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2012年11月

2012年11月30日 (金)

糀谷の朝散歩(東京都大田区)

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夜行バスで東京に出かけたときは、朝から銭湯に入りたい気分になります。
といっても朝からやっている普通の銭湯は少なく、前に訪れた燕湯か、今回訪れた西糀谷の「幸の湯」などごく少数のようです。

最寄り駅は京急の糀谷駅。
駅を降りると懐かしい町並みがありました。
米屋さんです。

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こちらは建具屋さんでしょうか。

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これは散髪屋さん。
看板建築に含めていいのかどうか。
後で通ると開店していたのですが、この窓、斜めに開く窓です。

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目指す幸の湯はマンションの1階。
風情はないものの、安泰に見えます。
手ぶらのお客さんに各種セットを用意するなど、しっかりされています。

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風呂に入ってすっきりしたところで、同じ道を戻っても面白くないので、蒲田駅に向かうことにしました。
棒グラフみたいに並んだシュロの木。
面白い仕立てです。

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どじょう屋さんは東京ならではですね。
渋い店構えです。

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こちらの工場は色使い鮮やか。
写真では分かりにくいと思いますが、木製の桟や扉が残っています。

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これは何か分からない、昭和のセットのような建物。
コンクリートの流しが効いています。

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金魚園の高橋養殖園。
らんちゅうで有名で、昭和3年からここで営業されているとか。
明治期に旗本かららんちゅうを授かったのが始まりというと、これもまた江戸っぽい業種です。
→公式HP「ちょっと高橋養殖園の歴史」

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ちょっと気になるY字路。
左の道を行きます。

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すると明平製菓という人形焼きのお店がありました。
そこで焼いておられるようで、いい匂いが。
注文するとおばさんが焼きたてを袋に詰めてくれます。
10個210円という安さもさることながら、とてもおいしい。
蒲田駅前なので、このパターンでまた買いに寄ろうかと思うぐらいです。
食べログでの紹介

朝風呂と下町の散歩が楽しめて、いいエリアだと思います。


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2012年11月29日 (木)

新潟さと歩き(7)文字通り小千谷

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十日町を回った後、十日町では宿を確保できなかったため、少し離れた小千谷に宿を取りました。
小千谷の駅を降りると巨大な錦鯉に出迎えられてびっくりします。
しかも2匹。

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錦鯉の口の中を入るとこんな世界。
歩行者用の地下道なわけです。
以上の写真は翌朝の写真です。

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着いた日はすっかり日暮れていました。
目隠し看板にも錦鯉。

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既にシャッターが降りている店が多かったのですが、そのシャッターアートがことごとく錦鯉。

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こんな感じ。
徹底して錦鯉の産地であることをPRしています。
夜だから見られる風景とも言えます。

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小千谷の旧市街は、駅のある場所から信濃川を西に越えたところにあります。
今回の宿は旧市街にありました。
駅から20分ほど離れています。

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この小千谷、初めて訪れたのですが、あちこちに谷があります。
そういえば「小さな千の谷と書くなあ」と改めて思いました。
信濃川にたくさんの谷が流れ込んでいます。

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隙間から見えた木造工場。
寄ってみたかったのですが、先を急いでいたのでパス。
地図で見ると織物工場のようです。

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トタンの壁がみごとな建物。
錆び具合のパターンが面白いです。
冬用のスロープが立てかけてあります。

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メインストリートは高いところにあって、両側はたいてい下っています。
起伏のある街は好きなので、また歩いてみたいなという気がします。

<関連記事>
 ○新潟さと歩きシリーズ
 (1)大地の芸術祭2012
 (2)津南の木造工場など
 (3)十日町の木造工場
 (4)囲うと溶かす
 (5)大地の芸術祭・十日町会場
 (6)除雪車のダンス
 (7)文字通り小千谷
 (8)土の学校
 (9)眺める部屋
 (10)絵本の学校
 (11)泊まれる学校
 (12)松代の街道(完)

 ○これまでの新潟の記事の目次


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2012年11月28日 (水)

新潟さと歩き(6)除雪車のダンス

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新潟の十日町は街の西を信濃川が流れています。
夕方その河原に人が集まります。

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河原に大勢の人々がシートを敷いて並んでいます。

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そこへちっちゃな除雪車を先頭に、除雪車のパレード。
夏なのに?

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この日は大地の芸術祭のイベントとして、「雪上舞踏会」が開催されるのでした。
ミエレル・レーダーマン・ユケレスというアメリカ人アーティストの演出による十数台の除雪車のダンス。

とくにこれを見る予定はなかったのですが、たまたま開催日に当たっていることを知り、せっかくなので見に行った次第です。

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まずは全出演車両によるパレードから始まります。

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ショベルカーのタイプ。

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雪を砕いて吹き寄せるタイプの除雪車。

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男女ペアを思わせる2台。
ロミオとジュリエットをモチーフにした話だそうです。
音楽や解説などは一切なく、エンジン音だけが響きます。

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2台の仲を引き裂く暴れ者。

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除雪車の可動部を次々と動かすパフォーマンス。
アームが伸びたり、いろんな所が動くのですね。

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結構、複雑な動きもできます。

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最後にドライバーの皆さんが降りてきて、ごあいさつ。
皆さん、いつも除雪車を運転されている方なのでしょう。
仕事をしていて、こんなに拍手をされることはないと思います。
ちょっと照れておられる感じも。

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ロープが開放され、どうぞ近くで見てくださいというアナウンス。
子供たちが駆け寄ります。

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子どもたちは運転席に乗せてもらったりしていました。
もちろん大喜び。あちこちで記念撮影です。

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こんなところにシャベルが用意されているんですね。

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エンジンルームも見せています。
こういう乗り物のファンにはたまらないのでしょう。

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日が暮れてもまだ見学は続いていました。

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帰り道、工事会社の駐車場で、こんな光景にも親しみが感じられるようになっていました。

<関連記事>
 ○新潟さと歩きシリーズ
 (1)大地の芸術祭2012
 (2)津南の木造工場など
 (3)十日町の木造工場
 (4)囲うと溶かす
 (5)大地の芸術祭・十日町会場
 (6)除雪車のダンス
 (7)文字通り小千谷
 (8)土の学校
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 (10)絵本の学校
 (11)泊まれる学校
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2012年11月27日 (火)

新潟さと歩き(5)大地の芸術祭・十日町会場

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非常に季節外れなのですが、夏に訪れた「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ」の記事、続きです。
メインの会場となっているのは今回紹介する十日町で、あといくつか拠点になる会場があり、残りは山間部などに散らばっています。

十日町はこの地域の中心となっている織物の町です。
津南会場のあと、この街を巡りました。
あちこち脇道にそれながら紹介します。

十日町の駅前にはアーケードの通り。
縦横にアーケードがあります。
ここの場合は雁木と言った方が良いのでしょうか。

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こんな風にまちなかに作品があります。
原倫太郎+原游さんの「影祭-夏祭り万華鏡、真夏の行進-」
壁に遊びの情景などが影として描かれています。
歩いていて突然出会うとハッとしそうです。

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商店街の空き店舗を利用した、野田智之さんの「越後妻有リサイクル・アート美術館」

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商店街の方から提供された素材を組み合わせて動く作品などが作られています。
大地の芸術祭には参加したいアーティストが多いので、公募の競争率が高く、芸術性はもちろん、地域との関わりも考慮されるそうです。3年に1回のイベントですから、継続して参加しようと思うと、3年後も考えて関わらないといけません。

地域型のアートイベントを見るとき、地域(場・人・文化)と作品がどう関わっているかを見るのも一つの楽しみだと思います。

野田さんは会期中に滞在しながら制作されていて、作っていると小学生などが覗いていくそうです。
故障しないモーターへのこだわりなど、いろいろ面白い話を伺いました。
現在は、横浜の黄金町バザール2012に出展されているようです。

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こちらはサインが気になって立ち止まったお店。
実は大地の芸術祭に合わせて勝手にやっているイベントだそうです。

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アート作品の展示もあったのですが、面白かったのは2階に展示されていた機の数々。
実際にここで機織りをされていたそうです。今では外の方に頼むようですが。

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町中で見かけた牛乳箱。
ローカルな牛乳屋さんです。
ロゴのフォントがいい感じ。

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こちらは正式な作品。
上西エリカさんの「Growing Memories」です。
遠目に見ると日本の古地図風の絵です。
何が「Growing」かというと、これはジグソーパズルになっていて、来場者が濃さの違う青いペンで「街がこうあってほしい」など絵や文字で書き込んでは、はめ込んでいきます。
この時点でほとんど埋まっていますが、ところどころ空白があるのが分かりますでしょうか。
私も1つ描いてきました。後で聞くと、この日で全て埋まったそうです。

こういう参加型の作品もたくさんありました。

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小高い神社の敷地にあった昭和女子大学グループによる「山ノウチ」。
弓のようにしならせた竹を背中合わせに組み合わせたユニットをたくさん積み上げています。
神社から何かが立ち上っているよう。

ツル植物が何本か立ち上っているのがすごく面白いと思って、学生さんに話したのですが、「それは意図していない」とあっさり否定されてしまいました。

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この神社のあたりは、工場跡があったり、とても趣きある場所でした。
こういう民家などすごく好きです。

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3階建ての元旅館らしきものもここにあります。

(追記)滝文本社、解体されてしまったそうです。(2014.10.11記)

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この面白い建物は市民体育館。

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こちらはひょうたん型かトの字型のハンコを短冊に押して、そこに好きに書き加えて吊すという作品。
これも参加してきました。

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道を歩いているとぽっかり空いた空地に「深雪観音堂ここにありき」の碑。
かつてここに「旬街座」という映画館がありました。昭和13年1月1日の晩、晴れ着を着た織物工場の女工さんたちで満員の映画館の屋根が雪の重みで崩落し、69人の方が亡くなったそうです。
慰霊のため「深雪観音旬街堂」というお堂が建てられました。
その後、映画館は続いたのですが、2004年の中越地震で被災して閉館。
お堂も取り壊されて現在に至っています。
この地域の災害の歴史を象徴するような場所です。

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この会場も空き家を利用した「影祭-夏祭り万華鏡、真夏の行進-」。
描かれた影と本当の影が入り交じって面白い空間です。

初日はこれぐらいだったのですが、日を改めてメイン会場を見学しました。

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メイン会場の中でも中心は、越後妻有里山現代美術館キナーレです。
その中でも中心になるのが、中庭全体を使って展示されている、クリスチャン・ボルタンスキーの「No Man's Land」。
古着の山をUFOキャッチャーのように、クレーンでつかんでは落としています。
あたりに響く心臓の鼓動音。
夕方になると蒸気のようなものが漂ってきたり。
正直なところ、よく分かりません。

意味は分かりませんが圧倒されます。
クレーンの背後、2階から目の前で眺めながら食事できる場所があったりして面白いです。

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会場の中はこんな感じ。
そんなに詰め詰めではありません。
真ん中のガラスの箱は、作品の中に入って頭上から建物の形をした銀紙が降ってくるというもの。

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新潟各地の砂を並べて、色見本のようにしたもの。
こんなにバラエティーがあるのですね。

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散髪屋の回転広告の中に入ってしまうという体感的な作品。

写真をうまく撮れなかったのですが、真っ暗な部屋にライトを点けた模型列車が走っていくと、線路の脇に置かれた妻有の様々なモチーフが壁に投影されていくというクワクボリョウタさんの作品が、意外性もあってとても面白く思いました。

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アート作品を見た後に街を歩いていると、何気ない光景がアートに見えてきたりするのですよね。
そういうところも面白いと思います。

<関連記事>
 ○新潟さと歩きシリーズ
 (1)大地の芸術祭2012
 (2)津南の木造工場など
 (3)十日町の木造工場
 (4)囲うと溶かす
 (5)大地の芸術祭・十日町会場
 (6)除雪車のダンス
 (7)文字通り小千谷
 (8)土の学校
 (9)眺める部屋
 (10)絵本の学校
 (11)泊まれる学校
 (12)松代の街道(完)

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2012年11月20日 (火)

新潟さと歩き(4)囲うと溶かす

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十日町など、新潟の妻有地域の町を歩いていてすぐに気付くのは、窓枠にフックが付いていることです。

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こういう状態のものを見ると分かるのですが、冬場に1階が雪に埋もれてしまうのですね。こうしておかないと雪の圧力で窓ガラスが割れるかもしれないし、窓が開かなくなるのでしょう。新しい住宅にはフックが付いてないのも見ましたが、たいがいの建物についていました。
夏でも板をはめたままの建物も時々ありましたが、西日除けなんでしょうか。

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そしてセットされた風鈴。
これに何か目的があるのかは分かりません。

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囲っておかないと出られないということで、車庫はもちろん囲われています。

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消火栓も囲われています。
いろんなものが囲われています。

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一方、前に津南で取り上げたこの池。屋根から下ろした雪を溶かす池です。
鯉を飼うのはボウフラ除けの意味もあるのかもしれません。
雪 → 池 → ボウフラ → 鯉 → 副業に?
隣の小千谷は錦鯉の産地です。

これも豪雪地帯の風景といえます。

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こちらは松代の池。
夏空が映り込んでいます。

風土への工夫がつくる風景は、独特の魅力があります。

<関連記事>
 ○新潟さと歩きシリーズ
 (1)大地の芸術祭2012
 (2)津南の木造工場など
 (3)十日町の木造工場
 (4)囲うと溶かす
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 (8)土の学校
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2012年11月18日 (日)

西北新宿ノスタルジー(東京都新宿区)

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6月なのでかなり前のことになるのですが、出張で新宿に出かけました。
西新宿を歩いていてショッキングだったのは、神社の森が切り開かれてマンションが建とうとしていたことです。何か一線を越えてしまっている感じがします。

それでもその周辺の北新宿や西新宿にはまだ懐かしい街が残っていました。
見た感じでは昭和30年代の街という雰囲気。
少し裏に入るとこういう街が現れる東京は面白いと思います。

まずは北新宿から。

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湿気を感じさせる住宅。
表通りの、水を弾いてしまうような街とは対照的です。

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未舗装の路地にアジサイ。
歩いていると暮らしの手帖社がありました。
銀座で設立されて、六本木、東麻布に移って、今はここ北新宿の静かな街に。

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アパートと店の併用住宅。

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ビワの木がアーチをつくっている道。

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木造平屋の小さな住宅。

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同じ家の塀なのですが、きっちり積まれたブロック塀に、ぴったりはめ込まれた郵便受けとたぶん牛乳箱。
職人技を感じさせます。

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手描きのトマレは味があります。

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淀橋咳止地蔵尊というお地蔵さんが分かれ道にありました。
再開発による道路拡張で移転したそうです。
江戸時代の1708年からあるという由緒あるお地蔵さん。

続いて西新宿です。

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ここも木造アパートが残っています。

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玄関あたりがいい感じ。
中にショップがあるような雰囲気ですが、確認できていません。

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石畳のある路地。

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木製建具や門柱が懐かしい。

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並びのときわ荘というアパートも味があります。

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木製の階段が見えます。
ガラスの嵌め方などかつてのモダンさを感じさせます。

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木製の窓手すり。
夕暮れが似合うアパートです。

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角のたばこ屋さんは定番ですね。

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そしてたばこ屋さんに覆いかぶさるような庭木。

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ぽっかりと開いた墓地の空間。

表通りを歩いたのとは全く違う印象を見せる街です。

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2012年11月17日 (土)

小林一三と百貨店展(池田市)

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池田市の小林一三記念館で開催されている「小林一三と百貨店 -世界初のターミナルデパート開業-」を見に行ってきました。夏に。でもまだ12/2(日)まで開催中です。

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小林一三記念館に入るのは初めてかもしれません。
入口は立派な門。

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雅俗山荘といって、阪急の創始者・小林一三の旧邸で、昭和12年の建築です。
逸翁美術館だったときに何度か訪ねたことはあります。
もともと美術品の収蔵を考えて建てているので、美術館向き。

入口両側の壁面は竜山石だそうです。

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透かしの模様が細かい。

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玄関にはヨーロッパ風の重々しい扉が付いています。

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1階の暖炉。黒い大理石?が見事。

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葡萄のつるの面格子でしょうか。
美しい細工です。

特別展は2階の1室だけのこぢんまりした展示です。
とはいえ、自社のもつ資料ですし、阪急百貨店のリニューアルオープンに合わせていますので、しっかりしています。
とくに興味深かったのは、現在の位置に阪急百貨店が出来る前の、百貨店の資料です。
最初は白木屋百貨店を招致したのですね。
昔の記録映像なども流されていました。

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2階には収蔵庫などもあり、常設展示室に使われていますが、昔の様子を留めている書斎もあります。
クラシックな家具が魅力的。

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この書きもの机がとてもいいでしょう?

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最近、気になっている床の組み木。

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2階からはうっそうとした庭を眺めることができます。
この日は雨でしたが、こういう場所では雨も良いものです。

長いと思っていた会期もあとわずか。
予定されていた方は見逃されませんように。

<関連記事>
 *池田市の建築いろいろ
 「池田の銀行建築など」
 「池田室町住宅地」
 「池田室町住宅地の周辺」
 「気になる満寿美住宅地」

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2012年11月 7日 (水)

荻窪のお屋敷跡公園(東京都杉並区)

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荻窪の旅館西郊に泊まった翌日、ウォーキングマップに載っていた大田黒(おおたぐろ)公園に出かけてみました。
入口はお屋敷の門のよう、というよりお屋敷の門です。
音楽評論家の大田黒元雄氏の屋敷跡地につくられた公園だからです。

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門をくぐると70mのイチョウ並木に圧倒されます。

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飛び石が続いて、次の門があります。
なかなかお屋敷にはたどり着きません。

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園内はこういう配置になっていて、ほとんど庭です。

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芝生の広がる中央部。

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東屋のある池もあります。

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そして私の目的はこちら、大田黒元雄氏の仕事場です。
昭和8年に建てられ、長年ここで仕事をされていたそうです。
芝生の広場に向かって広く窓が取られています。

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入口側。暖炉に煙突もあります。
アズキアイス色の外壁が印象的。

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建物は記念館として公開されていて、無料で見学することができます。
矢羽根模様の腰板が面白い。

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屋内はこんな感じ。展示品は撮影禁止です。
ランプや暖炉はOKらしいので、ここまでは紹介できますが、他に1900年組立のスタインウェイ社のピアノや装飾的な家具などが並んでいます。

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この部屋で何より印象的なのが、この壁面です。
ラスター釉のような油膜の光沢があるブロックが並んでいます。
音楽的な表現なのでしょうか。

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暖炉はシンプルにボーダータイル。

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これも昔からある照明器具だそうです。

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寄せ木細工の床面。

公園としては非常にユニークで見どころがあると思います。
近くに西郊ロッジングや阿佐ヶ谷住宅もあるので、一緒に見て回ると良いかなと思います(そうしました)。

<関連サイト>
 杉並区 施設案内・大田黒公園


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2012年11月 1日 (木)

荻窪の旅館西郊(東京都杉並区)

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今年6月のことですが、東京に出かけるとき、どこか面白いところはないかなと探してみたところ「旅館西郊」という登録文化財の宿が荻窪にあると知り、泊まってみました。

目印は「西郊ロッジング」と右から書かれたドーム屋根のアパートです。

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西郊ロッジングはもともと昭和13年に高級下宿として建てられたのですが、現在はきれいに改修されて賃貸住宅になっています。
高いのかというと周辺の相場ではむしろ割安だとか。
入居者の転勤や帰郷などで定期的に空きは出るそうです。

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その隣に棟続きで旅館西郊があります。
こちらはもっと古くて昭和6年。

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玄関まで石畳が続きます。

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石を敷き詰めた玄関。

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赤絨毯の階段が正面に。
アットホームな旅館らしい雰囲気です。

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ノミ跡風に仕上げた柱。
実はこの旅館ももともとは洋風の下宿屋で、戦後に内装を和風に大改修して旅館として営業するようになったそうです。だから所々に洋風時代の名残があり、この柱などもそうではないかと思います。

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1階の廊下は見事なサクラの(?)寄せ木細工。
ものすごく丁寧な職人仕事で、戦後ずっと改修したことはなく、東日本大震災でもずれることはなかったそうです。素晴らしいですね。

その一部には床下と空気を循環させるための通風口が開いています。
こういうのも昔の設計の考えではないでしょうか。
藤井厚二の住宅でこういう工夫をしていたような。

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暖炉も面白くて、外壁に使われるようなタイルを使っています。

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内側はスクラッチタイル。
ガスストーブも年代物です。

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クラシックなラジオも。

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2階の宿泊室に上がって驚くのが、室内なのに屋外のような設えで、飛び石をたどって離れに入るような趣向です。屋内に庇があるのですよ。

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夜の様子。階段は3ヶ所もあります。

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この灯りや窓なども良いでしょう?

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朝は1階の部屋で朝食をいただいたのですが、このようにテーブルを斜めに置かれて、中庭を眺めながら食事できるようにしてくださいます。よき旅館の心遣いですね。

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2階廊下から見た中庭。
コの字型の建物です。

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とても味のある非常口の看板。

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掃除用の掃き出し口が2階廊下の壁にはあります。

立地も便利で宿泊料も高くはないので一度いかがですか?
(ちなみに私が泊まった時は、文化財登録記念ということで、1泊と朝食で6840円でした)

日観連のHP

<関連記事(外部)>
 GIGAZINE「6000円から泊まれる不思議な見た目の登録有形文化財な旅館「旅館西郊」に泊まってみました。」(2014.2.1)
 *かなり詳しくレポートされています

<関連記事>
 「学士会館に泊まる」
 「再び学士会館に泊まる」
 「鳳明館・台町別館に泊まる」

 「荻窪のお屋敷跡公園」


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