« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »

2012年12月

2012年12月31日 (月)

2012年お世話になりました

121022ogaki
(旧オーミケンシ大垣工場の自家用火力発電所(昭和25年))

皆さま、今年もたいへんお世話になりました。
いつもは周年の時に1年を振り返っているのですが、年末の方がふさわしいと思いますので、今回から年末に移します。
9月の記事と重複しますが、ご容赦下さい。
振り返って随分あちこち出かけたものだと思います。
夏から秋にかけてはアートイベントにかなり出かけました。

今年は大阪では建物の閉鎖や解体を巡るニュースが多く感じられ、まだまだ保存活用はぜいたくという意識があるのではと思われて残念です。
その中でやはり精華小学校敷地の動向には注目しています。

●2012年の記事を振り返って

・1月 長谷屋さんを探してシリーズ・・・未完
    生野鉱山町
・2月 鳳の市営住宅(市営住宅シリーズ)
    加古川のニッケ社宅街など
・3月 まちかどの近代建築写真展「駅舎」
    名古屋の東山動植物圓
    豊岡劇場閉館
    柴島浄水場
・4月 芦屋遊園周辺
    大阪中央郵便局解体問題
     →無念にも一部を除いて解体されてしまいました
・6月 琵琶湖疏水ウォーク
    金沢・富山(岩瀬・伏木)旅行
・8月 高槻の京大農場移転へ
・9月 精華小学校の利活用を考えるフォーラム
     →とうとう精華小学校敷地が売りに出されます
    新潟・大地の芸術祭の旅
・10月 はならぁと2012(五條・御所・大和郡山・田原本町・八木)
     →まだ一部しか記事にしていません
・11月 東京の下町シリーズ
・12月 木津川アート2012

あと、個人的な興味という意味では、今年は火の見櫓が気になりました。
話の流れで紹介できなかったものがありますので、いくつか掲載して、年末年始の無事を祈りたいと思います。

それでは皆さま、よいお年をお迎え下さい。

120818tohkamachihinomi
十日町の火の見櫓

120818tohkamachihinomi2
十日町の火の見櫓2

120818tsunanhinomi
津南町の火の見櫓

121118kizugawahinomi
木津川市の火の見櫓

121124funasakahinomi
西宮市船坂地区の火の見櫓

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新潟さと歩き(12)松代の街道

120820matsudai1
夏の新潟旅行最終日、松代(まつだい)の街を歩きました。
小さな盆地にある宿場町です。
1997年に開業した北越急行ほくほく線のまつだい駅が、トンネルとトンネルの間で顔を出すように置かれています。大地の芸術祭では主要な拠点の一つです。

120820matsudai2
宿場町の通りは幹線道路に平行する道で、木造の建物が並んでいます。

120820matsudai6
雪おろしのためか、梯子が目立ちます。
この建物の梯子に乗っているのは、農業用防鳥テープで編まれた「金ん網」です。民話をモチーフにした山本麻世さんの作品。

120820matsudai7
木製桟の入れ方が凝っていて魅力的です。

120820matsudai8_3
※クリックすると拡大します

この宿場町からさらに平行して、古道の松之山街道を示す看板があったので歩いてみました。

120820matsudai9
こんな風に集落の合間を縫っていく道です。
教えてもらわないと分かりません。

120820matsudai10
静かな散歩道です。
このあたりも融雪用の池があります。

120820matsudai3
再び宿場町の通りへ。
現代的な色使いのこの建物、元は松栄館という旅館だったのですが、ドイツ人のカール・ベンクスさんによるリノベーションで、多目的イベントスペースとなっています。
古民家にうまく付加価値を付けています。

カール・ベンクスさんは、ここだけでなく、あちこちで古民家再生をされているそうです。

120820matsudai4
大正6年、当時は田村旅館として営業していた姿の写真が掲げられています。

120820matsudai5
通りでは他にもリノベーションが行われていました。
カフェ&ドミトリーの「山の家」です。

芸術祭をきっかけにした動きですね。

120820matsudai11
ところで、集落を歩いていたときにびっくりしたもの。
ごみ(?)の当番表です。
同じ名前の方が多いのか、姓ではなく、屋号が40もずらりと並んでいます。

120820matsudai12
これを取り入れた作品もあって、このカラフルな板は、上に一軒一軒の屋号が記されています。

120820matsudai13
大地の芸術祭の会場は、宿場町とは反対側、まつだい駅の南側に固まっています。
駅を降りると出迎えてくれるのはやもり。
ぎょっとしますが、もちろん作品です。

120820matsudai14
草間彌生さんのシンボル的な作品、「花咲ける妻有」。
駅からも見えるので、とても目を引きます。

120820matsudai15
メイン会場のまつだい農舞台。
右手がお城のあった山で、山頂まで作品が点在しています。
私は半分までであきらめました。

120820matsudai16
近くには移築された民家のまつだい郷土資料館(旧室岡家住宅)もあります。

120820matsudai17
すごい厚みの梁でしょう?

120820matsudai18
また、これ以外に松之山地区も回ったのですが、作品を紹介するときりがないので、少しだけ紹介します。
マリーナ・アブラモヴィッチさんによる夢の家プロジェクトです。

120820matsudai19
古民家を改装した宿泊施設で、夢を見るための施設、ということになっています。
宿泊客は、窓に張られたフィルムによってそれぞれ違う色で満たされた部屋で、防護服のようなスーツを着て、箱の中で眠り、見た夢を書き留めていきます。
夢の記録は箱の中に入っているので、観客も読めるのですが、なかなか大変そう。

120820matsudai20
かなりじっくり回った今回の旅ですが、あまりに会場が広いので、それでもまだ一部。
しかし、廃校・古民家の活用や地元の関わりなど知ることができ、面白い体験がかなりできました。
次回もできれば。

帰りはお盆期間で復活していた急行きたぐにで大阪まで戻りました。

いつもながら長々とした記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。
また来年も新潟には行くつもりです。

<関連記事>
 ○新潟さと歩きシリーズ
 (1)大地の芸術祭2012
 (2)津南の木造工場など
 (3)十日町の木造工場
 (4)囲うと溶かす
 (5)大地の芸術祭・十日町会場
 (6)除雪車のダンス
 (7)文字通り小千谷
 (8)土の学校
 (9)眺める部屋
 (10)絵本の学校
 (11)泊まれる学校
 (12)松代の街道(完)

 ○これまでの新潟の記事の目次


より大きな地図で 越後妻有 を表示

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新潟さと歩き(11)泊まれる学校

120820sansho1
夏の新潟旅行、最後は三省(さんしょう)ハウスという宿泊施設に泊まりました。
ここは三省小学校の木造2階建ての廃校舎を活用した施設です。三省小学校は1875年に設立された歴史ある小学校でしたが、1989年に閉校となり、活用方法を公募、専門学校のセミナーハウスを経て、2006年に大地の芸術祭の宿泊施設になりました。

ほくほく線の松之山駅から送迎していただいたのですが、車を出していただいた方はこれまで地元でこの校舎の活用に関わって来られた方で、外国からの作家さんを自宅に泊められたりもされているそうです。道中、とても興味深いお話が伺えました。

三省ハウスは芸術祭期間以外でも泊まれます。

120820sansho2
三省ハウスの玄関。
小学校の玄関そのまま。

120820sansho3
木の廊下です。
三省小学校の校舎は1955年(昭和30年)に建てられました。

120820sansho4
宿泊室。2段ベットが並ぶドミトリー形式です。
男女は別室です。シンプルですが清潔感のあるベッドでした。
この日はほぼ満員。いびきをかく人がいるかどうかは運次第ですね。

120820sansho5
食堂は結構広いスペースで、テラスもあります。
地元の食材を使った料理をバイキング形式でいただきます。
地ビールなども販売していました。
晩にはここで他の宿泊客と話をしました。
宿泊者は関東からが多いようです。やはりここに泊まるような人は気合いの入っている人が多くて、大阪から来ましたというと、「瀬戸内国際芸術祭の時に行きました」という人が何人もおられました。

120820sansho6
土産物屋もあります。
芸術祭の記念グッズなどを販売しています。

120820sansho7
図書室もあります。

120820sansho8
三省ハウスは芸術祭の展示会場にもなっています。
この家具はラトビアのアイガルス・ビクシェさんの作品。
ふだんは集落の各戸に置かれているそうなのですが、この期間だけ集められています。

120820sansho9
体育館では、木村崇人さんのワークショップの作品が展示されていました。
吊されているのは子供たちの等身大日光写真です。随分大がかりな。

また床には補助輪付き自転車でペットボトルに入れた青い塗料を引っ張って線を描いています。
まだ準備中ですが、そりなど地元ならではの障害物が置かれるようです。
制作風景はとても楽しそうですね。

120820sansho10
校舎の外にも出てみます。
野菜などの屋台もありました。

120820sansho11
学校の校門です。
バスの時間まで間があるので、朝の散歩に出てみました。

120820sansho13
裏手にある白山神社。
なかなか複雑な細工の狛犬です。

120820sansho14
参道の長い階段を下りていきます。

120820sansho15
裏手の集落に出ました。
のどかな風景です。
道の左に何か立っていますでしょう?

120820sansho16
土管のようなものに火の用心と書かれています。
他でも見たのですが、何を再利用しているのか気になります。

120820sansho17
また、高田街道と書かれた道があったので、歩いて行ってみました。

120820sansho18
尾根筋の歩きやすい道で、両側は深い谷になっています。
高田は遙か先なので、すぐに引き返します。

120820sansho21
小学校のある小谷の集落に戻りました。
もう一つの小谷白山神社があって、樹齢600年の大ケヤキがあります。

120820sansho19
木造の消防小屋。

120820sansho20
ここにも火の見櫓があります。

バスは小学校まで上がってくると思っていてゆっくりしていたら、実は下の国道までしか来なくて、地元の方に次の施設まで送っていただくことになりました。その節は大変お世話になりました。

教えていただくことも多く、次も来るなら泊まりたいと思うような宿でした。

<関連HP>
 三省ハウス公式HP

<関連記事>
 ○新潟さと歩きシリーズ
 (1)大地の芸術祭2012
 (2)津南の木造工場など
 (3)十日町の木造工場
 (4)囲うと溶かす
 (5)大地の芸術祭・十日町会場
 (6)除雪車のダンス
 (7)文字通り小千谷
 (8)土の学校
 (9)眺める部屋
 (10)絵本の学校
 (11)泊まれる学校
 (12)松代の街道(完)

 ○これまでの新潟の記事の目次


より大きな地図で 越後妻有 を表示

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月30日 (日)

新潟さと歩き(10)絵本の学校

120819ehon1
季節外れの大地の芸術祭の記事。
次の目的地は絵本と木の実の美術館です。
これはテレビで紹介されているのを見て、ぜひ見たいと思ったところです。
2005年に廃校になった旧真田小学校を、絵本作家の田島征三さんが丸ごと絵本にしてしまったというものです。

120819ehon2
校舎は木がふんだんに使われています。

120819ehon3
まず体育館。流木をペイントしたたくさんのオブジェが浮かんでて、いきなり圧倒されます。
時々、バッタンと動くものもあります。

120819ehon4
絵本のタイトルは「学校はカラッポにならない」。
来客の子どもがピアノを弾いていて、作品の世界と一体化していました。

120819ehon9
まず学校に棲むお化けと対面。

120819ehon5
口から何かが出ていますが、木をつないだものに木の実が付けられていて、これをたどっていくことで話が展開します。面白い。

120819ehon6
最後の在校生ユウキ・ユカ・ケンタ。
彼らがこのお話の主人公です。

120819ehon10
黒板に描かれた先生。

120819ehon7
木の実は穴をくぐって、先へ先へ、教室から教室へ。

120819ehon8
木の実は窓をくぐったり、壁を抜けたり、自由につながっていきます。

120819ehon11
最後に3人は学校の壁から飛び出していきます。

120819ehon13
また別のお化け。

120819ehon12
3人が飛び出していますでしょう?

とここまでは普段から美術館として公開されているのですが(冬期は休館)、大地の芸術祭企画として、その先の展示が作られていました。
これは「どうらくオルガンちちんぷいぷい」。
中に入って人力で操作することで、バッタンバッタン、ボーボー、ピーピーと音が奏でられるようになっています。

120819ehon14
裏の坂を上がっていくと、叩くと音の出る竹筒。
棒でカンカンと叩きながら歩いて行きます。

120819ehon15
わらでできた大きな人形。
仕掛けでむっくりと。

120819ehon16
道は斜面の上に続き、学校を見下ろします。
カラフルな旗が並べられています。

120819ehon17
この集落は鉢集落といって、すり鉢状の地形になっています。
今まで見てきた学校の絵本の世界を飛び出して、学校を愛おしみ空を飛ぶように眺めながらめぐるルートで、演出として非常に面白いと思います。

120819ehon18
最後に階段を下りて、入口に戻ります。

120819ehon19
池にあるバッタはししおどしのような仕掛けで、水がたまるとバッタンと頭を下げます。
するとつながっているワイヤーを引っ張って・・・体育館の人形が動くようになっているわけです。
子どもにはとても楽しいと思います。

同じ廃校を活用するにも、こんな活用の仕方もあるんですね。廃校になったからといって、カラッポにしてはいけないという思いのあふれるいい展示でした。

紹介しませんでしたが、ミュージアムショップやカフェもあります。

120819ehon21
再び河岸段丘を走って十日町へ。
この風景の変化も魅力です。

<関連サイト>
 絵本と木の実の美術館公式HP

<関連記事>
 ○新潟さと歩きシリーズ
 (1)大地の芸術祭2012
 (2)津南の木造工場など
 (3)十日町の木造工場
 (4)囲うと溶かす
 (5)大地の芸術祭・十日町会場
 (6)除雪車のダンス
 (7)文字通り小千谷
 (8)土の学校
 (9)眺める部屋
 (10)絵本の学校
 (11)泊まれる学校
 (12)松代の街道(完)

 ○これまでの新潟の記事の目次


より大きな地図で 越後妻有 を表示

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月28日 (金)

新潟さと歩き(9)眺める部屋

120819myougayama1
※クリックすると拡大します

夏の新潟、大地の芸術祭の続きです。
巡回バスで一度十日町に戻って、今度は別のバスで西側の山間部を目指しました。
信濃川を越え、河岸段丘にのぼる途中、砕石場がありました。
興味深い眺めです。

120819myougayama2
山道を走って着いたのは名ヶ山(みょうがやま)の集落。
斜面に民家が散らばる、画になる風景です。

120819myougayama7
各戸の戸口にカラーの布を垂らしているのはアートの演出です。
これだけでちょっと風景の印象が変わります。

120819myougayama3
まず民家の一つを改造した、名ヶ山写真館を訪ねました。
2006年オープンです。

120819myougayama4
家に入るとそこにあるのは枯山水の庭。
ただし、石ではなくて、たんすや道具などが立てられています。
ほかに参加型の遺影写真(参加者が遺影写真を撮ってもらう)の展示などがありました。

120819myougayama5
窓が取り外されていて、内と外がつながっています。

120819myougayama6
2階に上がると壁まで取っ払われていて、家を額縁に村の風景が広がります。
座布団と団扇が用意してあって、ゆっくり眺められるようになっていました。
面白い改造です。

120819myougayama8
続いて坂をのぼり、2001年廃校の旧名ヶ山小学校に移動しました。
この夏、アジア写真映像館となっています。
「世・界:三世十方」というタイトルで日本と中国の写真家による展示がされていました。
(左下はカフェ)

120819myougayama9
そんなに古い小学校ではなく、あまり手も加えられていません。

120819myougayama10
体育館では高さを活かした展示。

120819myougayama11
窓からはきれいな夏の風景が眺められます。
石川直樹さんによるエベレスト登頂のドキュメンタリー映像なども流されていました。
映像で見ても足がすくみます。

120819myougayama12
教室の黒板。降雪や積雪の記入欄があるのが豪雪地帯らしい。

120819myougayama13
恐らく昔の生徒が作った集落の模型がありました。

地域的に、廃校したからといってマンションが建つわけもなく、このような形で活用が図られています。
廃校を利用した会場は本当に多くて、そこを巡ることは活用の事例を見て回ることにもなります。
周囲に高い建物がないので、小学校は眺める場所としても面白いですね。
この後の記事にもいくつか廃校が出てきます。

<関連記事>
 ○新潟さと歩きシリーズ
 (1)大地の芸術祭2012
 (2)津南の木造工場など
 (3)十日町の木造工場
 (4)囲うと溶かす
 (5)大地の芸術祭・十日町会場
 (6)除雪車のダンス
 (7)文字通り小千谷
 (8)土の学校
 (9)眺める部屋
 (10)絵本の学校
 (11)泊まれる学校
 (12)松代の街道(完)

 ○これまでの新潟の記事の目次


より大きな地図で 越後妻有 を表示

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月25日 (火)

新潟さと歩き(8)土の学校

120819mogura1
再び夏の新潟の旅です。
季節外れだし、近代のあれこれを楽しみにされている方には申し訳ないのですが、良かったら見て下さい。
もうしばらく続きます。

大地の芸術祭の訪ね歩きは、十日町のまちなかを離れ、山間部に向かいます。
ほんとは車が便利なのですが、私は苦手なので期間中に運行されている巡回バスを利用しました。

120819mogura4
こういう一日乗車券があります。
もっとも便数が限られるのでそんなに乗り倒せるわけではないです。

120819mogura2
車窓はいかにも夏の色。

120819mogura3
向かったのは、平成21年3月末に廃校になった旧東下組(ひがししもぐみ)小学校です。
十日町から東北方向の山間にあります。
そんなに奥深い所ではありません。
それほど古い校舎ではないですよね。

120819mogura5
芸術祭の中では、「もぐらの館」となっています。
土をコンセプトとする作品が集まっています。
入口の土のゲートをくぐるともぐらになった気分で校内を探検します。

120819mogura6
2階に上がる踊り場にはどこかの森が映し出されています。
これは中里和人さんの作品の一つで、房総と新潟の手堀トンネルを訪ねる映像が流されています。

120819mogura11
こちらは室内に作られた通路の向こうに同じく手堀トンネルの写真。
この会場の作品の中で、この手堀トンネルの姿にとても心ひかれました。機会あれば見てみたい。この場合は水を引くためのトンネルですが、油井や金鉱を掘る技術とつながっているのだろうかなどと想像がふくらみます。

120819mogura10
教室名の代わりに作家さんの名前が出ています。

120819mogura7
この廊下がまたすごくて、壁が端から端まで左官職人さんによる版築(土を突き固めた壁)になっています。

120819mogura8
足元には木の皮?が敷き詰められているので、ふかふかした感触を味わいながら歩いていくことになります。

120819mogura12
窓の外の風景とつながる不思議な空間です。
むしろ、外と全く異質な室内空間がある方が不自然?

120819mogura9
各地の土を使って風景を描く、南条嘉毅さんの作品。
あと3方の壁にも各地の作品が飾られていました。

120819mogura13
各地の地層をそのままはぎ取った土壌モノリス。
地質学の展示でもあるのですが、アートの目で見ても美しいグラデーションです。

120819mogura15
そして、学校の土から生まれたように、空に向かうハスの葉。
校舎全体が小学校時代とは違う姿を見せていました。

120819mogura14
校内で見かけた、たぶん旧東下組小学校の校章。
雪の結晶がモチーフですね。
今頃は雪が積もっていることと思います。

120819mogura16
ところで、小学校の向かいには火の見櫓が立っていました。
美しいシルエットですが、エッフェル塔みたいというと言い過ぎ?

120819mogura17
サイレンではなくて、鐘が吊されています。

もっとあちこち歩き回りたかったのですが、バスの時間があるので、次に向かいました。

<関連記事>
 ○新潟さと歩きシリーズ
 (1)大地の芸術祭2012
 (2)津南の木造工場など
 (3)十日町の木造工場
 (4)囲うと溶かす
 (5)大地の芸術祭・十日町会場
 (6)除雪車のダンス
 (7)文字通り小千谷
 (8)土の学校
 (9)眺める部屋
 (10)絵本の学校
 (11)泊まれる学校
 (12)松代の街道(完)

 ○これまでの新潟の記事の目次


より大きな地図で 越後妻有 を表示

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月24日 (月)

ハイブリッドな火の見櫓(堺市東区・美原区)

121216hinomiyagura1
堺でちょっと面白い火の見櫓を見かけましたので紹介します。
木の柱を3本組み合わせているのですが、上部では金属の構造で、木と金属を器用に組み合わせたハイブリッドの構造になっています。
木の柱は電信柱の再利用に見えますがどうでしょう。
堺市東区の日置荘原寺町というところにあります。

121216hinomiyagura2
ついでに近くの火の見櫓も紹介しておきます。
堺市美原区の北余部にある火の見櫓。
こちらはスタンダードといえるでしょうか。

121216hinomiyagura3
こちらは堺市南区の南余部にある火の見櫓。
四角い塔に支えが付いています。

最近、火の見櫓にも目がいくのですが、バラエティがあって面白いですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月23日 (日)

木津川アート2012・校内編

121118kizugawartin10
最後に、というかこれがメインなのですが、木津川アートの旧当尾小学校での展示を紹介します。
まずHAZEL.Aさんによる当尾小学校ペーパーモデルから。
左が平成元年頃の校舎、右が現在の校舎(平成8年竣工)のモデルです。
平成元年頃の校舎は、明治41年の木造校舎に昭和11年、27年頃に増築されたものらしいとか。
つい最近まで古い校舎が残っていたのですね。
今回の会場はこの平成8年に建てられた3階建て校舎の内外です。

121118kizugawartin2
展示には元の教室が活かされています。
こちらは理科室。顕微鏡やルーペなどとともに写真が展示されています。

121118kizugawartin3
音楽室には楽器がずらり。

121118kizugawartin11
調理室はかなり異様になっています。
鍋には紅葉、スプーンが整然と並び、冷蔵庫を開けると人体模型があってどきっとしたり。

121118kizugawartin5
こちらは木津川の緑が描かれた作品なのですが、終了後、記帳した人には葉書サイズにカットして送ってもらえるそうです。楽しみ。

121118kizugawartin6
前回の木津川アートで登場した悪夢のパンダ。
今回は増殖しています。

121118kizugawartin7
イベント期間に校長先生を勤めたグロリスさん。
仕草が愛らしく、大人気でした。

121118kizugawartin8
印象的なブルーの階段。

121118kizugawartin4
窓の外には当尾の集落が広がっています。

121118kizugawartin1
校庭の方を見るとなんだか賑やか。

121118kizugawartin13
子供たちが大喜びしそうな作品。
カウボーイ姿の作家さんが鉛筆をぶんぶんと振り回していました。

121118kizugawartin14
すぐ隣の神社も会場になっていて、ひもがのたうっています。
林和音さんはHANARART大和郡山会場でも制作されていました。

121118kizugawartin12
プールには神社のような不思議な造形物。
でもちょっと違う。

121118kizugawartin9
今回、針穴チームの皆さんにあちこちご案内いただき、たいへんお世話になりました。
校庭の様子が針穴カメラの仕組みで映し出される部屋なども用意されていました。

121118kizugawartin15
カメラのかぶりもの。
高校生が記念撮影していますが、この中に入ると針穴カメラの仕組みで外の景色が映し出されるというもの。
でも、知らず知らずのうちにかぶりものをさせられてしまう仕掛けなのかも。
私たちもかぶりました。

121118kizugawartin16
最後に、針穴チームの皆さんに特別ワークショップをしていただきました。
サイアノプリント(青写真)といって、日光写真とか青焼きの仕組みなんですが、今回、落ち葉を使ってやらせていただきました。

121118kizugawartin17
最後は紫外線ランプも使って、結構きれいに出ました。
左のは分かります? お弁当の容器に使われていた竹筒です。
まさかこんな変身をするとは。
針穴チームの皆さま、ありがとうございました。

と存分に一日小学生として過ごしたのでした。
また来年も開催されるでしょうか。

<関連記事>
 「木津川アート2012・登校編」
 「木津川アート2012・遠足編」
 「木津川アート2012・校内編」

 「木津川アート2011が始まりました」
 「木津川アート2011・加茂篇(1)」
 「木津川アート2011・加茂篇(2)」
 「木津川アート2011・上狛篇」
 「木津川の雨樋(木津川アート2011の周辺で)」

 「木津川アート初日」(2010年)
 「木津川アート第4日:鹿背山の夕べ」(2010年)
 「木津川アートの周辺で」(2010年)


より大きな地図で 木津川アート2012 を表示

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年12月20日 (木)

木津川アート2012・遠足編

121118kizugawaensoku1
今年の木津川アート、メイン会場は旧当尾小学校だったのですが、近くの神社まで里山を歩きながら作品を楽しむコースも設定されていました。
出展者の方に案内していただいて、遠足に出かけました。

まず道案内をしてくれるのが、飛び出し坊や。
でもちょっと老け顔ですよね(失礼)。
実は地域の方の顔をはめているんだそうです。
これはオーソドックスですが、ヤンキー、お地蔵さんなど、いろんなパターンがあります。

121118kizugawaensoku2
地元石材店さんが作られたという石の案内板。

121118kizugawaensoku4
農具小屋に付加された作品。
よく見ないと気付かないさりげなさです。
これを知ってしまうと「あれも作品ではないか?」という目になって、意図しないものまで作品に見えてきてしまいます。これも狙い?

121118kizugawaensoku6
竹林を抜けていきます。

121118kizugawaensoku8
当尾野音博覧会。
林に虫の音などが潜んでいます。
自然と作品があいまいに。

121118kizugawaensoku9
30分ほどの身近いコースながら、変化に富んだ素敵なルートです。
好天に恵まれて、快適な遠足。

121118kizugawaensoku10
ため池の上に設置された作品。
錆びた柵と一体化しています。

121118kizugawaensoku11
注意書きの看板に紛れ込むキャラクター。

121118kizugawaensoku12
途中、地元の特産品を販売するお店もありました。
小さなキウイを買って帰りました。

121118kizugawaensoku13
終着点の森八幡宮。
森の鎮守です。

121118kizugawaensoku14
境内に散らばるこびとたちの彫刻。
これは作品です。

121118kizugawaensoku15
八幡宮の八が鳩になってて面白い。
後で教えていただいたのですが、鎌倉の鶴岡八幡宮が全く同じデザインらしいです。
さらには鳩サブレもこれがベースになっているとか。

121118kizugawaensoku16
扇形の手水鉢。面白い。

121118kizugawaensoku17
大きなお屋敷などもあります。

121118kizugawaensoku18
高台から眺める集落の風景。
柿の木が立派です。

121118kizugawaensoku19
畑のぬいぐるみ。
もしかして作品?と思ったのですが、違うらしいです。

121118kizugawaensoku20
幼稚園跡にて。
蜘蛛の巣が張ったような、これは作品です。
後ろのツタが紅葉する休憩所は違います。

121118kizugawaensoku21
当尾の公民館で、当尾簡易郵便局。
古いいい感じの建物です。

121118kizugawaensoku22
遠足のおやつを吊り店方式で。
普通に買うより楽しい。

121118kizugawaensoku23
スタンプが揃いました。
凝ったスタンプも楽しみです。

作品に導かれながら、景色の良いところを歩いて行けるルートで、よく出来ていると思います。

<関連記事>
 「木津川アート2012・登校編」
 「木津川アート2012・遠足編」

 「木津川アート2011が始まりました」
 「木津川アート2011・加茂篇(1)」
 「木津川アート2011・加茂篇(2)」
 「木津川アート2011・上狛篇」
 「木津川の雨樋(木津川アート2011の周辺で)」

 「木津川アート初日」(2010年)
 「木津川アート第4日:鹿背山の夕べ」(2010年)
 「木津川アートの周辺で」(2010年)


より大きな地図で 木津川アート2012 を表示 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年12月16日 (日)

木津川アート2012・登校編

121118kizugawart1
昨年に続き、木津川アート2012(会期11/3〜18)に出かけてきました。
京都府の木津川市で2010年から毎年秋に開催されている回遊型のアートイベントです。
これまでの広域での開催から、今回は廃校とその周辺という限られたエリアでの開催でした。
しかしその分、テーマの一体感が今まで以上にあり、非常に楽しめました。
テーマは「一日、小学生になろう!」

玄関口はJR関西本線の加茂駅です。
今回も駅に臨時の観光案内所や弁当販売がありました。
現地で食べられる保証がなかったので、ここで弁当を購入。

121118kizugawart2
会場へはバスで行きます。
岩船寺や浄瑠璃寺に向かう観光路線。
路線バスに臨時便が出ていました。

121118kizugawart3
1日フリー乗車券。
往復乗ればトントンです。

121118kizugawart4
バス車内の広告は木津川アートバージョン。
ここから既に会場です。
車内でもこれから向かう小学校について話が弾み、楽しい気分があふれていました。

121118kizugawart5
車窓には里山の風景が続きます。

121118kizugawart6
会場の旧当尾(とうの)小学校に到着。
吊り店方式の出店があります。
この地区は商品を吊って販売する、吊り店発祥の地なんだそうです。
こういうローカルな文化の取り上げ方って面白い。

121118kizugawart7
小学校の校舎がまるまる会場になっています。
廃校と言ってもまだ新しいんです。

121118kizugawart16
玄関で靴をスリッパに履き替えて上がります。

121118kizugawart8
ちょうど紅葉の季節。
イチョウの木が見事でした。

121118kizugawart12
図書室からはモミジが見えます。

121118kizugawart10
図書室の注意書きも実は・・・
こういう作り込みがすごい。

121118kizugawart11
原稿用紙に感想文を書けるようになっていました。

121118kizugawart13
話題になったという給食。
予約で完売で、私は食べられませんでした。

121118kizugawart14
これがこの日の給食。
地元の食材が使われています。
ヨーグルトにリンゴ、ぜんざいも付いてデザート充実。

121118kizugawart15
私はかぐや姫御膳(700円)。
竹を割った器に入った弁当です。
小さく見えますが、結構大きいのです。
この器が後で変身するのでした(次々回あたりで紹介します)。

121118kizugawart17
購買部では記念グッズ、アーティストの作品、掘り出し物の文具、パンなどなど販売していました。

121118kizugawart18
鶏小屋もわざわざこのために烏骨鶏を借りてきて入れてました。
作品以外の部分でも小学生気分を味わうための仕掛けがたくさんあって、この凝りようがいいなと思います。
来ている人も本当に楽しそうでした。

<関連記事>
 「木津川アート2012・登校編」
 「木津川アート2012・遠足編」

 「木津川アート2011が始まりました」
 「木津川アート2011・加茂篇(1)」
 「木津川アート2011・加茂篇(2)」
 「木津川アート2011・上狛篇」
 「木津川の雨樋(木津川アート2011の周辺で)」

 「木津川アート初日」(2010年)
 「木津川アート第4日:鹿背山の夕べ」(2010年)
 「木津川アートの周辺で」(2010年)


より大きな地図で 木津川アート2012 を表示

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月14日 (金)

共立通の建物(大阪市阿倍野区)

20120812kyoritsu1
阿倍野区の丸山通の北隣は共立通です。
上町台地上の西側にあたります。
昭和4年以来の地名だそうです。

連続する階段の向こうにエキゾチックな塔が見える不思議な景色。
これは大谷中学校で、もとは南御堂にあった大谷高等女学校が御堂筋拡張で分断されることになり、大正13年にこの場所に移ってきたそうです。

120812kyoritsu12
福原園と書かれた標石。
2つありました。一団の住宅地だったようです。

120812kyoritsu3
市営住宅らしき建物もあります。

120812kyoritsu14
カフェになっている古めの建物があったりもします。

120812kyoritsu2
ちょっと面白いのが、左にあるひさしのようにカットされた植木。自転車だと頭をぶつけそうな気も。

120812kyoritsu4
丸山通同様、洋風の住宅もいくつかあります。
これもその一つ。

120812kyoritsu5
同じ建物を近くから。
1階、2階とも、古い窓枠が残っているようです。

120812kyoritsu6
洋館付き住宅の並び。

120812kyoritsu7
角を曲がった先にも、もう一つの洋館付き住宅があります。

120812kyoritsu8
古いデザインの玄関灯。

120812kyoritsu13
昔建っていた建物の記念なのか、竹梅の飾り瓦。

120812kyoritsu9
板張りの住宅があります。

120812kyoritsu11
正面に煉瓦塀を積んでいて、ちょっと洋風。

120812kyoritsu10_2
端まで歩くと、台地の西端の崖に出ます。
朽ちた建物があります。

共立通も昭和初期の名残がある街です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年12月10日 (月)

丸山通の建物(大阪市阿倍野区)

20120812maruyama1
大阪市阿倍野区の上町台地の西斜面は、近代建築好きには見どころの多いところです。
私はまだ十分に歩いていなくて、いつもと違う道を歩くと新たな建物に出会います。
この夏に通った丸山通もそうでした。

今回のルートは斜面の下から上へ、天下茶屋から登ります。
阿倍野区に入る直前、西成区の聖天下に煉瓦塀の洋館がありました。
近代建築好きの方にはなじみがあるらしいです。
この写真を紹介すると、「まだ残っていて安心した」という感想をいただきました。

20120812maruyama2
煉瓦塀は上下で見た目が違って、上は新たに積まれたようにも見えます。

20120812maruyama3
敷地は広く、裏にも煉瓦塀が続いていました。

20120812maruyama4
坂の途中にある医院。
玄関庇を大きく取って、白いベンチを設えてあります。
待合室になっているんですね。
面白いスペースの使い方だなと思います。

20120812maruyama5
医院を裏手から。
丸みを帯びた石垣も面白いです。

20120812maruyama11
歩いて行くと、道が鍵型に折れています。
その降りてくる道がぶつかる部分に丸山古墳跡の記念碑が立っています。
丸山通というのはこの丸山から取られています。
丸山=円墳ですね。上町台地のあちこちにある古墳の一つです。

宅地開発でなくなったと思ったのですが、実は違います。
角川の「大阪府地名大辞典」の「丸山通」の項目を見ると、大正13年、イギリス海軍工廠が鋳物の土として使うために買い取ったためになくなったとされています。当時は第一次世界大戦の終わった直後。
なぜわざわざイギリス海軍が大阪の土を?ととても引っかかる話です。
以前テレビ番組で、大英博物館で東大阪の古墳の詳細な記録が見つかって、日本の研究者による調査が行われているという紹介がありました。そういうことはないんでしょうか。

20120812maruyama6
その古墳跡の並びにやはり洋風の建築があります。
かなりきれいに改修されていますので、古くは見えないのですが、デザインが古いタイプです。

20120812maruyama7
弓矢のような持ち送りが面白い。

20120812maruyama8
逆方向から。

20120812maruyama9
屋根のてっぺんの飾り瓦も特長があります。

20120812maruyama10
さらに坂を登っていくと、2階建ての和洋折衷長屋住宅がありました。
とくに右側の棟が古い壁のようです。

西洋を感じさせるものが多くて、興味深い通りです。



| | コメント (2) | トラックバック (2)

2012年12月 6日 (木)

つくばの向こう

20120709tsukuba1
※クリックすると拡大します

今年の夏、初めてつくばを訪ねました。
つくば科学万博(1985年)はリアルタイムに知っていますが、その時も出かけてはいません。

筑波研究学園都市は計画都市です。
上のオレンジ色の道は歩行者専用道路。
歩行者デッキが総延長48kmもあるそうです。
公園も多いですね。

普段の探訪とは別な意味で興味がありました。

20120709tsukuba2
昼間につくばエクスプレスに乗ると、関西人の私には雄大としか思えない、ゆったりした川と田畑、丘陵を渡ってつくばにたどり着くのですが、着いた日は夜中だったので分かりません。

デイズタウンつくばというショッピングセンターを通りがかると24時間営業の西友に加えて、居酒屋が何軒も営業しているのが目を引きました。それもベタな焼き鳥とかばかり。この場では逆にそういうものが求められるのかなと思いました。
このショッピングセンターは、つくば科学万博の年、ダイエー筑波学園店としてオープンしたそうです。

20120709tsukuba3
昼間に歩くとさすがに都市計画が行き届いています。
前方に見えるのが歩行者専用道路で、歩道や自転車道も十分な広さです。

20120709tsukuba4
そして並木の緑の豊かなこと。

20120709tsukuba17
※クリックすると拡大します

団地の一つ。
ちょっと寂しげでした。

20120709tsukuba5
公園はかなり広く取られています。
あまり人はいません。

20120709tsukuba18
なんと贅沢な空間の使い方と思います。
見事に育っています。

20120709tsukuba6
ロボットが通りますから気を付けて下さいという看板。
研究学園都市ならでは。

20120709tsukuba7
それでも歩いていると、こんな敷地があって、もともとあって取り込まれた方の家なのではと思います。

20120709tsukuba8
団地に対する空き地の広いこと。

20120709tsukuba20
緑豊かで広々としていいのですが、でもなんとなく、この計画都市の向こう側を見てみたくなって、手近な端まで歩いてみました。

20120709tsukuba9
端まで来ると丘を下って、小川を越え、その向こうに広がる田園。
遠くに筑波山が見えます。

20120709tsukuba19
キャベツ畑と果樹園と。

20120709tsukuba10
地図に神社のマークがあったので、そこを目標にしました。
木立に隠れた神社です。

20120709tsukuba11
※クリックすると拡大します。

妻木神社といいます。
昭和45年に諏訪神社、鹿島神社、天神社の合併によりできた神社です。
つくば研究学園都市の建設が契機になっているのですが、「永年の懸案であった三社の合併が進展し」というのはどういう意味だろうと思います。

20120709tsukuba12
参道はこの土の道で、ほとんど杉木立の中に鎮まっています。静か。

20120709tsukuba13
再び農業用水路を越えて、計画都市に戻ります。
左に見えるのがつくば研究学園都市、右が旧集落です。
その間の連絡道路というのはあまりありません。

20120709tsukuba14
戻って駅に向かって歩いていると、公園の片隅に小さな祠がありました。

20120709tsukuba15
※クリックすると拡大します

吾妻神社というそうです。
説明によるとこの公園の東に小高い丘があり、そのてっぺんに吾妻神社がありました。
開発に伴って移されたようです。

20120709tsukuba16
自然豊かだったこの地は、別の意味で豊かな公園などが整備されています。
とても計画的な都市のようであっても、以前から取り込まれてるものがあって、丁寧に歩けばもっと面白いものがあるのかもしれません。

なお、地域の変遷については、日本地図センターから「地図で見るつくば市の変遷」という地図集が出ています。


より大きな地図で つくば を表示

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年12月 3日 (月)

喜志の町並み(大阪府富田林市)

20120627kishi1
夏のこと、富田林市の喜志を歩く機会がありました。
近鉄長野線・喜志駅の東側です。
駅前から河南町や太子町へのバスが出ていて、観光案内図もあり、両町の玄関口という趣きもあります。一昔前の観光の玄関口の面影。

20120627kishi2
東に歩いて行くと、気になる建物がありました。
裏に「喜志診療所」の看板が残っていて、向かいに新しい診療所があるので、もともと診療所として使われていたようです。

20120627kishi3
玄関扉も味があります。

20120627kishi4
※クリックすると拡大します
裏手の住宅の門扉。
花の模様は入っていても、こんなに写実的なのは珍しい。

20120627kishi5
さらに東に進むと江戸時代の集落の雰囲気(そんなに古くはないでしょうが)が出てきます。
土塀の表面が崩れているのは傷んでいる訳ですが、表情に魅力的。
ひびの入り方から見ると、突き固めた土のブロックを積んでいる?

20120627kishi6
角地に小屋があって、看板の文字はかすれていますが、「大深実行組合集荷所」のようです。
農業倉庫もいいですね。

20120627kishi7
和風の町並みが続きます。

20120627kishi8
集落は石川に向かって傾斜していて、石垣を積んであるのが良いです。

20120627kishi9
逆方向から見るとこんな感じ。
この先は江戸時代、大和川の剣先船の終着点で、船問屋がありました。大阪から奈良方面への道の渡し口もあり、物資の集散地だったようです。
その豊かさは町並みにも残っているのでしょう。

角川の「大阪府地名大辞典」を見ると、かつてクリスマス飾りのガラスボールの生産地だったという記述があります。今回は見つけていないのですが、何かちなんだものがないか気になります。

20120627kishi10
白い煉瓦塀。
積み直したように見えます。

20120627kishi11
瓦と耐火煉瓦と煉瓦と。
建物を解体した素材を置いてあるみたい。

20120627kishi12
道を渡って桜井町の方に向かいます。
水路に石の水流調整装置がありました。

20120627kishi13
面格子っぽい持ち送り。

20120627kishi14
桜井町も歴史を感じさせる町並みがあります。

20120627kishi16
畑をバックにするとさらに美しく。

20120627kishi17
凝った玄関灯。

20120627kishi18
これも段蔵の一種? 土台に僅かに段差が付いています。
持ち送りの装飾など芸が細かい。

20120627kishi20
手の込んだ銅製の雨樋。
家紋が入っているようです。

20120627kishi21
かと思うと素朴な無人販売所があったりします。

20120627kishi22
おまけ。波乗りうさぎの瓦。

物資の集散地にはやはり工芸文化も蓄積されるのではと思わされます。



| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »