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2009年8月16日 (日)

初めての北海道(18)清華亭と札幌初の公園

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北海道大学から道をはさんで、南につながるように小さな木立があります。
史跡の清華亭です。このあたりにかつて、偕楽園という公園があり、清華亭はその中に建てられたのでした。しかも偕楽園ができたのは明治4年。計画的につくられた日本で最初の公園とうたっています(だんだんどれが日本で最初なのか分からなくなってきました)。少なくとも札幌では最初の公園でしたので、そう聞けば行かないといけません。

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<清華亭内に展示されている偕楽園の模型>

この模型の一番奥にあるのが清華亭です。
園内をサクシュコトニ川が蛇行しています。
畑などがあり、ただの公園ではありません。開拓大判官の岩村通俊が、明治4年に製物場(工業試験場)、育種場(農業試験場)、さけ孵化場、博物場、花室、競馬場などをつくり、「偕楽園」と命名したものだからで、産業試験場 兼 公園のようなものだったとのことです。当初は8万坪もあったそうです。


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しかし、試験施設が廃止・移動しはじめた明治19年頃から偕楽園は存在意義を失い、寂れていったそうです。偕楽園の敷地は、清華亭部分を除き、住宅地になってしまいました。

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では門から中に入ります。
現在、清華亭は札幌市の管理で、無料で入れます。

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清華亭は下見板張りの和洋折衷の建物で、南側に出窓が張り出し、ガラス戸の廊下がめぐるなど庭が眺めやすい造りです。屋根の破風部分には開拓使のシンボル「北極星」(五光星)がくりぬかれています。

清華亭は明治13年(1880年)、明治天皇の北海道行幸を前に、偕楽園を視察される際の小休所として建てられました。このとき、行在所として豊平館(昭和32年に大通公園から中島公園に移築)が建てられています。2棟は関連する建物で、庭園はともにドイツ系アメリカ人のルイス・ベーマーが手がけました。

役目を終えた清華亭は明治30年に民間に払い下げられますが、昭和初期に保存会が買い取って札幌市に寄付、昭和53年に復元工事が行われて現在に至っています。

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清華亭の東に立つハルニレの木は、偕楽園時代のものらしいとか。

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正面玄関は西側にあります。
雨宿りも兼ねて亭内に入ります。

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中に入ると、管理人のおじさんが出てこられました。簡単な説明を受けます。
洋風の玄関から廊下が伸びています。
小さな建物なので、観覧部分は右手の洋間と右奥の和室1室ずつだけです。左手は管理人さんのスペース。
客は他に誰もおらず、1人静かに観覧しました。

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出窓のあるのは16畳の洋間です。
ここが清華亭と偕楽園に関する展示室になっていました。

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カーテンレールの一部。
隅に植物の彫り物などもあって、格式の高さが表れています。

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シャンデリアの付け根には、しっくいの円盤があり、鏝細工で桔梗が描かれています。

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和室は15畳で、外に廊下がめぐらされています。明るい。

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札幌軟石でできた庭の飛び石はよく見ると洋風で斬新なデザインです。
庭の眺めは明治天皇も気に入られたとか。

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一度失われてしまった偕楽園ですが、一部取り戻すように公園が整備されていました。

開拓初期の札幌を記憶する場所として、ぜひ生かしていってほしいと思います。

○参考
 さっぽろ文庫 第15巻「豊平館・清華亭」

 >「初めての北海道」の目次へ

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