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2014年3月

2014年3月26日 (水)

秋の香川・島めぐり(10)雨の佐柳島

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高見島を一通り見た後、せっかくなので(このパターンが多いですが)、隣の佐柳(さなぎ)島まで足を伸ばしました。
ちょうど新・なぎさ号がやってきたので、これに乗ります。

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佐柳島の本浦港に着くと、雨が降り出していました。
雨に煙って、島全体は見えません。

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港から見ると目の前に小島が見えます。

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※クリックすると拡大します

佐柳島は水滴型というか、さなぎ型というか、細長い島で、この本浦と長崎の2つの港があります。

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この集落唯一の商店。

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「只今桟橋に行っております」というのどかな札が出ていて、どうもこの商店のおばさんがフェリーのチケット売りも兼ねているみたい。
この島は芸術祭の島ではなく、日常の時間が流れています。

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集落を歩いていると面白い門柱がありました。

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ユニークなタイルが使われています。

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集落は小さく、すぐ端の墓地に到着しました。
佐柳島にも両墓制(埋葬する墓と拝む墓を分ける風習)の墓地が2つあります。

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墓地内に、「佐柳島の誇り」として、平田冨蔵氏、佐柳高次氏の略歴が刻まれた碑が立っていました。
2人とも幕末に咸臨丸の乗組員としてアメリカに渡り、佐柳氏は帰国後、坂本龍馬の土佐海援隊に入ったとのこと。塩飽諸島に共通する歴史があります。

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墓地の水場にはタイルの流しがありました。

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本浦の集落の中を流れる水路。
この先に大天狗神社という気になる神社があったのですが、雨ですし、あまり時間もないのでパスしました。

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もともとこの島ではもう少し時間を取って、長崎まで足を伸ばそうかとも思っていましたが、降り続く雨にめげて、長崎折り返しの船に乗って戻ることにしました。
高見島経由で多度津港まで。

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連休で帰省していた人もいたようで、桟橋には見送りの人が集まっていました。
島そして船ならではの光景です。

佐柳島は人口が100人を越えていて、実は高見島より人が多いらしいです。
最盛期の人口はなんと2500人。
多くの人が島を離れて暮らしています。

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経由地の高見島を後に多度津へ。
瀬戸芸の秋の旗が船尾を飾っています。

春・夏・秋と長かった香川・島めぐりのレポートもこれで完結です。
長らくお付き合いありがとうございました。
季節は一巡して春になってしまいました。

芸術祭に限らず、これからも瀬戸内の島めぐりの旅は続けていきたいと思います。


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2014年3月25日 (火)

秋の香川・島めぐり(9)高見島N邸の情景瓦

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高見島の会場の一つにN邸がありました。
写真を撮り忘れたのですが、高い石垣の上にあって、とても眺めのいいお屋敷です。
アメリカで成功した先々代が昭和10年に建てたそうです。

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その眺めの良さを活かして、「海のテラス」というイタリアンレストランが営業していました。

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クルーズ船や様々な船が行き交う様子を見ながら食事をすることができます。

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※クリックすると拡大します

眺めも素晴らしいですし、展示をしていた屋敷も良かったのですが、気付いたのは瓦が非常に素晴らしいことです。

この馬の瓦、面白いと思いませんか?
立木の向こうから顔を覗かせる馬の情景描写は、海洋堂のよう。

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※クリックすると拡大します

そういう目で眺めてみると、十二支の瓦が乗っているようです。
こちらは牛とネズミ?

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※クリックすると拡大します

虎は天に向かって吠えています。

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鶏と羊?
とてもリアルな鶏です。

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※クリックすると拡大します

龍は逆巻く水の中から飛び出す瞬間のよう。

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※クリックすると拡大します

この猿は海を眺めていて、その表情とともに素晴らしいです。
抱えているのも、何かの動物でしょうか。

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※クリックすると拡大します

さらに母屋の鬼瓦は天女がおられます。

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※クリックすると拡大します

極めつけはこの鬼瓦。
一富士、二鷹、三茄子です。
ダイナミックに羽ばたく鷹といい、たなびく雲がデザイン化された富士山といい、裾野の松といい、素晴らしい情景描写です。

このお屋敷の瓦は一見の価値があります。


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2014年3月23日 (日)

秋の香川・島めぐり(8)高見島の斜面集落

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昨秋の高見島の続きです。
廃村の板持集落を見た後、港の近くに戻ってきました。
高見島は、後で知って驚いたのですが人口40人弱。
人の住む浦、浜の2つの集落があります。
(ちなみに瀬戸芸の会期中には2万人の観光客が来たそうです)

高見島にも両墓制の墓地(埋葬する墓と拝む墓を分ける風習)があります。
平地の少ない高見島で、浦集落は海岸にほとんど家はありません。漁業・水産加工の施設や公共施設など。

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浦集落は斜面にあり、海岸からいくつもの階段が上がっています。
この階段は見事なつづらおり。

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階段は浦集落の見どころです。
いちいち紹介できませんが、それぞれに表情豊かです。

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これも海岸から上がってくる階段です。

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かつて集落のお店が使っていたという荷役用ロープウェイ。
2つ残っているそうです。

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集落に上がると、穏やかな瀬戸内の眺めが待っています。

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上がってしまえば横移動は楽です。
浦集落は江戸時代の火事で集団移転したらしく、その時に一体的に整備されたということもあるのかしれません。石垣と階段と路地の風景が魅力的です。
下の家の屋根が目の前に。

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眺めをうまく活かした作品も展示されています。

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崩れた家屋。
空き家も多いはずです。

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まるでアートのような紅葉の家。

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さらに上がったところに大聖寺があります。
この灯籠いいですね。灯台役の灯籠かも。
いかにも映画に出てきそうですが、「男はつらいよ 寅次郎の縁談」のロケ地のひとつだそうです。

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山門を支える力士像が面白い。

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大聖寺の本堂です。

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この日は茶がいさん(茶がゆ)の接待が行われていました。
お孫さんが帰省してお手伝い。

茶がゆは近畿の風習で、むしろ私は馴染みがあるのですが、高見島では北前船の廻船で活躍した塩飽衆が茶がゆ文化を持ち帰り、どの家庭も1日1回は必ず食べていたそうです。

近畿の茶がゆと違うのは使われるお茶で、こちらでは高知の碁石茶(発酵茶)や自生のはぶ茶(毒消しの実)を使っているそうです。

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この細長いのがはぶ茶の原料です。
実を焙じて煮出します。

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別の休憩所ではお菓子を折り鶴につつんでいただきました。
お接待は四国のお遍路さんの影響でしょうか。
島にはいろんな文化が流れています。

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瀬戸芸の会場、除虫菊の家。
かつてこの島は除虫菊栽培が盛んだったそうです。
その記憶をもとにした作品。奥の写真は島が除虫菊で覆われていた時代のものです。手前は乾燥した菊の花。
もし今もあるのなら見てみたいですが、既に栽培はされず、森に戻っているようです。

高見島のアートプロジェクトは、京都精華大学が担当しています。

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別室では大正15年、青森沖で遭難してアメリカの貨物船に救われ、サンフランシスコに渡ったという塩飽大工の山野岩松氏の遺品が展示されていました。遠くアメリカともつながっているわけです。

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こちらは空き家に無数の穴を開けて光を採り入れている作品「うつりかわりの家」。

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ユニークな蛸の家。
蛸にジャックされているみたいです。

階段を上り下りして、海を眺め、家に出入りして、さまようだけでも変化を楽しめる集落でした。


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<関連記事>
 秋の香川・島めぐり
 (1)須田港に寄り道
 (2)旧国立粟島海員学校
 (3)粟島散策
 (4)志々島の路地
 (5)善通寺の白い宿
 (6)多度津から高見島へ
 (7)高見島の廃村
 (8)高見島の斜面集落

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2014年3月22日 (土)

島根・香川・愛媛


<香川・塩飽本島の旅>
 2006年7月15日〜16日 
 香川県丸亀市と瀬戸内海に浮かぶ塩飽本島・牛島への旅

 ■塩飽本島編
  ○塩飽(しわく)の休日 −塩飽勤番所など
  ○夕陽は海に沈まない −夫婦倉など
  ○静かな280年〜塩飽本島・笠島地区(重伝建地区)
  ○塩飽本島に暮らす
  ○山寺の夏祭り

 ■塩飽牛島編
  ○塩飽牛島・栄華の跡

 ■丸亀市街編
  ○バサラの魂



<香川の島めぐりシリーズ>
 瀬戸内国際芸術祭2013に合わせた香川の島の旅
 2013年4月13日〜14日  坂出・高松・女木島・男木島
              ・直島・宇野
     7月20日〜21日 伊吹島・観音寺・大島・宇多津
     8月17日     小豆島(坂手)
     8月31日〜9月1日 犬島・豊島
     11月2日〜3日  須田・粟島・志々島・善通寺
              ・高見島・佐柳島・多度津

 ■坂出編
 ○坂出人口土地
 ○坂出の近代建築など
 ○坂出の商店街の近代建築
 ○坂出のアーケード
 ■高松編
 ○高松の北浜アリー
 ■女木島編
 ○絶景の女木島
 ■男木島編
 ○男木島灯台へ
 ○男木島の斜面から
 ■直島編
 ○直島サイクリング
 ■宇野編 ※岡山県玉野市
 ○宇野ターミナル
 ■伊吹島編
 (1)芸術祭の伊吹島へ
 (2)伊吹島のいりこ工場跡
 (3)ぐるっと伊吹島
 ■観音寺編
 (1)観音寺の倉庫
 (2)観音寺の煉瓦工場跡
 (3)観音寺の旧農事試験場
 (4)観音寺の銭湯ギャラリー
 (5)観音寺の気になるもの
 (6)観音寺の灯りツアー
 ■高松・大島編
 ○高松の大島
 ■宇多津編
 (1)宇多津の旧市街
 (2)宇多津の波千鳥
 (3)宇多津のディテール
 ■小豆島編
 (1)小豆島へ
 (2)小豆島の醤油工場
 (3)小豆島の洋館付き住宅・煉瓦
 ■犬島編
 (1)犬島精錬所跡へ
 (2)犬島の路地を歩く
 ■豊島編
 (1)豊島へ
 (2)豊島の甲生を歩く
 (3)豊島の片山邸
 (4)豊島の片山邸ディテール
 (5)豊島石の祠など
 (6)豊島の唐櫃集落
 ■三豊(須田)編
 ○須田港に寄り道
 ■粟島編
 (1)旧国立粟島海員学校
 (2)粟島散策
 ■志々島編
 ○志々島の路地
 ■善通寺・多度津編
 (1)善通寺の白い宿
 (2)多度津から高見島へ
 ■高見島編
 (1)高見島の廃村
 (2)高見島の斜面集落
 (3)高見島N邸の情景瓦
  ■佐柳島編
 ○雨の佐柳島

<今治〜尾道 しまなみサイクリング>
 2007年10月6日(土)〜7日(日)

  ○しまなみサイクリング(今治市など)−橋中心
  ○宮の浦と大山祇神社(今治市)


<愛媛・東予の旅>
 2009年9月13日(日)〜15日(火)

 ■新居浜編
(1)中心市街地? −別子住友倶楽部など
(2)圧巻。山田社宅
(3)昭和通りを歩く
 ■西条編
 ○水と祭りの伊予西条



<出雲・松江旅行>
 出雲・松江旅行の記事をまとめました。
 ※既出の日記のインデックスです。

 ■出雲市編
(1)忘れられた鷺浦(島根県出雲市)
(2)静かな出雲大社参道(島根県出雲市)
(3)2つの門前駅(島根県出雲市)
(4)出雲大社門前の楽しみ
(5)出雲大社境内
(6)出雲市今市の用水路

 ■松江編
(1)来待石の町(松江市宍道町)
(2)石州瓦と来待石
(3)松江モダン
(4)夕陽の街・松江
(5)松江堀川めぐり
(6)松江の銀行建築
(7)地元素材の擬洋風(松江・興雲閣)
(8)松江の洋風町家
(9)松江の医院建築

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まちかどの近代建築写真展 in 大阪開催中。テーマは工場建築

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毎年春の恒例となっている、大阪・天保山のカフェハaハaハaさんでの写真展。
「まちかどの近代建築写真展 in 大阪」が今年も開催されています(4/5(土)まで)。

今回のテーマは工場建築で、いつも以上にユニークな切り口です。

 <開催概要>(ハaハaハaさんHPより)

 まちかどの近代建築写真展 In 大阪
 今回のテーマ「工場建築」

 会期:2014年3月8日(土)13:00~4月5日(土) 15:00
 会場:天満屋ビル2階「お茶と雑貨のハaハaハa」
    大阪市港区海岸通1-5-28
 時間:7:30~18:00 土・祝11:00~18:00
 定休:水、日曜日 ※ご注意ください

 主催)まちかどの近代建築写真展実行委員会

 >ハaハaハaさんの記事

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今回は3階が使えないのですが、その分、2階のスペースをフルに使っています。写真で埋め尽くされた廊下。

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こんなスペースも使われています。

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ここのスペースも

カフェスペースにも展示があるのですが、撮るのを忘れていました・・・

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会場自体も天満屋ビルという近代建築です

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私の精華小学校写真展を開催中(大阪市北区)

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大阪の中津高架下にあるピエロハーバーにて、
「私の精華小学校写真展」を開催中です。
明日3/22(日)まで)。

 >公式フェイスブックページ「私の精華小学校写真展」
 >今回のイベントページ

当ブログでも紹介しましたが、
精華小学校・幼稚園は、昭和4年に大阪のまちの人たちが子供たちのために寄付金を集めて建てた当時最先端の学校建築で、魅力的な建物でしたが、残念ながら大阪市により売却され、つい最近解体されてしまいました。

卒業生、地域の人、見学者・・・
それぞれの私にとっての旧精華小学校・幼稚園の写真を展示します。

 <開催概要>

 イベント名「私の精華小学校写真展」

 ■開催日時 2014年3月21日(祝・金)~23日(日)
       11:00〜23:00(最終日は〜17:00)

 ■開催場所 大阪市北区中津6丁目1-10
       中津芸術文化村ピエロハーバー
       (阪急中津駅が最寄りです)

 ■料金 無料(カフェなのでドリンク注文等お願いします)

 ※大阪北ヤードアートフェスティバル2014春祭内での展示
  他にもいろいろ展示、イベントが行われています

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2014年3月14日 (金)

梅田哲也さんの「O才」、私の場合

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先日、参加しましたと書いた梅田哲也さんの展覧会「O才」。
会期が終わりましたので、ネタバレ記事書きます。

>前回の記事「山王の非日常ツアー、梅田哲也さんのO才」
 公式告知「O才」

まず、集合場所が西成山王郵便局の隣の空き地・・・
だったのですが、誰もいません。あれ。
きょろきょろしていると、声が聞こえてきます。

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よく見るとテープレコーダーが!
聞き取りにくい声で、斜め前の柳本商店が受付であることを教えてくれます。
のっけからフェイント。テープレコーダーってところがいいですね。

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振り返ると柳本商店。
立ち飲みのできる酒屋さんです。
参加費を払ってマップを受け取り、注意事項を聞きます。

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これが私のマップ。
「私の」というのは、手書きで番号が振ってあって、その順番で回りなさいということなのです。
Oさんと待ち合わせたのですが、いきなり別行動となり、2時間後にこの場所で再会する約束をしてそれぞれに出発しました。

ちなみにこのマップ、裏面に昭和30年代の地図が反転印字されていて、透かすと今の地図と重ねられるというすぐれものです。
説明がほとんどなくて、謎のイラストがあちこちに描かれています。
行けば分かるということ。

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山王というのは地形的にも妙なところで、例えばこんな道も。
塀に囲まれているのは南海天王寺支線の跡です。

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私にとっての最初の行き先はここ。
古い旅館の奥にあるバッティングセンター。
大きな黒いボールを背負った子どもが、どこからか大きなボールをぶつけられています。
苦行のようですが、やっている子どもははにかみながら愉しんでいました。
「私にもやらせて」といって参加していた人は、本当の参加者だったのか、エキストラだったのか。

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次はこの地下道。
意味ありげに白いロープが出ています。

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生暖かい地下通路を、ロープを辿っていきます。
奥まで行くと話し声が。
実は銭湯の通路で、女湯の更衣室につながっているとかなんとか。

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地図にはいくつかお勧めルートらしき点線が引かれていて、そこに行くと、こんな素敵な路地に出会えます。コンクリートの流しもいいです。

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次に指示されたのはこのアパート。
空き地の水たまりに水が流れ込んでいるところまで作品です。

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廃アパートで、ガランとしています。

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土間に穴があって、火が燃えていて、少女が座っています。
そして、どこからか「入ってもいいですよ」とか声を掛けられるのですよ。
しばし会話します。どこからか分からないけれど見張られている不穏な感じ。

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山王の住人は街をかなりカスタマイズされています。
こういう不思議なケージのようなものも。

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次に訪れたのはこの建物。

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入ってみると隣の建物(表から見ると波板塀で囲われている部分)は、屋根と2階の床が抜け落ちているかなり荒れた状態。まさかそんな風になっていると思わないのでどきっとします。

さらに空き瓶を持った人たちがくつろいだり、この崩れた梁に座っていたり。
そういえば、この人たちさっき来るときに見かけた、と思ったらアキビンオオケストラというグループの方、つまりエキストラだったと途中で気付きました。観客にエキストラが紛れているのかとますます不穏に。

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台所の屋根も取り払われています。

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ところでこの山王エリア、とてもお地蔵さんが多いです。
このお地蔵さんには昭和5年奉納と刻まれていました。

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僅かな高低差と階段があって、路地の魅力を増しています。

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取り残されている不思議な建物。
地図にイラストで示されていました。

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この通りも特別感のある波板路地。

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かつての飛田遊廓と外の世界を隔てていた壁。
ここもコースです。

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タイルづかいの面白い旅館。

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飛田会館の見学会は、不思議な女性の案内人が案内してくださいました。
ここの見学が出来たのは大きな収穫でした。
ある部屋の奥で人を見かけたとか、人がいつの間にか増えたとか、他の人から聞きましたが、私は気付かず。気付き落としている仕掛けがまだあったのかもしれません。

2時間後にスタート地点に戻ると、CDを渡されます。
3日後には消えますから早く聞いてくださいねと言って。

あれ、あのCD、どこに行ったかな。


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2014年3月12日 (水)

秋の香川・島めぐり(7)高見島の廃村

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高見島に着いた私はまずレンタサイクルを借りました。
無料で提供されていたものです。

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海岸沿いの道を北へ、北へ。
お天気が良かったら、きっととても素晴らしい眺めなんだと思います。

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島の北端近くで海岸沿いの道は行き止まりになり、ここから山に向かって階段が伸びています。
この立て札で分かるように瀬戸芸の作品、といっても板持集落という7年前に最後の住人が村を離れて廃村になった村がそのまま提示されています。作品として手を入れたことは生い茂る草木を刈り払ったこと。
ここはぜひ訪ねたい場所でした。

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延々と階段を上ります。
車が入れる集落ではなく、高齢者にはきつかったことと思います。

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※クリックすると拡大します

石垣と竹薮の小径。
この竹薮が猛威をふるっています。

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石垣はきれいな平面に積まれています。

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やがて廃屋が現れました。

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次々と現れる廃屋。

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井戸の跡などもあります。
淀んでしまっています。

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途中、脇道は通行禁止になっていて、階段を上がっていって一番奥にある廃屋だけが公開されています。

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広い庭をもつ家です。
植物に覆われています。

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家の中にも入れるのですが、この姿。
生活感を持ったまま朽ちています。
こんなに堂々と入れる廃村はないですよね。

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放置するとこうなっていくのですね。
えびす大黒さんに生気があるのが、この廃屋にあってはとりわけ目を引きます。

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小屋も残っています。
これだけ見れば普通の家屋なのですが。

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帰り道を振り返ると、草木に埋め尽くされています。
昔はもっと見通しが良かったのでしょう。
人が住まなくなるとすぐにこうなってしまうのですね。

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海岸まで戻ってきました。
隣の広島が見えます。

明るい水面を見るとほっとします。


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2014年3月10日 (月)

秋の香川・島めぐり(6)多度津から高見島へ

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次の目的地は高見島。
多度津港からアクセスします。
これも瀬戸芸の期間ということで、臨時便が出ていました。
フェリーで25分、480円の船旅です。

三洋汽船の「くれいるさんよう」という船でした。

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出港して間もなく、「新なぎさ」号とすれ違いました。
定期船でありながら芸術祭の作品になっていて、全面にキュートな花柄ペイントがされています。

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※クリックすると拡大します

多度津港から出港するとき、造船所のクレーンが林立するのが見えて壮観です。
左の船はまだパーツですが、奥の船はもう船の形になっています。

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建造中の貨物船「BULK MALAYSIA」号(パナマ船籍)。
総トン数50900トンで、全長は235m。
常石造船で作った船のようです。

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※クリックすると拡大します

出港後に振り返ったところ。
右の船がさきほどの「BULK MALAYSIA」。

左に貨物船「BULK POLAND」号(シンガポール船籍)。
総トン数43500トンで全長227mなので、一回り小振りです。

真ん中に見える船は、貨物船「RISING WIND」号(パナマ船籍)で、
「BULK POLAND」と同型のようです。

これだけ同時に作っているのは景気が良いのでしょうか。
それでも常石造船の多度津工場は、多度津造船として分離されて、2014年末に今治造船に売却が決まっているそうです。
記事では元は1974年に波止浜造船がつくった工場で、「国内では最新施設のひとつ」と説明されていたのですが、その時代でも最新?

両脇で建造中の船を眺めながらなんて、船からでないと見られない光景で、面白い船旅になりました。

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瀬戸内海はいろんな船が行き交っています。
貨物船の「COPACABANA」号。
クレーン付きの船です。

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間もなく行く手に三角形の高見島が見えてきました。
山の高さは約300mで、ほとんど平地がありません。

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高見島の港に入港。
たくさんの黄色い旗が迎えています。

港から芸術祭らしい雰囲気が漂っています。


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2014年3月 5日 (水)

秋の香川・島めぐり(5)善通寺の白い宿

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昨年秋の香川への旅は宿泊先の決定に出遅れ、連休だったこともあって、ネットではアクセスの良い多度津に宿が確保できなかったどころか、香川中、ほとんど宿がないという状況でした。
そんな中、善通寺に1件の宿が見つかり、泊まれれば良いかとそこに宿泊しました。善通寺は多度津から2駅先です。

ところが意外に面白い宿だったので、紹介します。
「風のくぐる」という宿です。

場所は善通寺の中心市街地とは逆の北東側です。
小さな窓がバラバラに開いていて外観も変わっています。

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入ると大きな黒板。
黒板塗料というのがあって、それを塗ってあるそうです。
合宿の生徒が書いたメッセージなどがありますが、時々写真に撮って全消去するそうです。

この時は瀬戸芸の観光客やお遍路さんが泊まっていました。

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2階の部屋に上がります。
階段脇にちょっとした書斎コーナーがあります。

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建物の真ん中は吹き抜けの中庭。
廊下は木で、面白い構造の建物です。

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部屋の名前は「うどん」です。
いくら香川でも、それは珍しいでしょう。

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泊まった部屋は白い壁に金魚が泳ぐ、アート感覚の部屋。
この部屋だけだそうです。

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照明器具は紙のぼんぼりのようです。

清潔感のある宿で快適に過ごせました。

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駅の東にもこんな建物があります。

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線路脇の古い建物。

善通寺は元軍都で、駅西にはたくさんの近代建築があります。
いつか訪ねようと思っていた街ですが、今回は時間の関係でそちらには行かず、次の機会としました。
その時はまたこの宿に泊まろうかなと思います。


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<関連サイト>
 「風のくぐる」公式HP

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2014年3月 3日 (月)

秋の香川・島めぐり(4)志々島の路地

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粟島の会場を見た後、この機会なので隣の志々島(ししじま)も訪ねました。
この島は瀬戸芸の会場ではないので、志々島行きの案内はあまり目立ちません。粟島の上新田港経由で30分・330円の船旅です。本土の「宮の下港」から直接入る逆ルートもあります(20分)。
私以外にも島を訪ねるらしき人(カメラを持った女性)はいました。

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※クリックすると拡大します

志々島港が見えてきました。
港の周りに集落があります。周囲約4km、最高地点で約110mの小さな島です。

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桟橋からはカーブする堤防を歩いて上陸。
この堤防、いい感じです。

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港にある小屋。

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小屋の横では山羊が草を食んでいました。

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※クリックすると拡大します

島はこんな形です。
4つの集落があるのですが、現在の人口はわずか20人ほど!
最盛期の大正時代には200戸以上、約1000人が住んでいたそうです。
当時は花畑が島を覆っていたとの説明もあります。
また漁業も盛んでした。

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意外と映画のロケやTV取材は多いらしく、例えば映画「機関車先生」「男はつらいよ 寅次郎の縁談」のロケ地になっています。また、昨年のNHK「家族に乾杯」でも訪問されていました。

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集落に入っていきます。
酒屋さんがありますが、閉まっています。
ベンチがたくさん。

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港の一端に墓地があります。

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塩飽諸島に多い両墓制の墓地です。
身体を埋める墓と拝む墓を分ける風習です。
なんだか家みたい。賑やかな集落です。

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集落の中心には広場があります。

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妻壁に描かれたこの絵は富士山?

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集落内を細い路地が走っています。

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迷路の中のような路地。
魅力的です。

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井戸と祠のある庭がポケットパークのようになっています。

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大きな井戸。

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さらに家に挟まれるように階段が山に向かっています。
魅力的な階段です。
この先に大楠があるらしく、そのためにこの島に来る人もいるそうですが、時間の関係で今回はやめておきました。

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島唯一のお店。ご高齢のおばあちゃんが守っています。
一度はやめたそうなのですが、再開されました。瀬戸芸効果でこの島を訪ねて来る人も増え、ドリンクがよく売れたそうです。それでもしれているそうですが。

今度、若い人が人が店を始めるので、そうなったらこのお店をやめられるとも。
こういう小さな島でお店をやるというのは重いことなのですね。
ちなみに若い人は、会社を定年退職した方だそうです。

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お店の前にはお接待の蚊取り線香が置かれていました。

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この集落だけならすぐ一周できます。
再び、桟橋に戻ってきました。
この風景、水上ステージみたいです。
画になる島で、ロケ地に選ばれるのも納得できました。

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船は再び粟島に寄って、須田港に戻る便でした。
粟島では、出発の際にテープを引いてお別れ。
島は「離れる」瞬間がはっきりしていて、大勢が大勢を見送る場面は、ただ居合わせただけなのに、胸に残るものがあります。


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<関連HP>
 香川大学瀬戸内圏研究センター
 稲田道彦教授「瀬戸内圏の島の暮らしの変化」

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