« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »

2013年10月

2013年10月28日 (月)

夏の香川・島めぐり(3)ぐるっと伊吹島

130720ibuki1
伊吹島の続きです。
アート作品をめぐりながら、島の中央にある集落をぐるっと一周しました。
・・・がアート作品よりは島の風景中心にご紹介します。

まず気になったのはこちら。
養豚場でしょうか。屋根の下に低いブロック塀で区切られた区画が並んでいます。

130720ibuki2_2
※クリックすると拡大します

波に千鳥の鏝絵。
このモチーフはよく見かけますが、屋根を海、壁を空に見立てて面白い。

130720ibuki3
島なので水が貴重。
大型、小型のイズミ(井戸・水くみ場)があります。

130720ibuki4
集落は島の高いところに広がっているので、眺めが良いです。

130720ibuki5
おそらく島の石を使った石垣。
見た目は玄武岩っぽい。

130720ibuki6
島の止まれマークは、香川県独特の両足の間に指3本です。

130720ibuki7
芸術祭スタッフの方が、虹を作ってくれました。
(本当の目的は打ち水)

130720ibuki8
家の側面にえびす・大黒の鏝絵。

130720ibuki9
こちらは扇の鏝絵。
非常に凝っています。

130720ibuki10
伊吹産院跡(出部屋)というところに寄り道してみました。
説明によると、お産を家の納戸で終えた女性達が、ここで1ヶ月間、新生児と生活する習慣があったそうです。昭和5年に全国にさきがけて近代的な産院になったとも。

130720ibuki11
道案内をする人形。
島よりも対岸の観音寺でたくさん見かけました。

130720ibuki12
伊吹島民俗資料館は、旧伊吹幼稚園の建物を利用した、島人手作りの資料館だそうです。
木の廊下が疲れた足に心地よい。

展示によると伊吹島の人口の最盛期は1950年頃で、4325人らしいです。
今は700人あまり。

130720ibuki13
ここから見る島の集落は斜面から海に流れ込んでいるようです。

130720ibuki19
海に続く道を下ります。

130720ibuki20
蔵のなまこ塀。

130720ibuki14
熱中症対策として、凍らせたタオルが販売されていました。
サービス価格の100円で、スタンプが押してあるので記念にもなります。
ありがたいサービス。

130720ibuki15
食べるアート作品の島スープは売り切れていました。

130720ibuki16
島には立派な伊吹八幡神社があります。

130720ibuki17
伊吹小学校の校章は波がモチーフ。
かなり激しい波なのは実感でしょうか。

130720ibuki18
伊吹小学校は伊吹中学校に併合されて、旧校舎は展示会場の一つになっていました。
カラフルなうきが教室から流れ出しているアート作品です。
校舎が新しくて作品も元気なので廃校っぽさが薄いのですが、さびしいことですね。

今回は展示作品を見ながら、船の時間も気にしながらで、慌ただしく島を回ったのですが、島は狭い路地の連続で、家のユニークな装飾などもあって、ゆっくり歩き回っても面白いところだと思います。


より大きな地図で 瀬戸内国際芸術祭2013 を表示

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年10月27日 (日)

夏の香川・島めぐり(2)伊吹島のいりこ工場跡

130720iriko1
伊吹島の真浦港に到着後、私は島を西回りに歩き始めました。
道は港を港を見下ろしながら上がっていきます。
この日は非常に良い天気でした。

130720iriko2
瀬戸内国際芸術祭ののぼり。

130720iriko3
これは漁具なんでしょうか。

130720iriko4
再び海岸に降りる脇道に入ると、向こうに工場の建物が見えてきます。
芸術祭の会場の一つで、かつてのいりこ加工場の跡です。
数年前の台風で被害を受け、廃業したそうです。

130720iriko5
海に向かう巨大ないすはアート作品。

130720iriko6
工場には伊吹しまづくりラボの看板が掲げられています。
中はみかんぐみによる作品。

130720iriko7
工場の中は操業時のいろいろなものが並べ替えられています。

130720iriko8
こちらの倉庫(?)の中では映像上映がされていました。
いりこの加工の映像と祭礼の映像。
伊吹島特産のいりこ(カタクチイワシの煮干し)の特徴は、近くの海での漁から加工までの一貫生産だそうです。しかも工場は海岸に連なっているので、獲ったイワシは漁船から直接工場に運び込まれ、短時間のうちに煮られて乾燥、出荷されます。

130720iriko9
巨大なエレベーターが残っています。

130720iriko10
天井を走る配管類。

130720iriko20
天井扇もあります。

130720iriko19
入口を振り返ったところ。

130720iriko11
展示スペースは2階に続きます。
元々開放的だったのか、奥の壁はなく、向こうに海岸が見えています。

130720iriko18
階段の途中から振り返ったところ。
中央は伊吹島の模型です。

130720iriko17
2階も開放的な空間です。

130720iriko13
2階内部には仮設の展示スペースがつくられています。

130720iriko12
小部屋はそれぞれ研究室の体裁で、伊吹島に関する様々なフィールドワークの結果を展示しています。
この風習しきたりであったり、妖怪伝説であったり、漁具であったり、一巡りすると伊吹島についてますます興味深く感じられる展示でした。

130720iriko16
これは鬼瓦の型だそうです。

大阪人として興味深い内容としては、東に75里にある泉佐野とはバッチ網の出稼ぎ、出漁等で古くから交流があり、現在伊吹島出身者が100世帯暮らしているという説明でした。

130720iriko14
船から工場にいわしを水揚げするための設備です。

130720iriko21
こういう設備が各工場にあり、このような工場が島の海岸の東半分にびっしりと連なっていて、独特の景観を作っています。海岸は工場、丘の上は集落で、島自体が一つの工場のように、被災した工場はともかく、まだ現役で回っているというのが非常に興味深く思います。


より大きな地図で 瀬戸内国際芸術祭2013 を表示

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年10月24日 (木)

夏の香川・島めぐり(1)芸術祭の伊吹島へ

130720toibuki1
非常に季節外れなのですが、瀬戸内国際芸術祭の夏会期初日に、香川県の伊吹島に出かけました。
(芸術祭としては伊吹島は夏のみです。すみません)
遅ればせながら、簡単に紹介していきたいと思います。
今回は新幹線を使える岡山・香川アート往復切符の利用です。

130720toibuki2
坂出で「快速サンポート南風リレー号」という長い名前の列車に乗り換えます。

 →坂出は春に訪れました。「春の香川・島めぐり」

130720toibuki5
この列車自体、写真家の荒木経惟さん(アラーキー)作品によるラッピングが施されていて、ちょっと気味悪いともいえる列車です。

130720toibuki3
途中、クラボウ丸亀工場の赤煉瓦工場を眺めたり・・・

130720toibuki4
多度津駅の給水塔を眺めたりしつつ・・・

130720toibuki6
観音寺駅に到着します。香川県のかなり西の端。
降り立つのは初めてです。

130720toibuki7
観音寺市街も気になるのですが、先に伊吹島をめざします。
港は遠いのでシャトルバスが運行されています。

130720toibuki8
観音寺港には倉庫群。
これも気になりますが、まずは船です。

130720toibuki9
小さな船ですが、周囲はとても賑やかです。

130720toibuki10
観音寺から伊吹島までは500円。
市営の渡船です。

130720toibuki11
船の前では踊りの披露があったり、市長さんのあいさつがあったり、かなりの歓迎ムードでした。

130720toibuki12
港の反対側にも青と白(芸術祭のイメージカラー)の旗を持った方々がずらっと並んで出港のお見送り。太鼓も出ていました。狭い港が良い舞台装置になっています。

130720toibuki13
港を出て、既に沖合に見えている伊吹島。

130720toibuki14
出航したら終わりではなくて、今度はヨットが伴走してくれます。
逆側ではいりこ漁船が操業していました。

130720toibuki15
船はいつもの船なのですが、青い旗を掲げて芸術祭仕様。
季節によって違う青だと聞きました。

130720toibuki16
25分で伊吹島に到着。
島の周囲にはいりこの加工場が連なり、家は丘の上にあるという特異な姿の島です。

130720toibuki17
上陸するとまた歓迎の子供たち。

130720toibuki18
初日は特別サービスで伊吹いりこをいただけました。
初日に訪れたことで、非常に特別感を味わうことができました。

ここからはひとり、島をめぐります。


より大きな地図で 瀬戸内国際芸術祭2013 を表示

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年10月21日 (月)

元衛生研究所のカフェ(池田市)

130713ishbashieisei1
阪急宝塚線の石橋にある旧石橋衛生研究所。
2008年にこの建物を取り上げ、今年7月に、2010年から陶芸&カフェJiJiになっていたという追記をしましたが、改めて紹介しておきます。
 >2008年の記事

最初の写真は今年7月の様子です。
外観はそんなに変わりませんが、植栽が増え、テラスができて、窓枠が青く塗られています。

130713ishbashieisei2
奥の方から。

130713ishbashieisei3
玄関ポーチ。
ぴかぴかにはせず、いい感じに再生されています。

130713ishbashieisei4
中に入ったところ。
吹き抜けになっています(左奥が入口)。
外観と違って、中はかなり改修されています。

130713ishbashieisei6
入口から奥を見たところ。
奥に流しだったスペースがあります。

130713ishbashieisei5
陶芸教室のスペース。
左はカウンターです。
夜は若い人が入ってバー営業もされています。

130713ishbashieisei7
床には陶片を埋め込んで新たに作られています。

130713ishbashieisei8
店内には古い薬品棚なども再利用されています。

マスターに伺ったお話をもう一度繰り返すと、この建物は阪急の分譲地に昭和23年頃に建てられたそうです。
当初は診療所だったのですが、のちに保健所の仕事を請け負うことになり、石橋衛生研究所という名前を名乗ったようです。裏に建っている小屋ではモルモットを飼っていました。

14年前から空き家になっていて、マスターがこの建物を借りようと中に入ったときには、ビーカーなどの実験用具、薬品棚などがそのまま残されていたそうです。前の住人の方は慌ただしく入院されたようです。

ちょっと奈良にあるカフェ工場跡事務室に近いものを感じました。
ちょっとユニークな建物の活用例になっています。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »