2017年8月19日 (土)

モダンな船岡山公園(京都市北区)

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京都の北の方にある船岡山公園に、ラジオ塔見学を含めて出かけてきました。
京都盆地からよく見える丘です。

どこから入ればいいかよく分からないので、とりあえず北側の入口(大徳寺側)から入ってみました。
公園の入口には灯籠型の門柱が残っています。
その先には噴水跡?があります。

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これがその噴水跡?です。
ふと東京の元町公園(昭和5年)を思い出しました。
そこまで装飾が多くはないですが、それでも共通するものを感じます。

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※この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)から切り取ったものです。
 
船岡山の明治42年の様子。
船岡山は平安京造営の時に基準にしたという説もあったぐらい特別感のある丘で、市街地から目立っています。
平安時代には船岡山の北西は有名な風葬の地「蓮台野」で、応仁の乱では戦いの舞台(西軍の陣地=西陣)になり、戦国時代も度々戦場になった場所らしいです。そんな雰囲気は今はありません。あまり深く考えないことにします。

織田信長を祀る建勲(たけいさお)神社は船岡山の東半分を占めていますが、ずっとあった訳ではなくて、明治3年に東京に建てられたものが明治13年に船岡山に移ってきました。(社地は明治8年に賜る)
明治42年には大徳寺と一体的に見えますね。
その後、昭和6年に船岡山が京都市の風致地区に指定され、昭和10年に船岡山公園ができたという流れのようです。
現在は市街地に囲まれています。

船岡山公園で特異なのは受益者負担が導入されたことで、事業費の2割は、公園外周から4町(約430m)の範囲に住む人に、距離に応じて5段階に分けた負担をしてもらったそうです。

土井勉氏「京都市の公園形成史」(『土木史研究』第11号、1991年6月)

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北側入口にあった船岡山の分かりやすい見取り図。
南北逆なのでご注意下さい。

建勲神社作製のようで、こちらに元図らしきものがあります。
説明も参考にさせていただきました。
建勲神社HP「船岡山について」


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さて、公園内にはところどころ、照明器具として灯籠が立っています。
直線的なモダンデザインで、足元には小石を貼り付けています。

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ちょっと気になったのがこの蒲の池。
上から見ると半月型をしています。

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背面がこのように段々となっていて、半円の台が付いています。
ここも噴水などだったのでしょうか。
古そうです。

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他の入口も確認しました。
西側のこの入口がもっとも正面らしいと思います。
モダンな照明器具兼の公園門柱は、窓もちゃんとあります。

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進んでいくとまず、滑り台などのある広場に出ます。
滑り台は滑る部分が2つ並んでいる双子型です。
東京の元町公園にあるシンメトリーな滑り台(そちらは両側に滑りおりるタイプですが)を思い出しました。

階段を上がったところに通路兼用のパーゴラがあります。

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2段目は広場になっています。
木の根元を丸く囲んでベンチになっています。

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そして、私がこの公園一番の見どころだと思うのが、この広場の奥にある壁泉とその上のテラスにあるラジオ塔です。
今は水が張られていないのが残念です。
柵はなく、子どもが水遊びすることを想定していたようです。
ここがデザインの中心ではないでしょうか。

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この壁泉の両脇に、テラスに上がる階段があります。
ここのデザインも、途中までシンプルながら、途中から放物線状の縁石が連続しています。
アールデコのデザインです。

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テラスに上がってラジオ塔の場所から広場を見下ろします。
公園と同じく、昭和10年に建てられたものです。

しかも地元のラジオ体操クラブによって2015年にラジオが設置され、毎朝のラジオ体操に使われているそうなんです。(以上、『ラジオ塔大百科2017』より)

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ラジオ塔の後ろには野外演奏場があります。
こちらは1960年代でしょうか。

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公園は、野外演奏場-広場-遊具広場と続く谷を南北の尾根で挟み込む形になっています。
北の尾根には東屋があり、北側への眺望が開けています。

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南側の尾根に登っていくと、遊歩道から引っ込んだところ、建勲神社との境界に、国旗掲揚台が残っていました。
流れ落ちるようなデザインです。
ただ、なぜ広場ではなくて、こんな引っ込んだ場所にあるのか不思議です。


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南の尾根、山頂付近にも東屋。
柱の周りに腰掛ける板が巡らせてあるのが面白いです。
しかも中央と奥2つは丸、手前2つは直線でした。

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もう一つの謎の建造物がこのサイレン塔。
いつのものなんでしょう。警報を伝えるものでしょうか。
これも放物線デザインで、モダンさを感じさせます。
附属室の内壁にはコントロールパネルのような装置が付いていた跡がありました。
この煙突みたいなのが何の機能を持つのか気になります。
まさか発煙する?

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山頂(112m、比高45m)からは京都盆地を南の端まで見渡せて、とても良い眺望です。
戦いの場になったのが分かります。

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山頂付近にあったこの銅板は、周囲の山を案内しているのでしょうか。
摩耗しているので分かりにくいです。

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山頂付近もそうですが、西側斜面がとくに岩盤が露出していて、西側にはたくさんのお地蔵さんなどが祀られていました。聖地として磐座などがあったのでしょうね。

全体として、モダンデザインに見応えがある公園でした。

入るときは北側か西側から入るのが分かりやすく、帰りは南側に降りると、近くにカフェさらさ西陣船岡温泉があるのでお勧めです。

(関連記事)
*全国の近代公園
 「近代の公園」(目次)

 「小松原児童公園とラジオ塔」
 「萩児童公園とラジオ塔」
 「ラジオ塔のある大曽公園」

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2017年7月28日 (金)

小松原児童公園とラジオ塔(京都市北区)

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特別公開されている本野精吾邸を見に行くついでに、ラジオ塔のある小松原児童公園に立ち寄りました。小松原児童公園は、昭和14年に開園した公園です。
上の写真は南東角から。木々の中にある記念碑のようなものがラジオ塔です。

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公園の門などは更新されていますが、北側の門に付けられた公園名表示は、元のものをそのまま使っているようです。

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まずはラジオ塔から。
台座の上に据えられた灯籠型です。

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「紀元二千六百年記念建設 心身錬成」と書かれてある、たぶん大理石の銘板がはまっています。
昭和15年に建てられたものということでしょう。

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向かって右側にも何か書かれていたようですが、今は何もありません。
ラジオ塔は三方に開口部があって背中側は壁のタイプが多い気がしますが、これは四方とも開口しています。

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ついでながら、遠目にはコンクリート製の台座部分ですが、煉瓦の表面にコンクリートを塗ったものであることが分かります。

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また別の角度(南西側)から。右の木の下にラジオ塔があります。

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この公園の見どころはラジオ塔だけではありません。
このアールデコのたぶん国旗掲揚台も、流線型でスピード感があります。

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一段高い藤棚にベンチとテーブルがあります。
保護者がここからグラウンドで遊ぶ子どもたちを見守るのでしょう。よく見かける構成です。

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ベンチは何タイプかあり、これは古そう。
丸みを帯びたデザインです。

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面白いのがこちら。
花壇になっていますが、どうも元は(幼児用の?)プール(あるいは噴水などの水遊び場)のようです。
周囲には柵か柱の跡があります。左の柱はシャワーかも。

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水色の縁が左側で一部低くなっていて、そこから溝蓋に水が溢れるようになっています。

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右側にあるパイプの跡。
ここから水を入れていたように見えます。

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砂場ももしかしたら古いかも。
全体に丸みがあります。

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懐かしい人研ぎの滑り台もあります。

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ついでながら公園アニマルも。
こちらは馬。目もたてがみもきれいにメンテナンスされています。

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カバ。こちらもきれいに塗り直されています。

最後の方はきっと戦後ですが、近代の公園の姿がよく残っていると思います。
本野精吾邸を訪ねられるなら、ついでにぜひ。

(関連記事)
*全国の近代公園
 「近代の公園」(目次)

 「萩児童公園とラジオ塔」
 「ラジオ塔のある大曽公園」

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2017年7月26日 (水)

本野精吾邸公開中(京都市北区)

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毎年楽しみにしている京都の文化財特別公開「京の夏の旅」
夏は住宅の公開が多いのですが、今年はなんと本野精吾邸が公開されると聞いて行ってきました。
9月30日(土)まで。

立命館大学の衣笠キャンパスのすぐ隣です。
私は阪急の西院駅からバスで北上し、衣笠校前で降りて歩きました。

以前、山科の栗原邸は見学したことがあり、そちらと同じく鎮ブロック(中村鎮氏の考案したL字型の部材を組み合わせて積み上げるコンクリートブロック)を積んだ外観です。
建築家・本野精吾の自邸として大正13年に建てられました。
このあたり一帯は当時、芸術村だったそうです。

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入場料は600円です。その価値は十分。
10〜16時の公開ですが、一部、休みの日もあるのでご注意を。

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本野さんの表札、モザイク状でいいですね。
角がアールの煉瓦を使っているのもこだわっています。

内部は木の床で、玄関周りやら金具やら暖炉やら、ディテールにこだわっていて素晴らしかったのですが、これから訪ねる方の楽しみに、しばらく公開は控えます。
内部の写真は自由に撮れましたよ。

モダニズム建築といいながら、ディテールにこだわっていたり、焼きすぎ煉瓦を使って色合わせをきっちりしていたり、合理的ではあっても平板ではないという印象です。かなり手間暇掛かっています。
そしてコンパクト。わざわざ2階を低くして、階段を短くしているというお話でした。

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私は知らなかったのですが、月に1回程度、映画上映会、音楽会などで1階部分は会場として公開されているそうです。
次回は8月19日(土)13:30から「ゴジラ」「シン・ゴジラ」の上映会という案内が出ていました。予約不要だそうですよ。


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ちなみに隣は元中村鎮建築研究所京都出張所の建物だと教えてもらいました。
右側部分、三角屋根は後からの増築で、壁は塗装されていますが、よく見ると鎮ブロックで積まれているのが分かります。

近くには他にも古そうな住宅がありますし、小松原児童公園は近代の公園で、ラジオ塔や国旗掲揚台などがありますのでぜひ。こちらもまた記事にします。

今回の京の夏の旅では、花山天文台も公開されていますので、そちらも訪ねてみたいと思っています。

<関連サイト>
 「第42回京の夏の旅 2017」

<関連記事>
 「栗原邸(旧鶴巻邸)の見学会」
 「京の夏の旅で住宅見学」 2016年の京の夏の旅
 「有鄰館 日本館の公開」 2015年の京の夏の旅
 「島原の輪違屋」 2014年の京の夏の旅

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2016年12月30日 (金)

木津川アート2016・川波編

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木津川アートでの気付きでもう一つだけ紹介したいことがあります。
それは川波のデザインです。
今回の木津川市山城町では、たくさんの川波のデザイン(多くは瓦)を見ることができました。
今まで他で意識していなかっただけかもしれませんが、それにしても多い気がします。

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これは明らかに火除けの願いを込めた瓦で、水と書いてあります。
文字だけでなくて、波でも水が表現されていますね。
普通は静かな水ではなくて、火を飲み込むような荒々しく逆巻く波として表現されています。

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こちらは、3本の剣(家紋でしょうか)の下に波があります。

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※クリックすると拡大します

今回見た中で最も波の表現が豊かだったのがこの住宅です。
一見して入母屋破風の波が目立ちますが、その下の段にも小さく波が描かれています。

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入母屋破風を拡大します。
鬼瓦の脇にも波の瓦が添えられていますし、亀の瓦も波の上です。

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他にも漆喰で描かれた波を見ることができました。

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この波は宝珠を運んでいます。
火除けだけではなくて、水は富をもたらすものとしても認識されているんですね。
木津川の水運を意識しているのでしょうか。

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こちらも亀とセットの波。
亀だと海の波でしょうか。

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こちらの波はまた違う表現。
同じ波といっても職人によって様々な表現が使われています。

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極めつけはこれ。
かなり立体的に荒れ狂う波です。

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波の三段重ねです。
とても豪華。

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木津川市の名前の通り、すぐ近くを木津川が流れていて、特産品のお茶などが運ばれていました。
それは恵みの面。

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一方、天井川の多い地域なので、川は恐ろしいものでもありました。
このような南山城水害記念碑が建っています。
昭和28年の水害の記念碑ですが、平成24年の豪雨で宇治市の天井川が決壊していますので、過去のものではありません。
川波のデザインを使うとき、どんなイメージがあるのかなと気になります。

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川波のデザインは伝統的な住宅だけでなくて、最近の縁石にも使われています。
これは棚倉駅の駅前です。
これからもこの地域では川波のデザインが使われ続けていくのでしょうね。

<関連記事>
 「木津川アート2016・メイン編」
 「木津川アート2016・脇見寄り道編」
 「木津川アート2016・川波編」

 「木津川アート2014開催中」
 「木津川アート2014の周辺で」

 「木津川アート2012・登校編」
 「木津川アート2012・遠足編」
 「木津川アート2012・校内編」

 「木津川アート2011が始まりました」
 「木津川アート2011・加茂篇(1)」
 「木津川アート2011・加茂篇(2)」
 「木津川アート2011・上狛篇」
 「木津川の雨樋(木津川アート2011の周辺で)」

 「木津川アート初日」(2010年)
 「木津川アート第4日:鹿背山の夕べ」(2010年)
 「木津川アートの周辺で」(2010年)

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2016年12月29日 (木)

木津川アート2016・脇見寄り道編

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前回、京都の木津川市に木津川アート2016を見に行ったという記事を書きましたが、メインの展示以外にやはり脇見や寄り道をしてしまいます。そのうちの一部を紹介します。

まず棚倉駅前で出会ったのが蟹満寺のモニュメント。
今昔物語に載っている「蟹の恩返し」のお話にちなむお寺だそうで、ごく簡単に言うと、観音様を厚く信じる親切な父娘に助けられた蟹が、娘を嫁にもらおうとやってきた蛇と戦って死んだため、その蛇と蟹を埋葬したところにお寺が建てられたということになっているそうです。

「蟹の恩返し」(木津川市HP)

この蟹のモチーフはお寺だけにとどまらず、カフェのデザインや、作品に使われていたりしていました。昔話の世界に入っていくような楽しさがあります。

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湧出宮の裏におられた布袋さん。
お腹にモミジを乗せて笑っていますが、私はやってません!
たまたまここに落ちたのか誰かが乗せたかです。

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銅の雨樋に凝ったものが多くて、これはうろこ状です。
へびみたい?
竹の根っこのような雨樋もありました。

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綾杉河原というのは地区名ですが、これは何を示すものなのか。
春日神社の前に他の地区名の柱も含めて何本も立っていました。

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「のぼるなきけん」と言いつつ、扇子を持って綱渡りする人をイメージしてしまう、扇子型の看板。

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天井川はこの地域に特徴的で、この道の左側を天神川が流れ、下を鉄道がくぐっています。

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歩いていて、洋館付き住宅を見かけました。
洋館部分が2階建ての立派な建物です。

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これはディスプレイを意識しているような気もします。
自転車の車輪を壁に掛けています。
あらゆるものがアートに見えてくる一例。

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「止まれ」の手書き表示が味わいがあって好きなのですが、木津川市の山城町ではたくさん見ることができました。

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上狛駅前にあるお宅の木製戸袋。
青海波の逆さパターンに松皮菱。
3つある戸袋にそれぞれ違うデザインの組み合わせを使っていて、こだわりを感じました。

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銅の雨樋についている花の飾りは何か機能があるのでしょうか。
蝶の透かし模様もきれいです。

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三日月に向かってはねるウサギの懸魚。

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椿井公民館の敷地にあった祠。
「毘沙門さんの祠」という解説板が立っていました。
大小50個の川原石が納められていて、関西では珍しい形式の道祖神らしいです。
山梨に似たものがあるそうです。
この石が生きているようで、なんだか怖いのですが。

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蔵の妻の飾りも凝っていて、「寶」の字をいくつも見ました。
ストレートに金運を願っているのでしょうか。

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妻の飾りで面白かったのがこの山の細工です。
形から見て富士山っぽくはないのですが、何の山なんでしょうね。

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その隣にあった将棋の駒のような飾り。
王将?

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JR奈良線のこの区間は、明治29年に奈良鉄道として開通していますので、煉瓦の構造物があちこちに残っています。人道用のトンネル。

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この地域は地区内に防火用水のため池があちこちにありましたが、その中でも山城町北河原の古屋敷にあるこの池は透明度が高く、湧水があるようでした。
ここに何か作品を浮かべたら面白そうです。

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床下の換気口まで小さな屋根が付けられているもの。
細やかな配慮です。

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いろいろ気になる物があった中でも一番だったのはこれ。
トラックの荷台を改造して物置にしています。
隣の柿の木と合わせて、オブジェとしてもかなりレベルが高いと思います。
作品レベルだと思いました。
奥にもう一つありました。

こんな感じで、脇見・寄り道しながら見ていくと地域の様々な面が見えてきます。

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2016年12月25日 (日)

木津川アート2016・メイン編

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先月、木津川市で開催されていた木津川アート2016を見に行きましたので、遅ればせながら感想を書いておきます。

木津川市が開催する地域アートプロジェクトで、2010年から始まって今年で5回目。近年は2年に1回のペースで開かれています。毎回、エリアが変わるのが特徴で、今回のエリアは旧山城町のJR棚倉駅・上狛駅周辺でした。
テーマは「いのち」

縁あって初回から見に行っています。
エリアが広いため、今回は最後の2日間かけて回りました。

まずはメインのアートイベントから紹介します。
今回、JR棚倉駅からスタートしました。
(上狛エリアは2010年に歩いているので)

のどかな駅です。

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やや出遅れたため、歩きはじめてすぐ食事。
地元食材の丼もの弁当が提供されていました。
直後に売り切れたので、際どいところです。
「孫に買って帰りたいんです」という地元のおばあちゃんもいて、地元の方も楽しんでいたみたい。

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さて、最初は湧出宮の「鏡と水と霙(みぞれ)の彫刻」。新山浩さんと神戸市立科学技術高校による作品です。
この神社はいい森があります。名前も映像的。場を生かす形で鏡が置かれ、そこに物語が刻まれています。ガラス面が雨からみぞれに変わっていきます。

屋外にある良さで、歩きながら、物語と鏡に映る神社の森と空を追っていくことになります。
鏡の上に落葉があって、それも面白いかなと思いましたが、ボランティアの方が水で洗い流す作業をしておられました。

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こちらは作品ではないですが、木津川アートでは推奨ルートも隠れた作品。
マップに書かれたルートは単に近道ではなくて、いい風景に出会わせてくれます。
たぶんこの蔵なども見せたくてルート設定しているんじゃないかと思います。
それも楽しみの一つです。

今回、推奨ルートはほぼ全て歩いた上で、寄り道をしました。(寄り道も大事)
通りすがりの風景は次回の記事で紹介します。

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これをアップにすると嫌がる人もいると思いますが、昆虫を固めてあります。
中野邸での佐藤隼さんのインスタレーション作品「大量の虫」
ここに写っているのは何分の1かで、全体では相当な数でした。
ほとんどは地域で捕まえた虫らしいです。
一度に見ることはないので意識しないですが、地域には何とたくさんの虫がいることか。

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AOTAKEに中村岳さんの作品を見に行くと、ちょうど音楽の演奏中でした。
作品が場の神秘さを増している上に、柔らかいドラムの音が反響しています。いい場に居合わせました。
谷間の林の中を、赤い枠が動きをもって続いています。

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AOTAKEは谷の奥まったところにあるカフェで、小高い場所にあるのでここからの眺めはとても良いです。写真ではお伝えできませんが、屋根裏部屋では、橋本次郎さんが集落で録ったという音風景が流れ、小さな器に音の波紋が描かれていました(連動していれば面白かったのだけど)。
順番があるので長居はできませんが、できれば長居したい場所でした。

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1日目の最後は旧筍工場へ。
タケノコは地域の特産品です。
土埃をかぶった多くの道具の合間に地域の写真のタペストリーが吊られています。

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2日目は上狛駅からスタート。
上狛駅前のランドマークである壁のような木のたばこ屋さんは健在です。
ここが案内所になっていました。

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以前にも来たJA倉庫では3つの展示が行われていました。
そのうちの一つ、高石優真さんのインスタレーションは、動物の骨格にメッキ(?)した美しい作品です。
JA倉庫の屋根に鳩が集まっていたので、ここに鳩の骨格があったら面白いのにと思いましたが、もしかしてあったのでしょうか。鷺のようなのはありました。

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そして今回、一番良い空間だなと思ったのは、山本邸です。
2010年にも会場になっていたのですが、今回はその時に非公開だった(当時操業中だったため)製茶工場が公開されていて、その先にも樹木の密生する広い庭があり、こんなにも奥深かったのかと驚きました。

展示は成田直子さんの家族の写真です。
ここでは作品を見つけ出さないといけません。
美術館の展示なら、どれが背景でどれが作品かははっきりしていて、作品を見逃すことはないでしょう。ところが、こういう場だとまず頭の中で作品を背景から切り分けることになります。

さらに面白かったのは、庭の木にも一枚、鳥かごの写真が飾られていて、その周囲で小鳥がさえずっていたことです。作品を外にもつなげるため、屋外にも作品を置いたそうなのですが、作家さんが意図した以上の効果だったらしいです。

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また、別の部屋では松井ゆめさんの作品で、たくさんの折り紙の船が、大きな船の形を構成していたり、かまどから湯気のように立ちのぼっていたり、台所を満たしていたりしました。

紅葉のようなグラデーションが座敷に広がる多鹿宏毅さんの作品も、開け放たれた縁側から光が射して美しいものでした。

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山本邸がエリア南端なので、折り返して寄り道しつつ北上。

山城プールに着きました。大きな屋内プールです。
ここに今回の一番人気といっていいでしょう、
奥中章人さんの「相互・世界・山河蛟(みずち)」という作品がありました。
ご覧のように蛇の形をした巨大なエアチューブで、その体内に入り、カエル足のスリッパを履いて、水の上を歩いたり、寝そべったり、転がったりできます。当然、子どもに大人気でした。いや大人もか。
ほんとは木津川の上でできたら良いのかもしれないけど(無理言ってます)。

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この古い建物は椿井公民館。
昭和20〜30年代の建物でしょうか。
ここでは山本茂さんが地域で撮られた写真のスライドショーなどがありました。
写真が古い壁に似合います。

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今回、会場のバリエーションが多かったのですが、ここはホテル山城跡という元モーテルの部屋。室内はそのまま残っているところで2室、城戸みゆきさんのインスタレーション作品がありました。
意味が腑に落ちるにはもう少し滞在時間が必要だったかも。
室内の様子が興味深いです。

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木津川の流域センターではマチオモイ帖の展示がありましたが、それだけでなく、屋上からの木津川の眺めも作品。この地域で(なので木津川アートにおいても)木津川の存在は大きいですからね。
河川敷に茶畑があるのに驚きました。

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最後は藤原商会という巨大なスペース。
伊吹拓さんが絵解きの作品を提示されていました。
十分に読み解けずに残念。余裕がないのはいけませんね。

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なんとか全ての作品を回り、全スタンプ&缶バッジを2個もらいました。
毎度、会場にちなんだスタンプで楽しませてくれます。
例えば、右上から4段目は椿井大塚山古墳で、後円部が鉄道でぶった切られているのが表現されています。現地に行けば「ああ」と納得できるデザインが心憎いです。

今回も木津川市内を歩き回りながら楽しませていただきました。ありがとうございました。
いつも不真面目な鑑賞者で申し訳ない気持ち。

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最後におまけ。
棚倉駅前にあった深尾尚子さんの作品。
黒板に豚の解剖図もどきが描かれてあって、チョークで描き足せるようになっていました。
当然子どもの出番。画伯が構想中でした。
こういう子どもが参加できる仕掛けがところどころあるのも良いなと思いました。

(許可は取ってないのですが、後ろ姿なので良いかなと。まずければ消します)

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2016年8月16日 (火)

京の夏の旅で住宅見学(京都市)

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毎年季節ごとに開催されている京都の文化財特別公開イベント「京の夏の旅」で、住宅計3ヶ所を見学してきました。
今回、テーマが「学校に残る文化財」「お屋敷・庭園の美」ということです。

開催日時は、7月9日(土)〜9月30日(金) 10〜16時(並河家住宅は〜15時)
(和中庵のみ8月1日(月)〜23日(火))
入場料は1ヶ所600円です。

見に行かれるきっかけになるかどうか分かりませんが、簡単に紹介します。
個人的に気に入った順です。

■藤田家住宅

西陣の帯屋さんです。
上の写真で、手前側が明治期の東棟、奥が昭和期の西棟となっていて、今回の公開部分は西棟です。

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この写真は洋室です。
全体に派手さはなく、目が慣れないうちは分からないのですが、解説をしてもらううちに段々すごさがみえてきます。

洋室から3階までの吹き抜け、数寄屋の座敷を通って中庭まで、夏のしつらえということで簾戸やすだれで仕切られています。風は完全に通しつつ、視線や光はコントロールされているようです。

畳の目の細かさ、簾戸の彩色、各部の材の吟味、引手の遊びなど、教えてもらって初めて気付くことが多々ありました。

非常に京都らしい建物だと思います。
何より、この場で夏の風を感じないと伝わりません。

地下鉄今出川駅から徒歩15分ですので、アクセスは便利です。
平安女学院有栖館までも25分で歩けます(今の季節はちょっと辛いけど)。

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■ノートルダム女学院中学高等学校 和中庵

元々はスキー毛糸の共同毛糸紡績を創業した藤井彦四郎が、大正15年から昭和3年にかけて建設したお屋敷だそうです。
戦後、土地建物はアメリカから来日したノートルダム修道女会に売却され、修道院となりました。
その際、内装は修道院らしい質素なものに作り替えられたそうです。
シスターが高齢化したことで修道院としての役割を終えた後、和風の主屋は取り壊されましたが、洋館・奥座敷・蔵・茶室は、改修工事が施されて、2015年に完成、今回の公開に至ったとのことです。

戦後に改変されたとはいえ、洋館は各所に愛らしい装飾があり、バラの装飾が入った暖炉、天井飾り、床の寄木細工など楽しめました。

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谷をまたぐ渡り廊下でつながる奥座敷は眺めが良く、とくにこの書斎みたいな場所は、ぜひここで過ごしてみたいと思える部屋でした(ここは入れません)。

私は今回、京阪・神宮丸太町駅から和中庵まで歩きましたが、結構遠いので、素直にバスを使った方が良さそうです。
この和中庵のみ、8月23日(火)で公開が終わりますのでご注意ください。

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■平安女学院大学 有栖館

幕末に有栖川宮別邸として建設されたものらしいのですが、完成した時には明治を迎え、宮家は東京に移るということで、結局、京都地方裁判所所長宿舎の一部として移築されてからの期間が長かったようです。
2007年に平安女学院の所有となり、保存されています。

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庭園は2009年に十一代小川治兵衛氏により作庭されていて、座敷からの眺めが良いですが、建物としてはシンプルかなあと思いました。手前の板張り部分は能舞台としても使用できるようになっているそうです。

地下鉄・丸太町駅から徒歩2分なのでアクセスは便利です。


このほか、並河家住宅 並河靖之七宝記念館も公開されていますが、ここは春・秋に一般公開されています。観光協会に公開部分が違うのかどうか問い合わせたところ、「今回は解説がつくのが違い」とのことでしたので、春秋にゆっくり見た方が良いかなと思い、パスしました。

<参考サイト>
 第41回「京の夏の旅」公式HP

<関連記事>
 「有鄰館 日本館の公開」(2015年の京の夏の旅)
 「島原の輪違屋」(2014年の京の夏の旅)

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2015年7月19日 (日)

有鄰館 日本館の公開(京都市)

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文化財特別公開イベント「京の夏の旅」で、京都の岡崎にある藤井有鄰館の日本館(第二館)が公開されています。
この「有鄰館 日本館」だけ、公開期間が7月24日(金)までと短いのでお気を付け下さい。
入館料は600円です。

日本で最古の私立美術館という藤井有鄰館第一館(大正15年)は、以前訪ねたことがあります。
第二館もその時、入っているのですが、あまり印象に残っていないのは、入れる部分が限定されていたからでしょうか。
→日常旅行日記「中国趣味の藤井有鄰館」

内部の撮影は禁止でしたので、文章だけでお伝えします。

解説によると、有鄰館 第二館は、明治末から大正初めにかけて、フランス人の設計により、金沢で横山男爵邸として建設されました。2階建ての木造建築で、アールヌーヴォー、アールデコの様式が各所に使われています。京都にはその一部が昭和3年に移築されました。昭和天皇の即位御大典にあたり、犬養毅元首相が滞在するなど、京都では、いわばゲストハウスとして使われていたようです。

玄関を入ると2階まで吹き抜けの階段ホールになっています。
階段の親柱などはアールデコっぽいデザイン。

食堂ではボランティアガイドの方が解説をされていました。

各部屋にあるニスを重ね塗りした板や大理石の暖炉は古さを感じさせません。
突き当たりにあるトンボの間は、トンボと桔梗(?)のデザインで埋め尽くされています。とくに寄木細工で、床、壁、天井まで作られていて、その精巧さは見事です。天井の一部に寄木が外れているところがあり、厚みなど確認できました。2cmぐらいかな。壁にはトンボの刺繍も全体に施されています。

解説の方は桔梗のデザインですと言われたのですが、特徴的なプロペラ状の種のデザインが入っているので、カエデかもしれません。フランス人ですし、秋のモチーフなので矛盾はないです。

2階に上がると犬養毅元首相が滞在した部屋や大きな仏間があります。
仏間は洋風の部屋なのに、どーんと大きな仏像があって驚きます。家庭の仏間というより、お寺の本堂です。

あちこちに装飾があって楽しめるのですが、惜しいのは一部の部屋(貴賓室など)が非公開だったのと、部屋も廊下も至る所に展示ケースが並んでいたことです。一級品の展示物の数々なので、それはそれで貴重なのですが。

京都の観光協会の方が長年お願いしてやっと公開されたということですので、機会ありましたらぜひご覧ください。

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こちらが美術館である藤井有鄰館 第一館です。
日本館はこの裏側にあります。


<関連サイト>
 「京の夏の旅2015」
 「藤井有鄰館公式HP」

<関連記事>
 「中国趣味の藤井有鄰館」
 「博覧会跡の岡崎公園」
 「島原の輪違屋」(2014年の公開文化財)

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2014年11月26日 (水)

木津川アート2014作品編

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木津川アート2014の記事、最後は作品編です。
(これがメインなのに?)
アート作品の感想はもっとしっかり書かれている方が多いので、参考程度に眺めて下さい。
イベント以外の全ての作品を見ましたが、全ては紹介できないこともご了解下さい。

言い訳はさておき、回った順に紹介します。

最初はURに展示されている作品からです。
CATVの25のモニター画面を活かした展示。
拡大しないと分かりにくいですが、会場エリアのあちこちの小さな水路が表示されています。
それぞれ水が流れているのですが、しばらく見ていると違和感があります。
画面の中で水以外が止まっているんです。
さらに、これは教えてもらったのですが、そのうち1画面だけが動いていて、そこから水音が出ているらしい。それを知るとどの画面が動いているのか、夢中で探すことになります。動き出すとそれぞれのシチュエーションが分かってなるほどと。かなり楽しめます。

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隣の広い部屋では、床一面に木津川市の白地図がのりで描かれています。
人が踏むことで靴底の土でだんだん姿を現していきます。
「触らないでください」の作品とは対極をなすような、汚さないと完成しない作品。

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昨年のプレイベントでも会場になっていた、土師山公園に入ります。
ロケーションを活かした中島和俊さんの作品。
イオンカラーの壁、ですので、当然背後を意識します。
借景の逆なので、貸景か。鮮やかです。

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公園に点在する木の彫刻は、向山潔さんの作品。
子どもに(?)壊された大型モビールを直されているところでした。
整備された公園には生きた木しかないですね。
森だと枯れた木、腐った木がありますが。
作品が入るとその幅が豊かになります。

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巨大なアリの彫刻。
彫刻にはスケール感を麻痺させる力がありますね。
ベトナムで戦跡の風景に立つ巨大群像(景色がミニチュアに見える)と越前岬で見たごく小さな男の子の像(海が広く見える)を思い出します。

この後、順路はニュータウンエリアに入るのですが、そこは後回しにして、旧村エリアを先に回りました。

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池面にゆらゆら浮かぶつぼ。
こういうのは普通に公園にあってもいいなと思います。

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大里会館詰所には、外の世界が入り込んでいました。
この部屋は泥の山ですが、もう一つの部屋にはベンチや落ち葉があり、赤い糸で再び枝に結びました。
使われなくなった詰所は、このままだんだん自然に還るのかと錯覚します。

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女性センターで、森のガイド、三浦豊さんの作品。
様々な場所の木のスライドショー、緑で埋め尽くされた地図、鉢植えで構成されています。
目に入っても意識していなかった木が、これも木なんだと意識させられます。

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西ノ宮神社は、小さな神域なのに急に深くなるような、湿気を帯びた厳かな雰囲気が漂っています。
言われないと分からないのですが、参道で柏手を打つと、また手水鉢にひしゃくを置くと森に反響するという、松尾謙さんの音響作品です。神域の神秘性を増しています。

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また、また同じ西ノ宮神社の志村陽子さんの作品は、神域の湿り気に呼応するように、生えています。
こちらも神秘性を増幅させています。

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今回、とても良かった会場が、こちらの旧漁協事務所。
かなり長らく使われていなかった建物です。
木津川で漁協というと、鮎かと思いますが、戦前に食糧として周囲の池で養殖されていた鯉や鮒の漁協だったらしいと、おぼろげに聞きました。

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散り蓮華というのは、散った蓮の花びらに似ていることから名付けられたそうです。
それを再び蓮の花に還元してしまった作品。
建物の中に見えない水面が現れています。

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堀川すなおさんは、この浮きの仲間のひとつをいろんな角度からスケッチし続けていました。
誰よりも熱心に、来た人に話しかけているのが印象的でした。

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古屋崇久さんの、遺伝子(来場者の髪の毛)入りの団子を大地にすりつけるというパフォーマンス。
私も提供してきました。
何気ない空き地が特別な場所になっています。

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谷川夏樹さんの「雅楽デコトラ 歌姫街道を行く」。
このラジコンが歌姫街道を走る様子を映像化しています。
私には初耳の気になる名前の街道が、このパフォーマンスによってより気になる存在になるというのが面白いところです。

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記念撮影の額縁。
私は入れませんでした。

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木俵元毅さんは、おびただしい数の兵士のフィギュアを、河村邸の至るところに配置していました。かなりしゃれが効いていて、見つける楽しみがあります。

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エリアの各所に配されている小杉俊悟さんの彫刻。
うまく収まるような風景に配されています。
ここなどとくにそうで、平行して流れる水路の風景へと目を向けさせるのがすばらしいです。

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相楽神社で展示されていた井上隆夫さんの作品。
古材に見えて、全てが古紙を溶かして固めて着色したものという不思議。

省略してしまった作品はすみません。

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終盤は急ぎ足でニュータウンエリアを回りつつ、結局、ほぼ全ての作品を回ることができました。
凝ったスタンプが毎回の楽しみです。
また次回の開催も楽しみにしています。

<関連記事>
 「木津川アート2014開催中」
 「木津川アート2014の周辺で」

 「木津川アート2012・登校編」
 「木津川アート2012・遠足編」
 「木津川アート2012・校内編」

 「木津川アート2011が始まりました」
 「木津川アート2011・加茂篇(1)」
 「木津川アート2011・加茂篇(2)」
 「木津川アート2011・上狛篇」
 「木津川の雨樋(木津川アート2011の周辺で)」

 「木津川アート初日」(2010年)
 「木津川アート第4日:鹿背山の夕べ」(2010年)
 「木津川アートの周辺で」(2010年)

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2014年11月16日 (日)

木津川アート2014の周辺で

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木津川アート2014は今日終了しました。
いつもながら、作品をめぐって歩く中で気になったものたちを紹介します。

まず鮮やかなインパクトを受けたのがこのトラック。
もしかして何かの作品ではないかとしばらく観察しました。

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今回の地域は魅力的な蔵がたくさんありました。
これもその一つです。

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もみじの型板ガラスのはまった窓。
木製の桟もはまっています。

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誘い込むようなカーブに、しばしばルートを外れました。

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ただ長靴を干してあるだけでも、空の色に合って作品のようです。

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わさっと。

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唐突に鶏小屋があって、覗きやすくなっているので、これも演出なのかなと勘違いしそう。

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大きな魚影が見えますでしょうか。
水路に似つかわしくないほど巨大な鯉に度肝を抜かれました。
コース設定の妙。

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西ノ宮神社では謎の奉納物がたくさんありました。
この龍は昭和30年代に作られたものです。

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養魚池に空が映って、さらに空が広く。

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ドイツ壁というにはもこもこ度がかなり高い壁。

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屋根に煙出しの小さな屋根が付いて、何の建物か気になります。

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レリーフのような模様入りのコンクリート塀。

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西木津駅は最小をめざして設計されたかに見えるほどシンプルです。

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ある家の玄関灯。

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暗渠になっても痕跡をとどめる水路。

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井戸の痕跡もありました。

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網目のような面格子。

かなり雑然と紹介しましたが、作品を見る合間にこういうものを見つけるのも、地域型アートイベントの楽しみです。

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