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2012年8月 4日 (土)

「KATAGAMI Style」展(京都国立近代美術館)

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京都国立近代博物館で開催されている「KATAGAMI Style -世界が恋した日本のデザイン もうひとつのジャポニスム-」展を見てきました。
「KATAGAMI」というのは「型紙」ですが、この場合は着物などの生地を型染めするために使われる型です。伊勢型紙が主なもので、鈴鹿の白子の特産です。美濃和紙を何枚も重ねて柿渋で固めたものを、彫刻刀のようなもので彫って作ります。非常に繊細で美しいものですが、消耗品です。

それが明治期に廃業した染め屋などから欧米に流出して収集され、デザインの参考として、アーツ&クラフツ、アールヌーヴォー、ユーゲントシュティールなどのデザインに大きな影響を及ぼしていたらしいことが分かってきたとのこと。
だから「KATAGAMI」という表記なのですね。

もとは着物のデザインだったものが、壁紙、家具、食器、建築などに応用されているの例が示され、とても目を見張らされる内容です。それは単純な模倣ではなく、そのデザイン構成を解釈して、新たなものに生まれ変わっています。そのデザインが再び、日本に還流するのですね。

今まで、白子の資料館などで型紙を見たことはあったのですが、それはほんの一部で、もっと多様な世界が広がっていたことを知りました。
まだ研究は始まったばかりだそうで、これからの展開が楽しみです。

京都展は8/19まで開催しています。
私ももう一度見たいなと思っています。

○開催概要
 公式HP「KATAGAMI Style 世界が恋した日本のデザイン もうひとつのジャポニスム」
 京都展:京都国立近代美術館
 会期:2012年7月7日(土)〜8月19日(日)

 以後、三重県立美術館に巡回(8月28日〜10月14日)

<関連記事>
 「型紙の町・白子」2005.12.10
 「芸術的な消耗品」2006.2.28

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