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2012年3月10日 (土)

上野芝住宅地(堺市)

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JR阪和線の上野芝駅周辺には、いくつか戦前の郊外住宅地があります。
そのうち西側の上野芝住宅地を歩いてきました。
今回紹介するのは、上野芝町4丁・6丁あたりの住宅です。

まず4丁から。
駅を降りると西側にまっすぐ伸びる道があります。
しばらく歩くと両側に大きな屋敷が続き、ここがメインストリートのようです。
例えばこの住宅、石張りの門が見事で、塀越しに半円のサンルームらしき部屋が見えます。

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かなり長い直線道路です。

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古そうな洋風の車庫です。
大美野田園都市でも古い車庫を見ましたが、もっと原型をとどめているようです。

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渋い木製の門扉。

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広々とした空き地の隣に洋風のT家住宅があります。

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壁に丸くコテの模様があってスパニッシュ。
玄関ポーチがあります。

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直線道路の終わりあたりには煉瓦塀に囲まれたY家住宅があります。
家の正面に列柱があって、住宅というより銀行っぽいですが。

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メインストリートから中に入ると楕円形の不自然な公園がありました。

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実は、ここは大塚山古墳の跡。
解説板によると全長168mという百舌鳥古墳群でも5番目に大きな古墳だったのですが、昭和20年代の宅地造成のために大部分がなくなった、とのことです。
公園は棺のあった部分に家を建てるのを避けたのではないでしょうか。
古墳のカーブに沿った道もあります。

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古そうな木造の小屋。

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続いて、上野芝町6丁の方へ。
洋館付き住宅があります。

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そして驚かされるのが2つの大きな洋館。
まずこちらのH家住宅。
複雑な形をしています。

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ステンドグラスが見事で、格子模様の中にさらに紋章のような模様が入っています。

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この住宅より1本北の筋にもH家住宅があります。

(追記)コメント欄でおさむんさんに教えていただいて、阪和電鉄社長・木村清旧宅で昭和5年の建物だそうです。設計は関西土地(株)の下村喜三郎(大美野田園都市に関わった建築家)。(2012.3.31記)

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表に回ってみました。
負けず劣らず立派な洋館です。門も面白い。

どちらも近代建築総覧に掲載されている住宅です。

(追記)MANAZOUさんのブログによれば、木村清旧宅は既に解体されたそうです。無念。(2014.2.19記)

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ここにも洋館付き住宅らしきものが。

この後、霞ヶ丘住宅地を歩いたのですが、それは別の記事にします。

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帰り道に見かけた瑠璃色の瓦の住宅。
妻の部分にある模様が面白いです。

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駅に近い住宅地。

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再び上野芝町4丁に戻ってきて、ここにも立派な門構えのお屋敷がありました。

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ここで注目は洋風の東屋です。
テラコッタの模様が貼り付けてあるようです。

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屋根のてっぺんにある瓦は噴水のようなデザイン。

上野芝住宅地は大きな住宅が結構残っているようです。
ただ、敷地が広すぎて、庭木越しに部分的にしか見られないのは個人的に残念でした。

<関連ブログ>
 ひろの東本西走!?「堺市・上野芝探訪−1」
          「堺市・上野芝探訪−3」

<関連記事>
 「霞ヶ丘住宅地」

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コメント

はじめまして。
京阪神探訪の際は何時も情報を頂き有難う御座います。郊外住宅地やRC小学校を巡り歩いています。
H邸ですが、上のスパニッシュが下村喜三郎、下が阪和電鉄社長・木村清旧宅です。設計施工は関西土地株式会社、築年不詳。
三年前には緑ヶ丘南町に全面豆タイル張りの二階建て洋館付き住宅が有りました。
向ヶ丘のレポート楽しみにしています。

投稿: おさむん | 2012年3月22日 (木) 22:29

おさむんさま、はじめまして。

情報をいただきましてありがとうございます!
最初のが下村喜三郎でしたか。
そして、もう一つは阪和電鉄の社長さんとは。
自分で開発した住宅地に移り住まれたのですね。
最期は悲しいですが・・・

緑ヶ丘南町の前面豆タイル張り住宅は、蔵を残して解体されていました。塀もなく。残念です。

向ヶ丘のレポート、了解しました^^

投稿: びんみん | 2012年3月23日 (金) 00:12

びんみんさま、申し訳ありません、
私の上記のコメント間違っていましたので訂正させて下さい。 
上はすべて不詳、下が下村喜三郎設計・関西土地施工・昭和五年築でした。
旧木村邸としたのは関西土地発行の「特選建築グラフ」に写真が掲載されていますので、こちらは間違いないと思います。
ご迷惑をおかけしてすみません。

投稿: おさむん | 2012年3月31日 (土) 15:27

おさむんさま、コメントありがとうございます。

丁寧に訂正いただきましてありがとうございます。
迷惑などということはありませんので、今後ともよろしくお願いします。

投稿: びんみん | 2012年3月31日 (土) 15:31

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さて、好奇心のアンテナを限度いっぱいに広げとると、身近な場所や物でも、さりげなく「???」と思う謎があったりします。そして、それそれを掘り下げてみると、意外なものが見つかったり、わかったりすることがあります。 個人のことを例に取ったら、毎日通勤でさりげなく使っとるJRの阪和線。 ここにも色々と謎があったりしますんやわ。 以前、砂川奇勝とアレの奇妙な関係ってブログの中でチョロっと書い...... [続きを読む]

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