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2015年3月 1日 (日)

園田住宅地の十二橋(兵庫県尼崎市)

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昨年6月のことなのですが、阪急神戸線の園田駅周辺にある園田住宅地を歩きました。
昭和11年の園田駅開設に併せて阪急が地元とともに開発した住宅地です。
阪急は低湿な土地を買収して土盛りをし、水路を整備する工事を行ったそうです。

そういうことは後から知ったのですが、歩いていると水路があり、面白い橋がありました。筆文字で「十ノ橋」と書かれています。水路は南北に流れていて、橋は東西の道に架かっています。西にハの字に開き、親柱の上には何かの残骸があります。

(参考)「図説 尼崎の歴史-近代編」

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興味をひかれて水路沿いに歩いてみました。
すると「十一ノ橋」がありました。

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面白いと思ってさらに進むと「十二ノ橋」があります。
片側しか残っていなくて、この先、水路は暗渠になっています。
この先は阪急にぶつかりますので、ここまでで終わりでしょうか。
せっかくなので、逆方向にどこまで橋が残っているのか、たどってみることにしました。

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「九ノ橋」があります。

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ややっ? 植木鉢のようなものが親柱の上に乗っています。
どうもこれが残骸の元の形のようです。
もしかして花でも植えられていたのでしょうか?
橋のデザインとしてはユニークです。

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「八ノ橋」

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こちらは実際に鉢植えになっていました。
たぶん、この家の人がやっているのでしょうね。

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たどっていくと小さな水門があります。
東西の水路と分かれています。

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「七ノ橋」。ここまで全く同じ橋です。

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「六ノ橋」の手前に堰があります。

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よく見ると穴太区用水と書かれています。
区は旧字体です。
元は穴太という地区だったんですね。

ちなみに「六ノ橋」は東西の幅広い道路に架かっていて、住宅地内でも計画上のポイントになる場所のようです。奥に近代建築っぽい住宅が建っていましたが、それは次回にでも。

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さらに進みます。
「五ノ橋」があります。

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「四ノ橋」。これぐらいハの字に開いています。

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「三ノ橋」には以前の橋名表示が残っていました。
これも筆文字ですが、太めの字体です。
ここもきれいに鉢が残っています。

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「二ノ橋」

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そして「一ノ橋」
ということで全部揃っていました。
ここで水路が折れていて、「一ノ橋」だけが南北の道に架かっています。
また、上に乗っているオブジェ?も丸いようなのですが、これは復元の仕方でそうなっているのか、元々そうだったのかどうなんでしょう。カーブが鉢のカーブではないような気するので、これで良いのかも。

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これで終わりかと思いきや、その先にも同じような橋がありました。名前はありません。
ここで水路がまた南北に折れ曲がります。

ちなみにこちらが上流側で、上流から順に一から十二までの橋が架かっていることになります。
開発時に水路の整備が鍵だったので、修景の際、特に意識されたのかもしれませんね。面白いです。

>地元の自然と文化の森協会のHPに、この住宅地と水路、橋のことが紹介されていました。
 やはり橋は開発当初からのもので、植木鉢らしきものは花生けだとか。
 自然と文化の森協会HP「園田の昔」

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さて、水路の東側の家は水路越しに出入りするため、この十二橋以外にも水路にはたくさんの橋が架かっていました。面白いものを紹介します。
まずこれはトマソン化した橋。
奥の駐車場に建っていた家に出入りするための橋だったのでしょう。

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瓦屋根が乗って竹垣がある和風の橋。

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丸太が架かっているのもありました。
どう使っていたのでしょう。

弱点の水を逆に積極的に活かす、面白い住宅地計画だと思います。
次回は建物を紹介します。

<関連記事>
 「目次:近代の郊外住宅地と別荘地、社宅」
 「園田住宅地」

<関連サイト>
 「図説 尼崎の歴史−近代編」

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日常旅行(兵庫)」カテゴリの記事

コメント

びんみんさんこんにちは
以前仕事の合間に園田駅あたりをサクッと歩いた時に「橋の名前、けったいな付け方やなぁ」と思いつつももやもやしたままやったんですが…スッキリしました。
まぁ言うとここらは沼地みたいなもんやったということなんでしょうかね。それで今も水路には水がたっぷりとあるんでしょうかね。さすが阪急やなぁと思うたりしました。

投稿: 山本龍造 | 2015年3月11日 (水) 19:45

山本龍造さん、こんばんは。
そうですか、スッキリしましたか。
沼地とか川の跡とか、丘とか、そういうところが住宅地になるんですね。
なお、この橋の名前の付け方、武庫之荘にもあるみたいです。

投稿: びんみん | 2015年3月12日 (木) 01:47

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