« 2016年9月 | トップページ | 2016年12月 »

2016年10月

2016年10月22日 (土)

小豆島・草壁本町から安田へ

160731kusakabe33
小豆島の草壁本町の近くで見かけた持ち送り。
よく見ると花とトゲのある茎が表現されていて、工芸的です。ノイバラでしょうか。

草壁本町を歩いた後は、バスで小豆島北東部の港町・福田に向かおうとしたのですが、ここでハプニング発生。腕時計の時間がずれていて、バスに乗り遅れてしまったんです。
幸い、瀬戸芸期間ということでバスが増発されていて、2時間待ちぼうけということにはなりませんでしたが、それでも次のバスは1時間後です。
せっかくなので次のバス停まで旧道を歩くことにしました。

これが意外な収穫になりました。

160731kusakabe32
まず出会ったのが片城橋。
別の親柱に昭和2年と書かれています。

160731kusakabe12
※クリックすると拡大します

全体として、こんな風に親柱と一部欄干が残っています。
もう少し先に新しい片城橋があったので、移設されたのかと思いましたが、地図をよく見ると旧片城橋を通る旧河道が確認できます。おそらく河川改修によって河道が直線になり、新たに橋が架けられたのですね。

160731kusakabe13
※クリックすると拡大します

佃煮工場の島乃香(株)片城工場の通用門跡?
大正風なデザインです。

160731kusakabe14
※クリックすると拡大します

さらに進むと大きな敷地が見えてきました。
歯科医院です。

160731kusakabe34
下見板張りの建物があって、旧診療所かなと思いました。
戦後っぽい質感です。

160731kusakabe15
※クリックすると拡大します

カラフルな石で門柱が作られています。

160731kusakabe16
※クリックすると拡大します

破損した部分から煉瓦が顔を見せていて、壁が煉瓦造であることが分かります。

160731kusakabe17
※クリックすると拡大します

さらに不思議な建物が。
「内海町片城車庫」と書かれています。
何の車庫なんでしょう。ボンネットバス?

160731kusakabe18
※クリックすると拡大します

車庫本体の前に、かわいらしい建物が附属していて、こちらは事務所でしょうか。

160731kusakabe19

斜向かいにはロープウェイの車両を転用した集会室がありました。
寒霞渓ロープウェイの車体らしいです。
オリーブ畑の中に置かれた車体は、窓が大きくて眺めが良さそうですね。

160731kusakabe20
安田の町に入ったところで、洋館+和洋折衷住宅がありました。
好みの住宅です。

バスに乗り遅れたおかげで、得る物の多い時間になったと思います。

<関連記事>
 「小豆島・草壁本町を歩く」
 「夏の香川・島めぐり(14)小豆島へ」
 「夏の香川・島めぐり(15)小豆島の醤油工場」
 「夏の香川・島めぐり(16)小豆島の洋館付き住宅・煉瓦」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月19日 (水)

小豆島・草壁本町を歩く

160731kusakabe01
7月の終わり、小豆島に瀬戸内国際芸術祭見学を兼ねて出かけました。
利用したのは神戸発・坂手港行きのジャンボフェリーです。
夜に神戸を出発し、早朝に高松を折り返して坂手港に着きますので、時間が有効に使えます。

160731kusakabe02
※クリックすると拡大します

坂手港周辺は前回の瀬戸芸2013の時に見ましたので、すぐバスで草壁港に向かいます。
草壁港のバス停にはびっしり描き込まれた手描き商工地図がありました。

160731kusakabe21
※クリックすると拡大します

草壁港内には移築された蔵が2棟並んでいます。
左が宝食品天川亭(旧天川家住宅土蔵)、右が宝食品福井亭(旧福井家住宅土蔵)です。
ともに昭和10年頃。
元の場所から切り離されて港に建っていると浮いた存在感があります。
瀬戸芸の会場になっていました。

160731kusakabe30
※クリックすると拡大します

近くを歩いていると古い防潮堤が残っていました。
つまり昔の海岸線はここ。
近くには塩田もありましたし、時代ごとに海岸線が前進しています。

160731kusakabe03
ここからが本題。草壁本町の旧道沿いを何かないかと歩いてみました。
さっそく現れたのが古そうなショーウィンドウです。
現在の商売は建築資材屋さんです。

160731kusakabe04
星城小学校の校庭に備前焼の二宮金次郎像を見つけました。
備前焼のは初めて見ました。他地域では金属供出後の代替として作られた場合もあるようです。
備前は小豆島の対岸なので運びやすかったのですね。
備前焼というと狛犬も作っていて、商売の広げ方が面白いと思います。

160731kusakabe05
※クリックすると拡大します

街道を歩くと、立派な看板建築がありました。
トキゾウと書かれていて、トキゾウ呉服店です。
営業はされていない様子。

160731kusakabe06
※クリックすると拡大します

さらにナカヲ時計店。

160731kusakabe07
※クリックすると拡大します

裏側に回ると、隅櫓のような洋風の部屋が立ち上がっています。

160731kusakabe10
※クリックすると拡大します

さらに山地呉服店。
右から左の文字で銅板で書かれています。

160731kusakabe11
※クリックすると拡大します

その先にアールデコ風の橋があります。
一つ上流に元楊柳橋が架かっていて、たぶんここは楊柳橋なのだと思います。

160731kusakabe09
※クリックすると拡大します

楊柳橋から上流を見たところ。
向こうは寒霞渓です。

160731kusakabe22
※クリックすると拡大します

旧街道から脇道にも逸れてみます。
立派な門柱のあるお医者さんがありました。

160731kusakabe23
ここのお宅は地元の名士の方のためか、お庭が面白くて郷土資料館みたいです。
たとえば、こちらに「ときわはし」の親柱があったり。奥にも親柱が見えます。

160731kusakabe24
さらに草壁町道路元標までありました。
移設でしょうね。

160731kusakabe25
70年代風の角丸窓がきれいな荒井写真館。

160731kusakabe26

窓はぷっくりしたタイルで縁取られています。

160731kusakabe27
カラフルな石を固めた石垣。
暑い日だったのでアイスバーに見えました。

160731kusakabe28
道脇につな引石というものも。
綱引きの基準線だったのか、あるいはこれ自体を引き合ったのか、詳しいことは分からないようです。

160731kusakabe29
虎の飾り瓦。面白い。

160731kusakabe31
このあたりは肥田牛乳エリアで、牛乳箱もありました。

草壁本町は本町と付くだけあって、歴史の蓄積を感じさせる町でした。
この後、旧街道を安田まで歩いたのですが、その話は次回に。

<関連記事>
 「小豆島・草壁本町から安田へ」
 「夏の香川・島めぐり(14)小豆島へ」
 「夏の香川・島めぐり(15)小豆島の醤油工場」
 「夏の香川・島めぐり(16)小豆島の洋館付き住宅・煉瓦」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月17日 (月)

土師ノ里の理髪館(大阪府藤井寺市)

160710izaki01
※クリックすると拡大します。撮影日:20160710

7月のことですが、夕方に時間が空いたので、近鉄南大阪線の土師ノ里駅の北側を歩いてみました。
とくに当てがあったわけではないのですが、歩けば何かあるもので、長尾街道を歩いて段丘を下ったところに、古そうな理髪店がありました。
古そうといっても、モザイクタイルで屋号が右から左に書いてあるのが古そうなだけで、状態はきれいですし、ちゃんと営業されています。

日本家屋に看板をくっつけたような建物。
上の写真でいうと、モルタルのひさしの部分に■が5つ並んでいるのが見えますでしょうか。

このモザイクタイルの文字がなかなか良いので、拡大して並べてみます。

160710izaki02

160710izaki03

160710izaki04

160710izaki05

160710izaki06

井崎理髪館です。
道の反対側からタイルの写真を撮っていると怪しまれて、理髪店のご主人が出てこられました。
「タイルがきれいだったので」と説明して、お店のことについて伺いました。ご主人はお忙しそうだったので、お店のお客さんか関係者の方が後を継いで説明してくださいました。

この店は大正時代から(少しだけ移動したものの)この地で理髪店を営んでおられて、現在の建物は昭和16年に建てられたものだそうです。モザイクタイルは当時のもの。
100年近い老舗ということです。

昔は前の長尾街道の人通りが多く、国鉄(省線?)の柏原駅に着いた貨物を運ぶ荷車が西に向かっていたそうです。

「店のこと宣伝したってや」と言われたので、宣伝しておきます。

160710izaki11
ついでに周辺で気になったものも少し紹介。
理髪館から少し北に行ったところに墓地があり、そこに記念碑が立っていたのでのぞいてみました。

「東尾平太郎顕彰碑」ということで、隣に解説板も立っています。
解説によると(出典は藤井寺市史)、東尾平太郎は明治20〜30年代の地価修正運動で中心的な役割を果たした人物だそうです。若くして大阪府会議員になり、地価修正を政府に働きかけました。大阪府立農学校長も勤め、明治23年の第一回衆議院議員選挙に38歳で当選して7回当選しています。(調べると明治31〜36年まで高野鉄道の社長でもあったらしい)
大正8年に亡くなり、大正10年にこの顕彰碑が建てられました。

160710izaki12
顕彰碑の隣にある灯籠。
丸っこくて流れるようなモダンさを感じさせるデザインです。

160710izaki10
近くに鶴乃湯というお風呂屋さんがあったので、入って帰りました。

160710izaki13
※クリックすると拡大します

あと、土師ノ里の駅の北側にちょっと変わった場所がありました。
昭和30〜40年代の文化住宅っぽい建物なのですが、一体的にリノベーションされています。

160710izaki14_2
※クリックすると拡大します

中庭を囲んでお店が集まっています。
全体が「里庭の箱」という名前で、地元の不動産屋さんが手がけたリノベーションらしいです。
「里庭の箱とは」

戦前の長屋や60年代ビルのリノベーションは見ますが、この昭和30〜40年代の文化住宅リノベーションがうまくいくなら対象は相当たくさんありますね。
こういうものが増えていくのか気になります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年9月 | トップページ | 2016年12月 »