妙見信仰で賑わった歴史があり、趣きある建物が残っています。
今は裏手になってしまったこの建物、とても味があります。

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妙見山は十字の紋で溢れています。妙見山は日蓮宗のお寺ですが、江戸時代、能勢氏の庇護を受けており、この紋は能勢氏の家紋と共通だとのこと。キリシタンとの関係が噂されたり、妙見の星辰信仰の北極星を示しているようでもあり、興味深いところです。洋風の要素もあったのが面白いところでした。

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山を下りて、黒川駅から谷を進みます。(これは別の日)
秋が深まって、紅葉しています。

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このクヌギの木、台場クヌギというそうです。
炭を焼くのに、木を地上1〜2mのところで刈って、そこから伸びてくる枝を利用したそうです。
なのでこんな不思議な形になります。

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黒川駅から15〜20分ほど歩くと、黒川公民館に着きます。
休校中の黒川小学校の建物です。この北校舎は明治37年に建てられました。
こういうのが残っているんですね。
ここには4つの作品が展示されています。

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窓から眺める風景は、里山の観察小屋みたいです。

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これも別の日なのですが、山下会場にも行きました。
山下駅から徒歩15分ぐらいです。
ここの多田銀銅山の精錬所を中心とした鉱山町だったんですね。
坂を登った一番奥に、精錬所の跡を利用した川西市郷土館があります。
この建物は、大正7〜8年頃に建てられた旧平安家住宅で、主屋に離れ、蔵が並び、見応えのある近代和風住宅でした。別途記事にしたいと思います。

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また、敷地内には、川西市の小戸から移築された、これも大正7年の旧平賀家住宅洋館があります。
平賀氏は化学者だったので、裏にちらっと見えているのが研究棟で、他に四阿、門、小さな橋が移築されています。

前に鶴之荘住宅地について書いたことがありますが、そこで小戸3丁目にあった洋館の隣に、この建物はあったようです。図面を見ると、移築されていませんが、この洋館以上に大きな和館も併置されていたようです。

イギリス風の美しい洋館なので、映画『繕い裁つ人』、ドラマ『マッサン』のロケ地にもなったそうです。
内部も見事です。

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さらには精錬所跡の遺構も残されていて、美術館やアトリエもありという、かなり盛りだくさんな施設です。
前から行きたいとは思っていたのですが、いい機会になりました。

今回はお誘いする意味でダイジェストでお伝えしました。
ネタバレになりますので、ほとんど作品内容には触れていません。

最初に書きましたが広域に散らばっているので、絞って回らないと仕方ありません。参考になるかどうか私から独断でぜひ見ていただきたい作品を書いておきます。

1.妙見山頂・旧茶室 梅田哲也さん「なくならない室」
 ・静かで美しい体験
2.妙見山・旧よろづや旅館 松村泰三さん「虹をつくる」
 ・楽しい体験型。旅館も見物。
3.妙見の森リフト 淀川テクニック「リフトに乗ってる能勢頼次」
 ・作品がリフトに乗って回っています。見逃さないように。
4.関西オイスカ研修センター Yottaさん「花子」
 ・インパクトとしては最大。夢に見るかも。
5吉川自治会館向かいの空き地 勝木繁昌さん「夢のせて能勢電鉄プロジェクト-未来・心・風景」
 ・楽しいです。鉄好きな人にも。
6.妙見口駅〜黒川駅沿いの田んぼ 地域協働プロジェクト「SATOYAMA”かかし”つながり」
 ・かなりの数の個性的なかかしたち
7.ときわ台駅前空き店舗 ±±±(さささ)さん「記憶/鼓動/蘇生」
 ・鉄好きな人へ。能勢電のお宝があります。映像もマニアック。

なお、日生中央、川西能勢口の会場には行けなかったので、分かりません。

楽しまれますように。

<関連サイト>
 のせでんアートライン妙見の森2015公式HP
 ※公式アプリもあります

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2015年5月 6日 (水)

天下茶屋の木造アパートの解体(大阪市西成区)

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<2015年4月4日> ※クリックすると拡大します

いつもは現存する建物の記事を書くのですが、今回は解体された木造アパートの記事です。
天下茶屋東2丁目、上町台地の崖下に2棟の気になるアパートが並んでいました。
それぞれ、近江荘園、松和荘別館といいます。

同じく気になっていたというN夫妻から、今年3月に、アパートが解体されているという知らせを聞き、見に行きました。
記事にするのが遅くてすみません。

行ってみると既にほぼ更地になっていました。
空き地になってみると石垣が高く見えます。
次の建築に関する掲示はありませんでしたので、老朽化による解体のみではないでしょうか。

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<2015年4月4日> ※クリックすると拡大します

階段の上から見るとこんな状態。奥は保育所、隣は集会所です。

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<2015年4月4日> ※クリックすると拡大します

まだ近江荘園の玄関タイルが残っていました。

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<2014年4月20日> ※クリックすると拡大します

ここから1年前の様子を振り返ります。
階段の上から撮った写真です。
手前の赤い建物が近江荘園。
奥の灰色の建物が松和荘別館です。
(ちなみに本館がどこにあるのかは未確認)

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<2014年4月20日> ※クリックすると拡大します

近江荘園を見上げたところ。
かなりの存在感でしょう?

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<2014年4月20日> ※クリックすると拡大します

近江荘園の玄関周り。
玄関のあたり、Wのアーチになっていたり、両脇も少しデザインが入っています。

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<2014年4月20日> ※クリックすると拡大します

一方の松和荘別館。
結構奥に長い建物です。

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<2014年4月20日> ※クリックすると拡大します

玄関の円柱が太くてインパクトがあります。
扉は新しいですが、同様の扉が付いていたのでしょうね。

中も気になりましたが、分からずじまいでした。

空き家対策の影響もあるのかもしれません。
木造アパートの雰囲気が好きで追っかけていますが、時間との勝負のようです。
なお、近くの一聖荘は、空き家ながら、まだ現存していました。


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2015年3月 8日 (日)

まちかどの近代建築写真展 in 大阪10周年! テーマはお役所建築

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今年も「まちかどの近代建築写真展」の春場所、大阪展が開催されています。
テーマはお役所建築で、全国各地のお役所の写真が紹介されています。
今回は幅広く、もちろん戦前の近代建築が中心なのですが、解体のおそれがあるということで、新しいものでは名護市庁舎(1981年)まで含まれています。
見比べると見えてくることもあります。

今回は丸窓のある部屋をゆったり使っての展示です。
そして、ぜひハaハaハaさんのハヤシライスも。
今年は日曜日もオープンしていますので、見に行きやすいと思います。
ぜひお越し下さい。

「まちかどの近代建築写真展in大阪Ⅹ」(通算第43回)
 テーマ:「お役所建築」

 会期:2015年3月7日(土)13時~4月4日(土)15時まで
 会場:ハヤシライスと雑貨の店 ハaハaハa
    〒552-0022 大阪府大阪市港区海岸通1-5-28 2F
    >アクセス
    Tel 06-6576-0880
    OPEN平日8:00~18:00
  土日祝日11:00~18:00
    CLOSE  火曜日,水曜日
    HP  http://www.tapo.jp/blog/
    Facebook http://www.facebook.com/MatatabiWorks

 主催:ハヤシライスと雑貨の店 ハaハaハa
 企画:まちかどの近代建築写真展実行委員会
 協力:近代建築探訪メーリングリスト

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今回の大阪展は、記念すべき10周年!
そして会場の天満屋ビルは80周年ということで、バースデーケーキがプレゼントされました。天満屋ビルクッキーも力作です。

※ちなみに私は出品していません。

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2015年2月22日 (日)

新田跡の山本住宅地(大阪府八尾市)

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※クリックすると拡大します

昨年6月に訪ねた河内山本の記事の続きです。
こちらはいつもの私の調子で紹介します。

河内山本駅の北側には古い郊外住宅地である山本住宅地が残っています。
例えば、この建物が代表格。
山本龍造さんによれば、元医院らしいとのこと。

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門柱のデザインも良いですし、アーチがあったり、メダリオンっぽい装飾があったり、いかにもな洋館です。

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さて、この山本住宅地は玉串川沿いに細長く伸びています。
春には桜並木が色付きます。

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※クリックすると拡大します

「山本新田について」という説明板がありました。
玉串川は旧大和川が二手に分かれた支流の一つで、かつては川幅200mほどもありました。それが江戸時代の大和川付け替えで水量が減り、河川敷は山本新田になりました。(山中さんと本山さんの二人で開発したので山本)もっとも「新田」とはいいつつ、河川敷なので水田ではなく棉作が行われていました。18世紀に新田は住友家の手にわたり、以来、200年にわたって住友家の土地になります。

大軌(今の近鉄)が開業して山本停車場ができると、昭和初期に駅の北側の新田が住友合資会社や大軌の手によって山本住宅地へと変わりました。河川敷の微高地なので、住宅地には良かったのだと思います。そういう意味では甲子園の枝川の開発に似ています。

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説明はそのぐらいにして、郊外住宅地の名残を見ていきます。

戦後建築っぽいですが、洋館付き住宅。
壁に目地が切ってあるのがデザイン的に面白いです。

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※クリックすると拡大します

洋館付きというより、和洋併置に近い住宅。
洋館部が2棟あります。
なかなかのもので、裏側にアーチもありました。

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和風の平屋住宅。
下見板張りだったり、窓の格子が木製だったり、門柱が古いタイプだったりするところに名残を感じます。

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※クリックすると拡大します

これも洋館付き住宅。
見どころのある住宅は玉串川沿いの西側に集中しています。

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住宅地では門柱・門扉も古いタイプのものが残っています。
チョコレート菓子っぽい門柱・門扉。
手斧ではつったようなもようの木製門扉は昭和10年代のものではと思うのですがどうでしょう。

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スクラッチタイルの門柱。

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これも渋い門柱と門扉。

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和風の立派な門もあります。

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川を下っていくと、面白い橋があります。
スリットの入った太い円柱が親柱として据えられています。

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ここから西に水路が分岐しているのですが、ここに架かっている小橋が趣きあるんです。

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こんなふうに水路が蛇行しながら、各種の小橋が密に架かっています。

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※クリックすると拡大します

これも何となく古そうな建物という気がします。

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川の東側もゆったりした敷地の住宅地になっています。
堂々とした和風住宅。

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こちらの和風住宅も立派ですね。

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玄関灯も古いタイプのものが付いています。

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※クリックすると拡大します

少し時間があったので、駅の南側も歩いてみました。
ここにも洋館付き住宅があります。
北側で見たのと同じようなデザインで、連続性を感じさせます。
南側は改めて歩かないといけません。

駅前は多少繁華ではありますが、山本住宅地は今も良好な環境を保っています。
桜の季節に訪ねるのが良さそうです。

<関連記事>
 「河内山本の小発見。とか」
 「目次 近代の郊外住宅地と別荘地、社宅」

<関連ブログ>
 ひろの東本西走「玉串川近くの建築、山本団地」
 まちかど逍遙「山本の洋館」

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