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2009年12月31日 (木)

彦根レトロを探して(4)近代建築通り

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再び花しょうぶ通り(旧称・上恵比須商店街)に戻ります。
今度は街の中心に向かって歩いて行きます。
現在の花しょうぶ通りは観光スポットになっていて、戦国時代ファン向けの土産物店などがあります。

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この通り沿いに近代建築がいくつもあります。
まず最初に現れるのが、宇水理髪店(昭和11年)です。
『湖国のモダン建築』でも紹介されています。
同書には「内部見学可」と書かれていますが、お客さんがおられたので、外観だけ見学しました。
内部は、「まちかど逍遥」で紹介されています。

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アーチのてっぺんの飾りは、商店街のHPによれば、「バリカンと櫛」がモチーフだそうです。言われてみれば。バリカンは分かりますが、櫛はどの部分なんでしょう。

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宇水理髪館の斜め先のあたりにも近代建築があります。
後で調べると、大正期の旧彦根河原郵便局です。
茶色のタイルに白い御影石を組み合わせ、1・2階の間にセセッション風の装飾を付けた、大正時代らしいデザインです。
どの文献でも「旧」河原郵便局と紹介されているのに、郵便局のホームページには、普通に掲載されています。「旧」なんでしょうか。

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下から見上げるとこんな感じ。
出っ張りがひげみたい、と思ったら、ヨーロッパの王様の顔に見えてきました。

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こちらもメルヘンチックな近代建築です。
大正7年の建物。建築時は明治銀行・彦根支店で、現在は滋賀中央信用金庫・銀座支店です。ど真ん中の名前ですね。

花しょうぶ通りと芹橋雨壷山通り(登り町グリーン通りの筋)が交差する重要交差点に建つランドマークです。交差点は江戸時代に久佐の辻と呼ばれた繁華街でした。

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この先、花しょうぶ通りは幅員が広がり、銀座商店街へと名前を変えます。
地名も、この通りの両側だけが銀座町という名前で、特別扱いです。

この商店街は1960〜70年代の表情を見せています。3階で高さと窓が揃ったファサードは、左にカーブしていることもあり、水平線がどこまでも続いていくような錯覚を起こさせます。
完成時にはかなりインパクトがあったのではないでしょうか。
残念ながら、江戸時代の町並み以上に古びた印象を与えてしまっています。


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その先に滋賀銀行彦根支店があります。
これで大正14年の建築というのですから、モダンさに驚きます。『湖国のモダン建築』に載っていなければ、たぶん見過ごしていたでしょう。東京の曾禰中條建築事務所が手がけています。
かつての百卅三銀行本店です。この銀行は滋賀銀行の前身の1つですので、いわばルーツといえます。

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正面に回ってみると、中央ではなく、両側に入り口が設けられています。
昔の銀行なら4本の円柱が並ぶところ、単純な四角い柱が4本立っています。

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入り口に近寄ってみると、大正時代らしく幾何学装飾が施されていて、ほっと(?)します。
花しょうぶ通りから銀座商店街にかけては、これらの近代建築に見られるように、大正・昭和にかけての繁華街の表情を見せています。

なお、この滋賀銀行の裏側も面白い街です。
戦後すぐにパン屋さんを開業して、今は雑貨店の傍ら大判焼きを売っているお店、お寺、神社、レトロ感のある銭湯「山の湯」などがあります。元は彦根城の外堀だったらしく、「何か訳がある」と感じさせる街です。あわせて探訪すると面白いと思います。

○関連ブログ
 まちかど逍遥「彦根を歩く(前編)」
       「彦根を歩く(後編)」

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