« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »

2014年9月

2014年9月24日 (水)

あやめ池温泉場跡と新地跡(奈良市)

140923ayameikeonsen0

以前から訪ねようと思っていた奈良市の菖蒲池を訪ねました。
ただし、あやめ池遊園地のあった駅北側を回る時間は今回なくて、南側のみです。
ぷにょさんのブログ「まちかど逍遙」の記事「あやめ池温泉とパレス温泉」を参考にさせていただきました。

あやめ池遊園地のあった頃は何度か連れて行ってもらったのですが、その頃の面影はなく、2004年の閉園後にこういうすっきりした駅前になっています。

140923ayameikeonsen03
※クリックすると拡大します

駅前の地図で確認します。
上があやめ池遊園地の跡。
東洋民俗博物館(昭和3年)も今度行ってみたいところ。

駅の南にも池があって蛙股池と言います。
こちらが今回の目的地。
どちらの池も、元々は東向きの谷を堰き止めたため池のようで、周辺はアップダウンの多い、複雑な地形です。

140923ayameikeonsen01
菖蒲池駅の南側には線路をくぐって渡ります。
大阪方面に帰るには必然的に通るはずですが、記憶にありません。

140923ayameikeonsen02
駅前脇にはレトロな建物が並んでいます。

140923ayameikeonsen05
※クリックすると拡大します <筆者蔵>

さて、今回訪ねた一番の目的というのは、この建物の跡を確認するためです。
村野藤吾がごく初期に設計監修したという菖蒲池温泉場(昭和4年)です。
ドイツ風の魅力的な建物。どの程度関わったかよく分からないとのことなのですが・・・

140923ayameikeonsen06
※クリックすると拡大します <筆者蔵>

内部の様子もあります。
遊戯室です。上の写真でいうと左側の建物の1階部分だそうです。

140923ayameikeonsen07
ぼんぼり状のシャンデリアが面白いです。

140923ayameikeonsen19
話が飛ぶのですが、この周辺を一通り歩いた後、昼ごはんを食べようと寿司屋の「うおよね(魚米)」さんに入りました。ここで大きな出会いがあったんです。ご主人に絵葉書をお見せしたところ、懐かしんでいただいて、エピソードが次々と。資料もいろいろと見せていただきました。

寿司屋さんをされているのはここ20年ほどで、80年ほど前から魚屋をされていたそうなんです。
菖蒲池温泉場についてもよくご存じで、というのは父親に付いて、温泉場に入っていたホテルに魚を届けていたから。

上の写真で、左側の建物の1階が遊戯室、ご主人の記憶ではダンスホール(どちらが時代的に先なのかは未確認)。2階が映画館でした。
右側の建物に男湯・女湯の大浴場があって、右に大軌経営のホテルが入っていたそうです。

140923ayameikeonsen08

また、魚屋さんなので、あやめ池遊園地にアシカのエサとなる魚も届けていたそうです。
子ども時代の遊び場でもあったので、どこに何があったか記憶が鮮明で、記憶をもとに小さな紙にスケッチをたくさん描かれています。これはすごいです。全部で13枚あります。

140923ayameikeonsen09
※クリックすると拡大します

一通り撮らせていただいたのですが、例えば、駅から菖蒲池温泉場の周辺の様子。
どんな木が植わっていたかまで記憶されています。
うおよねさんの向かいには射的場があったと教えていただきました。
菖蒲池の新地は賑やかで、髪結いの人などもいたそうです。駅北には市川右太衛門が設立した全勝キネマ撮影所があり、映画関係者が出入りし、セルロイド職人などもおられたとか。撮影所は火災で焼失したそうなのですが。

140923ayameikeonsen20
※クリックすると拡大します

またあやめ池の遊園地内。
猿山、ゾウ舎、大劇場、プールから植生まで、こちらも詳細に描かれています。

新聞の切り抜きやあやめ池遊園地が閉園したときの記念パンフレット、参考書(『奈良町風土記 続編』(山田熊夫著))などまで見せていただきました。
最後に名刺をいただいて、聴きたいことがあったらまた尋ねてくださいとのことでしたので、改めてお話を伺いに行きたいなと思っています。

さて、うおよねさんに行く前の話に戻ります。

140923ayameikeonsen04
菖蒲池温泉場の跡地はマンションになっていて、当時の様子をしのぶのは難しいです。
菖蒲池温泉場の建物は、戦後、OSK歌劇団の学校として使われていたそうです。
マンションが建てられたのは37年前。

140923ayameikeonsen10
その手前に新地の跡があります。
この通りの両側に旅館が建ち並んでいました。

140923ayameikeonsen11
※クリックすると拡大します

この建物はご主人によると旅館「紀の庄(きのしょう)」の建物だったそうで、医院がそのまま使っています。

140923ayameikeonsen12
2階部分に照明が並んでいます。

140923ayameikeonsen13
新地だったところも見に行きました。
これは新地時代の建物ではないと思いますが、玄関周りをタイルで埋め尽くしているのが新地っぽいなあと思います。

140923ayameikeonsen14
こういう古い長屋も残っています。
ひさしにむくりがあるのがしゃれていて良いです。

今回はうおよねのご主人との出会いがあったおかげで、思いがけず収穫の多い探訪となりました。
昼ごはんも1軒目のピザ屋さんは満員、2軒目のうどん屋さんは定休日で、たまたまここになったので、これも縁ですね。
忘れられないうちに、ぜひまた訪ねてみたいと思います。

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2014年9月10日 (水)

ブログ9周年

140906nishitanabe3
<西田辺の洋館付き住宅>

皆さま、こんにちは。
ブログ「日常旅行日記」をご覧いただき、ありがとうございます。
本ブログは今日で9周年を迎えます。
相変わらず近代のものを追っかけています。

今年に入って1000本目の記事を書くことができ、一つの節目になりました。
この記事が1008本目ですので、 この1年で68本の記事を書いたことになります。年100本の投稿を目標にしていますので、かなり不本意です。

まだ高砂の木造市営住宅めぐりの続き、京の夏の旅、名古屋、八尾市の山本町、園田住宅地、大和高田、網干再訪など、かなり素材はあるのですが、書く時間が取れません。ちょっと肩の力を抜いて、まずは公開することを優先しようかと思っています。

インスタグラムなどにも力を入れているとはいえ、やはりホームはこのブログと思っています。10周年に向けて、これからもこのブログをよろしくお願いします。
毎年繰り返しになりますが、古い記事にでもコメント大歓迎です。


<関連記事>
 ブログ5周年の記事
 ブログ6周年の記事
 ブログ7周年の記事
 ブログ8周年の記事

| | コメント (14) | トラックバック (0)

2014年9月 8日 (月)

伊保漁港(兵庫県高砂市)

140504iogyokou01
高砂市の木造市営住宅めぐり。
曽根の後は一駅手前の伊保駅に移動しました。
市営住宅を見に行く前に、地図を見て気になった伊保漁港に寄り道しました。

駅を降りて南へ歩いて行くと、波止場に出ます。
ここは漁港ではありません。隣にはおなじみ日通倉庫もありました。

140504iogyokou02
※クリックすると拡大します

対岸には巨大な食品工場があります。
奥にはキッコーマンの工場。

140504iogyokou06

さらに南に歩くと船溜まりになっていて、ここが伊保漁港です。
ぐるっと船がつながれています。

140504iogyokou05
※クリックすると拡大します

独特な網の巻き上げ機を搭載した漁船が並んでいて、かなり変わった光景です。
網にはひらひらするものが結ばれています。
どうも海苔の収穫用の船みたいです。確認はしてないのですが。

140504iogyokou07

高須の集落には、小さいながらも漁村らしく戎神社がありました。

140504iogyokou08
※クリックすると拡大します

ここでも鷹の飾り瓦を見ることができました。

こちら側には旭硝子の巨大な工場があり、対岸にはサントリーや神戸製鋼の工場があるなど工場に囲まれていますが、漁港・漁村はかつてのこの地域の風景の記憶をわずかに留めていました。


より大きな地図で 加古川・高砂 を表示

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »