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2016年1月

2016年1月24日 (日)

鈴木啓文さんの「知らない街」展開催中(ギャラリーspin・Confidence cafe)

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取り上げるのが遅いのですが、大阪の2つの会場で、鈴木啓文さんのスケッチ展「知らない街」が開催されています。私は2日目に行ってきました。
「ギャラリーspin」(昭和町)・・・1/24(日)まで
 「Confidence cafe」(住吉大社近く)・・・1/26(火)まで

まず、昭和町の昭南ビル2階にあるギャラリーspinさん。
両会場ともですが、時をおいて描かれた2枚のスケッチを並べたものがたくさんあります。
こちらではギャラリー周辺の昭和町の街並みや、心斎橋などが中心です。
とくに大丸心斎橋店本館については、御堂筋の南側から、北側から、屋上、北側の階段!まで数多く描かれていました。

写真と違って、くっきり分かる描き方ではないのですが、しばらく見比べているうちに、浮かび上がるように変化に気付いたりします。

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自転車で走って住吉大社近くのConfidence cafeへ。
前に行ったことはあるのですが、その時は満席で入れず、今回初めて入れました。
古い住宅の風合いを生かして改装したカフェです。

こちらには、解体された朝日新聞社ビルや精華小学校など、それにカフェの店内のスケッチなどが展示されていました。工事のクレーンが生々しいです。

最初に行った日は、私ですとは名乗らずにいて、後から「来られてたんですか?」となったので、今日改めてギャラリーspinに伺いました。
運良く鈴木さんも在廊されていて、クロッキーを描いていただいたり、直接お話を伺ったりできました。

前に来たときより作品が増えていて、大丸心斎橋店では、見学会に並ぶ行列などをスケッチした作品などが追加されていました。

写真だとさっと撮って離れることもできますが、スケッチだと3時間ほどもその場にいないといけないということで、街中は描きにくいものの、それでも工事中のお店の前だったり、意外といい場所があるそうです。
飛田百番など、よく描けたなあと。
そうでなくても、ずっとその場にいるのは、冬場、夏場、大変ですよね。

写真と違った表現で街を見せてもらうことで、街の面白さも増すと思います
どういう経緯でそこを取り上げたのかとか、その時の様子など、画家ご本人に伺えるとまた違った見え方がしました。

写真で街を撮られている作家の方も来られていて(アーケードがお好きだとか)、鈴木さんとまたここで作品展をされると聞き、それも楽しみです。

この作品展、街歩き好きな皆さんでしたら楽しめると思いますので、ぜひ。

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2016年1月17日 (日)

本日、大丸心斎橋店本館の公開

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※クリックすると拡大します

ご存じの方も多いかと思いますが、1/16(土)、17(日)の2日間、13〜17時(最終受付は16時30分)、大丸心斎橋店本館で、建て替え工事前最後の一般公開が行われます。
本日が最後です。

大丸・松坂屋のカード会員限定とはなっていますが、カード1枚につき2名入れますし、当日カード会員になることも可能と聞いています。ポイントカードでもOKです。

建物は御堂筋側外観は残すとされているものの、美しいアールデコの内装はイメージ保存となってしまう可能性があります。
公開部分は1階のみですが、撮影も可能な、最後の貴重な機会です。

一人でも見逃す方が少なくなるよう、記事にしておきます。

詳しくは、公式HPで
 →大丸HP「大丸心斎橋店本館1階 最後の開放!」

写真は上手な人に任せるとして、内装が残されるよう願いつつ、私もその場に身を置きたいと思います。

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営業最終日の12月30日、御堂筋側玄関では多くの人が建物を見上げて写真に収めていました。
内部も写真撮影は黙認されている状態で、多くの人が写真を撮っていました。二度と作れないような華麗な装飾で、そこにかけられる経費を考えれば、改装したとしてもそれ以上のものが作られるわけがないと分かっていますので、1階の内装など、何らかの形で、一体として保存していただきたいと思います。


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改装後の完成予想模型。
建物外壁の背後に、白い大きな建物が建ちます。

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2016年1月11日 (月)

60年代レストランSun(和歌山県橋本市)

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和歌山県橋本市の紀ノ川沿いに、Sunというレストランがあります。

橋本駅前の通りを下っていくと、紀ノ川沿いを走る国道にぶつかるので、そこを左折してすぐですから、駅から徒歩5分ちょっと。
前からあるのは知っていましたが、あまり気に留めたことはありませんでした。
しかし、初めて入ってみたところ、なかなかいいんです。

まず見ての通り、角丸の窓で60〜70年代の雰囲気を醸し出しています。
観光道路のドライブイン・レストランの風情。

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※クリックすると拡大します

中もまた60年代の雰囲気です。
このテーブルと椅子。
どこかに50周年の文字があったと思います。とすると1965年頃?
スパゲティのナポリタンとか頼みたくなります。

そしてもう一つ特筆すべきはその眺め。
わざわざ2階にレストランを作っているのですが、南側が全面ガラスになっており、紀ノ川の流れが見下ろせるんです。南海電車が鉄橋を越えていくところも眺められます。

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※クリックすると拡大します

記事にしたのはそれだけではありません。
駐車場の下に目を転じると、気になる煉瓦構造物が。
いつの時代のものでしょう。

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刻印も確認できました。
六光星です。加えて、その右にも別な刻印があります。タ?
橋本市では六光星の刻印を見る機会が多いです。

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駐車場から降りていく煉瓦の階段があって、その先に煉瓦の構造物が見えています。
アーチ型の開口も見えていて、気になりましたが、降りていくのはためらわれました。

気になってレストランの方にもたずねたのですが、とくに情報は得られませんでした。
こちら方面にお越しの方、ぜひレストランで60年代の雰囲気に浸って、紀ノ川の眺めを堪能し、古いかもしれない煉瓦も眺めてみて下さい。

<関連記事>
 「六光星を追って津守へ」

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2016年1月 4日 (月)

中村公園のラジオ塔?(名古屋市中村区)

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以前何度かラジオ塔の話題を出したことがありますが、久しぶりにこれは?というものがありましたので、紹介します。
場所は名古屋の中村公園です。
中村公園は明治18年に建てられた豊国神社(豊臣秀吉を祀る)を中心とした公園です。

昨年10月に中村公園を探訪した際、ひょうたん池の畔に気になる塔を見つけました。
一見灯籠にも見えますが、一基だけなのがあやしい。

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※クリックすると拡大します

場所はこの地図でいうとひょうたん池の右上です。

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4本足で3面には木製の桟が入っています。

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裏面だけが塞がれています。
何よりあやしいのがこの中に朽ちたスピーカーが入っていることです。
ラジオ塔かどうかはともかく、放送設備なのは間違いありません。
一見灯籠風の放送設備は、各地のラジオ塔でも見られるものです。

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離れてみるとこういう場所になります。

「ラジオ塔大百科」を出されているイチマンさんに確認したところ、昭和18年発行の「名古屋の公園」という本の「公園一覧」に、中村公園にラジオ塔がある旨の記載があると教えていただきました。
これがラジオ塔の可能性は高いかも。

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中村公園のラジオ塔について調べている過程でもう一つ気付いたことがあります。
それは道徳公園のラジオ塔です。ネットで道徳公園のラジオ塔の絵葉書が出ています(販売されているものなのでリンクは控えますね)。これも4本足のモダンなデザインのラジオ塔です。
それを確認して、道徳公園の写真を見直しているとこれはというものがありました。
謎だった遺構です。
これを見ると四角い4本足の跡に見えて、道徳公園のラジオ塔の形に対応しています。

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引いた写真で見ると、中央に演台があり、左奥にラジオ塔跡?、右手前に国旗掲揚台跡?ということで、いかにもラジオ体操向きな配置です。

どちらもラジオ塔だったら面白いのですが、どうでしょう?

<関連記事>
 ○ラジオ塔について
  「円山公園のラジオ塔」ほか
  「中崎遊園地(明石市)のラジオ塔」
  「大浜公園(堺市)のラジオ塔」
  「萩児童公園(京都市)のラジオ塔」
  「諏訪山公園(神戸市)のラジオ塔」

 ○道徳公園について
  「道徳公園のクジラ像」

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2016年1月 2日 (土)

日牟禮八幡宮の仙人彫刻(滋賀県近江八幡市)

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※今回の写真は全てクリックすると拡大します
 写真撮影は2014年10月。

日牟禮(ひむれ)八幡宮の楼門には、前回紹介した動物彫刻の他に、各面2人、計8人の仙人の彫刻があります。八仙ということになりますが、中国の八仙とはメンバーが異なり、日本人の好みが加味されているようです。

正面右側の彫刻から時計回りに紹介していきます。

まず蝦蟇仙人。
これは分かりやすいです。
蝦蟇と親しげに語り合っています。

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亀の欄間をはさんで、亀仙人(黄安仙人)。
亀の背に乗り、穏やかな顔で巻物を広げています。

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船に乗り疾走する仙人。
はためく衣、逆巻く波にスピード感があります。
これは芭蕉扇を持っているので、鍾離権でしょうか。
鍾離権は、死者を蘇らせることができたそうです。

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その隣は李鉄拐。
杖を突き、口から魂を吹きだしています。
お決まりの表現らしいのですが、小さな分身を飛び出させている表現が面白いです。
李鉄拐は、魂を遊離させて出かけている間に身体を焼かれてしまい、仕方なく、近くにあった杖をついた物乞いの死体を借りたのでこの姿になっているそうです。

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後ろに回って、鶴に乗った王子喬(鶴仙人)。
巻物を広げ、旋回するところが描かれています。
笙の名手だそうですが、笙は描かれていません。

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鯉の欄間を挟んで、琴高仙人(鯉仙人)。
手に巻物を掲げ、鯉の背に乗って今にも水中から飛び上がろうとする瞬間のようです。
琴の名手だそうですが、琴は描かれていません。
亀の欄間の左に亀仙人、鯉の欄間の左に鯉仙人と、並びが考えられています。

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最後の面は、剣を振るう呂洞賓のようです。
松の木の向こうに3匹の動物(ネズミに見える)が顔を出しています。これを払おうとしているのでしょうか。
犬が呂洞賓を噛むということわざがあるそうですが、犬には見えないのでどうなんでしょう。

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最後に瓢箪から駒を出す張果老。
実際はロバだそうです。
ロバに乗って移動するのですが、休むときにはロバを小さくして瓢箪に入れていたそうです。

全体として躍動感のある表現で場面が捉えられていて、見応えがあると思います。
近江八幡にお出かけの際にはぜひご覧下さい。

<関連記事>
 「日牟禮八幡宮の動物彫刻」

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2016年1月 1日 (金)

日牟禮八幡宮楼門の動物彫刻(滋賀県近江八幡市)

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※今回の写真は全てクリックすると拡大します

明けましておめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願いいたします。

新年最初の記事は、お正月らしく神社の話題にします。
滋賀県の近江八幡市にある日牟禮(ひむれ)八幡宮の楼門の動物彫刻を取り上げます。
撮影は2014年10月。
日牟禮八幡宮は近江八幡の市街地の北側、八幡山の麓にある神社です。
ここの楼門の動物彫刻がすごいんです。
楼門は江戸時代末期の1858年に焼失し、同年再建されたそうです。

遠目には全体に茶色いのでよく分かりません。

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楼門の正面部分。

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まず目につくのがバクです。
これはお寺の門などで見かけるでしょう。

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正面の欄間のような部分、よく見ると亀がいます。
波の間から振り返っている亀と見上げる亀。

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波に乗るように滑り落ちる亀。

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そして粟?の下から遠くを眺める亀。
それぞれの亀のポーズといい、波や植物の表現といい、とても生き生きしています。

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次いで裏側です。
こちらには何があるかというと・・・

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同じく、欄間のような部分に鯉がいます。
こちらに顔を見せていたり、波の向こう側だったり、体をひねっていたり。
愛嬌のある表情です。

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さらに梁の先端部分(木鼻)には獅子がいます。
これが一匹一匹個性的なんです。
左の方は鞠を抱えていますね。
右はポーズを取っています。

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こちらは怖い目をして飛びかかろうとしています。

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かと思うとこんな風にふざけた獅子も。
こんな獅子がぐるりと一周しています。

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さらに上を見ると斗栱の下にも何かいます。

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波乗りうさぎです。
こちらに向かってきています。
一匹ずつの違いはよく分かりませんでした。
これも四周にいます。

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さらに上、屋根下の隅にはサルがいました。

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楼門の中に入るとここには鳥がいます。
これは孔雀と牡丹でしょう。

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これは何の鳥でしょう。
木は松でしょうか。

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これは鳳凰ですね。
植物は梧桐?

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これは鷹と椿でしょうか。

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側面の欄間のような部分に雲のような彫刻がありますが・・・

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よく見るとこれも鳥の群れです。
全部で11羽。
反対側にも9羽いました。

全体でいったい何匹(何羽)の動物彫刻があるんでしょう。
しかもそれぞれが生き生きとした描写で見飽きません。

日牟禮八幡宮に参拝されるときはぜひご覧下さい。

そしてこの楼門にはあと一群の彫刻があります。
それは次回の記事で。

<関連記事>
 「日牟禮八幡宮の仙人彫刻」

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