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2010年2月16日 (火)

坂本町公園(東京都中央区)

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東京駅に着いた足で、兜町の坂本町公園に向かいました。
公園のプレートに「SINCE 1889」と書いてあるのが読めますでしょうか。
1889年、つまり明治22年に開園した、東京で最初の市街地小公園です。当時は坂本公園でした。

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※クリックすると拡大します

公園には「坂本町公園の歴史」というプレートが設置され、解説とともに、明治時代の公園の様子が描かれています。

佐藤昌著『日本公園緑地発達史・下巻』も参考に補足すると、警視庁病院の跡地を公園にしたものです。設計は著名な公園設計者である長岡安平によるもの。当初は絵に描かれたような和風庭園で、中央の丘に東屋、その西に「一心亭」という茶店、盆栽の店があり、樹は桜を主体に梅・柳、榧・椎が植えられていたそうです。

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年表が読みにくいと思いますので拡大しておきます。

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<佐藤昌著『日本公園緑地発達史・下巻』、p396より>
※クリックすると拡大します

当初の坂本公園は大正12年の関東大震災で焼失。
区画整理が行われ、昭和4年に他の震災復興小公園と同様、小学校(坂本小学校)と一体の公園として再整備されます。それがこの図です。洋風の公園として生まれ変わりました。


より大きな地図で 近代の公園 を表示
その後も戦災で焼失して昭和28年に復旧、平成9年にも再整備されています。
現在は上の写真のようになっています。

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東に円形広場、西に丘、小学校寄りに遊具、という大まかな構成は変わっていませんが、小学校のプールが設置されたり、位置がずらされたり、全体に改変されています。

朝の公園には出勤前のサラリーマンや散歩の人が集まっていました。

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丘と広場の境目あたり。
奥の坂本小学校とは今も一体的に見えます。

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桜の植わっている園路。
年月を感じさせる木もあります。
桜はこの公園にふさわしいといえます。

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この子供の像は昭和4年に設置されたもので、上記の図面にも示されています。
子供ながら、この公園では最古参になってしまったのでしょうか。

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※クリックすると拡大します

最後に阪本小学校についても触れておきます。
阪本小学校は明治6年に創設された非常に歴史のある学校です。「一番学校」とのことで、説明板も設置されています。
関東大震災で焼失しますが、昭和3年に鉄筋コンクリートで再建されました。

震災復興小公園と復興小学校がセットになっているのは貴重です。

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コメント

始めまして。
阪本町公園で検索してやってきました。
公園をしっかり観察されていて脱帽です。
記事にTBさせて頂きましたのでよろしくです。

*ここまで書いて小学校は「阪」で
 公園は「坂」であることにようやく気が付きました(汗)

投稿: プラナリア | 2010年3月11日 (木) 01:12

プラナリアさま、初めまして。

私の記事のご紹介&TBありがとうございます。
近代の公園を追っかけているわりに理解が浅いのでお恥ずかしいのですが。
阪本小学校に坂本町公園、おまけに元は坂本公園で、微妙な違いが非常にややこしいですね。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: びんみん | 2010年3月11日 (木) 01:33

今年も坂本町公園花見会の案内に、こちらのページをリンク先として、掲載させてもらいます。とても分かりやすいので助かります。

投稿: ふじた | 2013年2月10日 (日) 12:57

ふじたさま、はじめまして、ではないのでしょうか。
「今年も」と書いておられますね。
リンクはどうぞお使い下さい。
よろしくお願いします。

投稿: びんみん | 2013年2月11日 (月) 01:09

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