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2009年2月

2009年2月19日 (木)

新潟ふゆ歩き(2)出窓と階段の町

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新潟絵屋にごあいさつしたあと、レンタサイクルを借り、新潟の町の西にある西大畑方面に向かいました。
このあたりは、新潟まち遺産の会の発行している「まち遺産マップ 異人池・ドッペリ坂界隈」がカバーしている近代の町です。マップには近代の和風住宅、洋風住宅、洋館付き住宅をプロットしていただいているので、見て回るのに便利です。

あちこち見ながら、田中町のあたりにたどり着きました。
狭い道に、出窓のある洋館付き住宅が建っています。
落ち着いた色調のくっきりしたデザインが美しい。

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こちらも出窓のある和洋折衷の住宅です。
庭には松の木。このあたりは昔は松林だったでしょうか。松林を切り開いた住宅地では、庭木に松をよく見かける気がします。

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そしてこのあたりは砂丘のすそだったようで、ゆるやかな傾斜にあちこち階段があります。自転車用にスロープつき。車は無理ですね。

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奥の方は崖になっていて、階段が崖上の二葉町に上がっています。湧き上がるように建つ建物が面白い。階段も表情豊かです。自転車を置いて、階段を上がりました。

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上にはまた出窓のある洋館付き住宅があります。
ここに限らず新潟のまちなかでも出窓はよく見かける気がします(まちなかでは裏手の庭側に)。なぜなんでしょうね。

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隣にも出窓付きの和風住宅。縦板張りに出窓ってちょっと変わった感じです。

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突き当たりにも洋館付き住宅があります。
隣の小さな階段がアクセント。

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同じ並びの和洋折衷の住宅。兜のような屋根です。

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このあたりで引き返し、階段に戻りました。
上から見ると一面に屋根が広がって、そのまま屋根を歩いて行けそうに見えます。

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見下ろすと階段と道がうねるように伸びています。
こういう階段は登るときと降りるときの印象がまるで違うのが面白いところです。

この日は予定が盛りだくさんだったので次の目的地に向かいましたが、もうちょっと階段を登ったり降りたりしたい気分でした。

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2009年2月16日 (月)

新潟ふゆ歩き(1)暖かい冬の新潟へ

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昨年5月に初めて訪ねた新潟ですが、新潟絵屋のUさんのお誘いに厚かましく乗って、1泊2日で真冬の新潟に出かけてきました。
 →前回の「新潟まち歩き」シリーズはここから

前回は電車とバスでしたが、今回は往復とも飛行機(出張パック)でした。
プロペラ機に乗るのなんて久しぶりです(帰りはジェット機)。

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伊丹空港を飛び立った飛行機は日本アルプスを越えていきます。
美しく冠雪した日本アルプスを眺められて得した気分。

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しかし、新潟が近づくとなぜか雪が消えていきます。
阿賀野川に降りるのかのように新潟空港に着陸しました。
相当覚悟したのに、いつもの大阪の冬ほども寒くない拍子抜けのお天気です。

空港バスで新潟駅へ。
再び信濃川の萬代橋を渡ります。
この橋を渡るとき、ぱーっと視界が広がり、「新潟に来た!」という実感が湧きます。電車で淀川を渡るとき大阪に帰ってきたと思う感覚に近いかもしれません。でも歩いて渡るので、それ以上の開放感です。

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再び新潟絵屋にお邪魔しました。
月刊フリーペーパー「まちの日々」発刊30号記念の「まちの日々てん」が開催されていました。
別冊「まちの日々180」も発刊されています。

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そして夜は縁のある方々が集まりました。こちらが一番の目的。
新潟のまちでアクティブに活動されている方々が集まっていました。
居心地がよくて、興味深いお話もたくさんで、本当に参加してよかったと思います。
逃れられないなという感もありますが。
新潟のおいしいもの、おいしいお酒もたくさんです。

桜餅が関西と同じタイプだったことに、文化的につながっているんだなあと親近感を覚えました。

お二組ほど大阪に遊びに来られるという話もあって、また次にもつながっていきます。
Uさんはじめ、新潟の皆さま、本当にお世話になりました。

寒くないだけでなく、雨も予報に反してほとんど降らなかったので、思いがけずまち歩きも充実しました。
前回同様、まちあるきの話もぼちぼち書こうと思います。
前みたいにたくさんにはなりませんが、またお付き合い下さい。

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2009年2月14日 (土)

明治のレンガ建築を買いませんか?

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たまたま堺市を歩いていて、永楽邸(旧丹治商会)を通りがかりました。
明治33年(1900年)に建てられたという丹治商会は民間第1号の煉瓦製造会社とされるだけあって、煉瓦造の美しく整った建物です。

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・・・が驚いたのは「売物件」の文字。
こんな近代建築が売りに出されるとは。

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玄関上部のステンドグラス。
構成主義の美しいデザインです。
レストランや喫茶店などにも使えそうなのですが、ネックは駅から遠いのと駐車場の確保でしょうか。

いい買い手が見つかってほしいものです。
近代建築を活用したお店として求めている人はいると思うのですが。
どなたか買いませんか?


(追記)
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念のため、もう一度、丹治商会を見に行きましたが、まだ売れていませんでした。
今回、丹治煉瓦製造所の刻印煉瓦を確認したところ、「丹」の字を変形したデザインだと確認されました。ちょっとかわいい。写真の刻印は線が細いですが、もっと太いタイプもあります。
(2009.4.19記)

(追記)
 2009年10月30日現在でまだ売れていません。(2009.11.1)

(追記)
 ひろさんが現況確認されて、周辺も含めた改修が進められているようです。
 ひろの東本西走!?「堺東探訪 旧永楽邸(旧・丹治煉瓦製造所事務所)」
(2013.2.25記)

<関連ブログ>
「ひろの東本西走!?」で「永楽邸(旧・丹治煉瓦製造所事務所)」として、紹介されています。

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ちなみに倉庫の方は、昆布屋さんになっています。

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2009年2月12日 (木)

阪南町の下見板住宅群 〜大阪市営北畠住宅

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堺の郊外住宅を紹介しようと準備していたのですが、すごいのを見てしまったので先に紹介します。

場所は大阪市阿倍野区の阪南町4丁目。あべの王子商店街のギャラリーに用事があり、JRの南田辺から歩いたのですが、地図を見ていて周囲と違う街区があるのに気付きました。8戸1街区が横3街区×縦4街区整然と並び、間の道が破線(未舗装)で表示されている区画です。
何があるか分からないけれど、確かめに行ってみるとそこには・・・

下見板の郊外戸建住宅群があったのでした。
和洋折衷で、黒い下見板に白い破風と窓手すりが鮮やかです。

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同じようなタイプの住宅が並んでいます。
改築されている住宅も多いですが、かなり原型を留めています。

(追記)この住宅は、今年2018年に解体されてしまったそうです。一番、核となる場所で旧状を留める建物だったので残念です。(2018.12.16記)

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一角には「北畠自治会町会」と印された石柱がありました。
昭和13年に建てられた石柱です。

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破風のサイディングを白壁に変えればオリジナルに近いと思われる住宅。
玄関扉のオリジナルはよく分かりません。

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植栽が豊か。

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出窓のある住宅。

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1階窓手すりのある住宅。

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2階窓手すり

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玄関上部のしゃれた門灯が特徴的で、恐らくオリジナル。

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側溝は石材のU字溝です。

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郊外住宅がこれだけ塊で残っているとは。
囲まれるしあわせ。

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こちらの住宅ですが、足元に煉瓦が積んであります。
煉瓦はこの家の方の好みだと思いますが。
煉瓦刻印を確認してみると・・・

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<讃岐煉瓦(株)の刻印>   <六光星?やや不明瞭>
※上下反転しました

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ちょっと毛色の違うモダンな住宅もあります。
戸袋がユニーク。

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<阪南郊外精図・大正10年発行>

さて、阪南町の中でなぜここに異質な郊外住宅があるのか。大正10年の阪南郊外精図を見ると、ヒントがありました。
このあたり、桐山と呼ばれる森だったようなのです。
周辺は田畑なので、この森が「高燥の地」として、先行的に宅地化されたのでしょう。
阪南土地区画整理組合(大正13年〜昭和6年施行)の区域として、周辺もすぐに都市化していきます。

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<昭和4年発行・1万分の1地形図「長居」より>

もう一つ、東天下茶屋駅にある馬車鉄道の説明板に使われていた地図で、ベースに昭和4年の地図が使われています。水色で囲みましたが、この時点で既に宅地化していることが分かります。ということで、この住宅地の開発時期は大正末から遅くとも昭和4年までということになります。

これだけ郊外住宅地の雰囲気が味わえるところも珍しいと思いますので、一見の価値ありです。

(追記)  この住宅地は、大正15年に開発された大阪市営北畠住宅ということが分かりました。中産階級向けの月賦住宅104戸で、15年の返済期間後に譲渡されたものだそうです。
 穐山憲・蓮井睦子・宮岡大・小玉祐一郎さんの「大阪市営杭全住宅の住環境設計とその現状評価に関する研究 : その1 歴史的位置付けとその特色に関する考察(環境との共生,建築計画II)」(2001)を参照
 関連記事>大阪市営杭全住宅  (2009.12.16記)

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2009年2月10日 (火)

アットホームな東淀川駅

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新幹線を使う出張があったのですが、新大阪駅に早く着きすぎたので、周辺を散歩してみました。すぐ隣の東淀川駅まで。すごく駅間が短くて、わずか700mしか離れていません。

東淀川駅は1940年(昭和15年)からある駅です。
アットホームという表現が適当かどうか分かりませんが、昔懐かしい駅舎というよりは、郊外住宅地に建っていても違和感ないぐらいの駅舎です。新大阪駅開業で廃止されてもおかしくないところ、存続はしたものの建て替えるほどでもなく・・・ということなんでしょう。結果的に街中にこんなかわいらしい駅舎が残っています。

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ちょっと斜めから。
こちらは西側駅舎です。

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東側駅舎も同様の建物。

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ちょっと分かりにくいかもしれませんが、天井の飾りの梁には刻みが入っています。
ますます家みたい。

(追記)
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ホームから見た西側駅舎の姿も載せておきます。

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地下連絡通路の階段は石で、階段にも壁にも曲面が入っています。なかなかいい感じです。
(2010.1.24記)

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線路に沿って、もう少し北まで足を伸ばしてみました。
低い通路があって、線路の土台が煉瓦でした。

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どういう効果があるのか知りませんが、ところどころ石がはめられています。手を掛けている、という感じがします。

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刻印を確認してみると、先日、岡町で見かけたのと同じ、六光星のマークでした。

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このあたり、昔は郊外ですので、農村集落があり、所々にお屋敷があります。
中にはこのように大きな屋敷森をもつものも。

ここは西側ですが、東側には高射砲台住宅があり、共同アパートや文化住宅のあるレトロな街がありそうなので、また改めて歩きにきたいと思います。


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2009年2月 8日 (日)

路地での物干し

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神戸市長田区新長田の路地で。
製麺所なのですが、路地を使ってすだれを器用に干しています。


※3月ぐらいまでしばらく更新間隔が開きがちになると思います。
 ご了承下さい。小さな記事も入れていきます。

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