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2009年5月24日 (日)

南浜寺と呼ばれた住宅地−1(泉大津市)

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泉大津市に南浜寺と呼ばれた住宅地があったと聞き、しばらく気になっていましたが、ようやく確かめに行くことができました(実は浜寺住宅地を見に行ったのは比較のため)。
2回に分けて、写真多めで紹介します。

「昭和初期には「南濱寺」「松ノ濱」と呼ばれ、松林が続く白砂青松の海岸沿いの地域として海水浴で賑わい、大阪の避暑地として別荘など邸宅が立ち並び、旅館や私立幼稚園も建てられた。」(泉大津市HP・松之浜町の解説)

南浜寺とは、南海本線・松ノ浜駅(旧称・助松駅)の西側、かつての臨海住宅地です。住所でいうと松之浜町にあたります。南浜寺土地建物が大正9年に開発したものを関西土地(株)が引き継いだ「助松住宅地」14,676坪や昭和7年に関西土地(株)が開発した「助松臨海地」、昭和9年に共栄社が開発した「助松住宅地」や「童の里」など、複数の住宅地があったようですが、私にはどこがどこなのか分かりませんので、また分かれば追記で対応したいと思います。

高架の松ノ浜駅で降りて西へ、旧国道26号線(府道204号線)を渡ると、さっそく気になる建物がありました。ここは紀州街道と鋭角にクロスしている場所です。美しい塀の向こうにルリ色の屋根が見えました。

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壁面といい、軒先といい、豆タイルでびっしりと覆われています。
洋館付き住宅だと思うのですが、これ以上うかがえません。
残念ですが、感触は上々です。

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地区内に入ると、さっそく生垣の住宅地が現れました。

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そして、2階建ての洋館付き住宅。
装飾は控えめですが、八角形の窓がいい感じです。

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足元はよく見かける石張りになっています。

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お隣も下見板の住宅。
残念ながら空き家のようです。
この雰囲気は、竣工時には臨海の住宅として素敵だっただろうなと思われます。

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水路を挟んで煉瓦塀がありました。
この後も、歩いていて時々、敷地境界の煉瓦塀を見かけました。

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こちらは診療所だったのでは?と思う建物。
モダンなつくりです。

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玄関脇にステンドグラスもどきの窓があります。
色つきの磨りガラスをはめたものです。

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裏に回ると大きな洋風の大きな建物らしきことが分かりますが、これ以上は近づけません。
街区割りに関しては一部を除いて、浜寺のようには整然としていません。

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こちらも白い下見板の和洋折衷住宅。
瀟洒な雰囲気。

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地区内を水路が流れていて、そこには石橋が架かっています。味があります。

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そして大物が一つ。
大きなお屋敷に洋館が建っていました。T家住宅です。

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拡大するとこんな感じ。
腰折れ屋根に焼き板張りの壁、八角形の窓も見えます。
よく見たくて大きな敷地の回りをぐるぐる回ったのですが、あと少しが近づけません。

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何しろこの右のお屋敷です。すごく長い壁でしょう。
左の生垣も長い。

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左のお宅は門の外に庭があるという。
南浜寺というだけあって、ここでも松がポイントになっています。

(追記)調べていて、この門がなんと膳所城の瀬田口総門を昭和9年に移築したものだと知りました。
 しかも、この邸宅は、京都の細見美術館で有名な細見氏のお宅です。泉大津の方だったんですね。
 細見亮市(良、古香庵)氏は、兵庫の新温泉町(浜坂町)生まれで、13歳で大阪に出て、23歳で独立、毛布の販売から毛織物の製造で財をなされたそうです。そして、その財で三代にわたって美術品を収集されました。この自邸は昭和5年に建てられたそうです。
 →岩崎正弥氏の「茶道雑誌」掲載記事「細見美術館・古香庵」
 →細見美術館HP
 (2009.5.27)

期待通りに古い住宅が残っていて、うれしく思います。
浜寺に比べると小さな住宅が多いのですが、とんでもなく大きなお屋敷もあって、そのバラエティはかなりのものです。

後半に続きます。

<関連記事> 他の郊外住宅地のインデックスはこちらです。

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コメント

cloverびんみんさま、はじめまして!たんぽぽと申します。宜しくお願い致します。

私もこの辺りのことがなんとなく気になって、お散歩がてら(?)時々うろうろしていました。 今日偶然にもびんみんさまのブログにめぐり逢うことができました。
なんだか懐かしいような、ほっこり癒されるブログです。そして、不思議好きな私のツボに嵌りましたconfidentflair 楽しい~ですnotes

また時々お邪魔させて頂きますね。

投稿: たんぽぽ | 2009年10月30日 (金) 22:23

たんぽぽさま、はじめまして。
うれしいコメントをありがとうございます。
この辺りを歩かれてましたか。
癒しは意識したことがありませんが、不思議好きではあります。
またお立ち寄りください。

投稿: びんみん | 2009年10月31日 (土) 01:12

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