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2010年12月31日 (金)

旧開高邸のこと(大阪市東住吉区)

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年内の記事は年内に全て消化しようと意識しているのですが、今年は持ち越し確定してしまいました。
最後の記事は、旧開高邸のご紹介にします。

作家の故・開高健さんが昭和12年12月(7歳)〜27年正月(22歳)まで暮らした長屋が、大阪市東住吉区の北田辺にあります(私も知らなかったのですが)。
その長屋が近々売却・解体されると聞いたのが11月の終わり。
12/4に内々の見学会があって参加してきました。

長屋といっても建て替えられて1軒のみになっています。
場所は近鉄南大阪線の北田辺駅からすぐ。
周囲にも多くの戦前からの長屋が残っています。

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長屋としては立派なもので、前後に庭があります。

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外観はサッシに変えられずに木製の桟が残っていて、非常にきれいな状態です。

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玄関を入ると市松模様のタイル。
その周りもまたカラーのタイルです。

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大阪歴史博物館の酒井さんが見つけられたという一枚だけ裏返されたタイル。
そんなところに気付くのはさすが。

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玄関を入るとまっすぐ2階に上る階段があります。
この背中側には台所があります。
近年までご親族が住んでおられましたので、台所はさすがに改修されていました。

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ここが一番見どころの和室。
大きな窓から庭が眺められます。
ちょっと残念だったのは、欄間など一部の部材は保存のため既に取り外されていることです(残されるのですから結構なことですが)。茅ヶ崎の開高健記念館や大阪の住まいのミュージアムに保管されるそうです。

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洗面所・お手洗い・浴室には庭を回り込む廊下の先にあります。

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この廊下もいい雰囲気です。

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洗面台はぜひ見て下さいと言われました。
古いもののようです。
後ろにお手洗い、奥に浴室があります。

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続いて2階(2回目、夜に訪問したときに撮りました)。
廊下をはさんで2間あります。奥の部屋に開高健さんがおられたそうです。

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2階の表の座敷。
床の間があります。

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この日はイベントのために一時的に欄間が戻っていました。
鳳凰の透かし彫りの欄間です。

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2階の表の廊下。

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ガラス戸開け放つとこんなふうになります。

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2階の物干し場から中庭を見下ろしたところ。

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ふすまが部分的にはがされて、下から元のふすまらしきものが出ていました。長らく覆われていたため、とてもきれいな状態です。

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こんな版画風の柄も。

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最後に昔懐かしい雨戸の鍵。

旧開高邸では、12/10に有志で「一夜限りのトリスバー」というイベントを開催して、開高ファンや縁のある方々が集まられました。

解体は残念ですが、人知れず消えていくのでなかったのは良かったと思います。
このような建物があった記念として少し多めの写真を入れた記事にしました。

なお、今回のイベントについては、毎日新聞さんや、皆さんが記事にされていますので、ぜひご覧下さい。
ずっと詳しく紹介されていますので。

<関連記事>

 毎日新聞「一夜限りのトリスバー:開高健さんしのび開店 大阪の旧宅で乾杯」(2010年12月11日・大阪)
 毎日新聞「開高健さん:旧宅でトリスバー 大阪・東住吉で10日、一夜限りの偲ぶ会」(2010年12月7日・関西)

 十三のいま昔を歩こう「さよなら開高健の旧宅「一夜限りのトリスバー」

 ☆Connyなブログ♂♀「一夜限りのトリスバー」

 なお、新年2月11日〜20日には、なんばパークスで、
 「生誕80年 大阪が生んだ開高健展」が開催されます。
 興味のある方、ぜひご参加下さい。

(追記)
 とうとう解体作業が始まり、1週間ほどかけて解体されました。
 今回のことが建物の保存活用について一石を投じることになれば良いのですが。

 <関連ブログ>
  十三のいま昔を歩こう「さよなら開高健が育った旧宅」
  十三のいま昔を歩こう「開高健旧宅解体」
(2011.1.25、2.12記)
 

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