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2012年7月16日 (月)

富山の岩瀬湊(5)夕暮れ散歩

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岩瀬の大町通りを離れ、今にも降り出しそうな空の下、夕暮れの岩瀬の街を歩き回りました。
まず見に行ったのは街の端にある旧東岩瀬駅舎です。

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東岩瀬駅は大正13年に、富山と岩瀬を結ぶ富岩鉄道の越中岩瀬駅として開業しました。
その後、国鉄・JRの駅となり、2006年(平成18年)からは富山ライトレールの駅になっています。
その大正時代の駅舎が、改装されながら現在も残っています。

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乗降口も残してあるのですが、富山ライトレールの駅舎は別にあって、現在旧駅舎は休憩室として利用されています。
窓の桟の切り方、型板ガラスの使い方がしゃれてます(大正時代に型板ガラスはないですが)。

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東岩瀬の駅から大町通りに向かう道の途中には、ロータリー的な広場があり、モダンな忠霊塔が立っています。昭和16年に建てられたものです。

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とりあえず集落の端っこまで確認しようと歩いて行くと、行く手に大きな近代建築が。
昭和タイタニウムの事務所です。
後で調べたところでは、昭和8年に試験操業を開始した日満アルミニウムの事務所でした(昭和12年築)。
国内でのアルミ精錬が始まったのは昭和9年とのことで、日満アルミニウムは、満州から輸入した礬土頁岩(アルミナ分の多い耐火物粘土)を原料にアルミニウムを生産しようとした、当時最先端の(軍需)工場の一つなのだそうです。
大陸への玄関口としての立地が生かされた訳ですね。

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裏にある工場の建物も古そうです。

内部の様子は、富山県ロケーションオフィスのHPで紹介されています。

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再び街中に戻ります。
古い町だけあって、岩瀬には造り酒屋の桝田酒造店の大きな醸造場があります。銘柄は「満寿泉(ますいずみ)」、「岩泉」です。
明治期に旭川で操業といいますから、北前船の町らしい話です。

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昔の繁栄の跡はいろんなところにうかがえて、例えば、岩瀬小学校を取り巻く石垣。扇形の石を組み合わせて積んでいます。
これが100mほども続いているので壮観です。
岩瀬小学校は昭和2年に富山県で初めて鉄筋コンクリートの校舎を建てたといいますから、先進的です。港町ならではの早さでしょうか。今は残っていないのが残念ですが。

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ちょっと面白いコンクリート塀を見かけました。
表面に渦巻き模様が入っています。初めて見ました。

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ちょっとした赤煉瓦の地蔵堂があったり。

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見事な細工の祠があったりします。

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今は静かな港町。

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なんとか天気が持ってくれればと思ったのですが、とうとう雨が降り出しました。
雨宿りがてら、岩瀬に行く機会があったらぜひ寄りたいと思っていた、紅茶の店「アナザーホリデー」にも行ってみました。
場所がよく分からなくて、いろんな人に道を聞きつつ。
紅茶とスコーンをいただいてほっとします。

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帰り道に見た老舗料亭の松月さん。
創業明治44年で、昔の賑わいを伝えるお店の一つです。
私は表から見ただけですが。

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再び岩瀬運河を越える頃、雲の切れ間から太陽が出てきました。
岩瀬に来て初めて見る太陽です。

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すると反対の空には鮮やかな虹が!
岩瀬運河をまたいだ架かっています。

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しかも外側にもう一本の虹が。
ここまできれいな虹を見たのは久しぶりです。

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とてもうれしいお見送りでした。

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帰りも富山ライトレールで富山に戻ります。
富山ライトレールの便利さはありがたいですが、次回は富岩運河の船に乗りたいものです。
岩瀬を後に、宿泊地の砺波に向かいます。
(高岡編につづく)


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