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2008年11月 2日 (日)

ぐる博2008

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今年も、河内長野市の文化財公開事業「ぐるっとまちじゅう博物館」(略してぐる博)が開かれています。一昨年昨年に続いて参加しました。今年は加賀田地区が対象です。

会期は11月3日(祝)まで。
公式ホームページはこちら

今年も自転車で出かけました。
昨年とほぼ同じルートで加賀田川を遡ります。
まず内見橋(昭和6年)を渡ります。

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親柱に飾りのように猫が座っていました。
欄干はホームベース型の窓がくりぬかれています。
シンプルなコンクリート橋でも歳月を経ると味が出ます。

※槙平橋などの橋は昨年と重なりますので省略。

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最初に見学した公開文化財は伝大江時親邸跡。
大江時親は楠木正成に兵法を教えたとされる人物です。また、安芸の毛利氏の始祖ともされるそうです。

大和棟の民家は江戸時代中期のものとか。内部見学は初めてでしたが、建具や簀の子天井など古いものが使われているのを見ることができました。衝立や屏風などに文化の香りも感じられます。

屋敷の隣に明治35年の顕彰碑も立っています。戦前において、やはり楠木正成関連の史跡は特別です。

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川沿いに走っていくと、製粉工場がいくつもあります。
昔、この川には水車がたくさんあり、水車動力で製粉をした名残です。今は消えてしまいましたが、私も昔、水車が動いているのを見たことがあります。

後で紹介する旧加賀田村役場で、河内長野市の水車についての特集展示をしていました。
かつて河内長野には明治後期から昭和にかけて130余りの水車があり、半分が産業用、半分が精米用だったそうです。産業用というのは、製粉(線香材料の杉葉粉、漢方材料など)、製釘・伸銅、木工、さらしなどです。大阪東部の生駒山系でも同様に、電化前の産業用動力として、水車が大きな役割を果たしていました。のどかなイメージが強い水車ですが、近代化遺産の側面もあるわけです。

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道はどんどん山の中に入っていきます。
間伐作業が行われていて、ヒノキのいい香りが漂ってきました。

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次の会場の岩湧寺は標高500mもあります。昔来たことがあるのですが、そこまで大変だった記憶がなく、かなり消耗しました。

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岩湧寺は深い森の底にあります。
これは樹齢400年以上、高さ20m・幹周り6mというカヤの木。

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本堂と多宝塔。岩湧寺は役行者が大宝年間(701〜703)に開いたと伝えられる、山岳仏教(修験道)の重要な霊場でした。多宝塔は室町時代のものとされています。
この多宝塔の本尊・大日如来像が里帰り展示されていました。

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このような高い木に囲まれて、非常に厳かな雰囲気が漂っています。
疲れた身体に気持ちいい風が吹きます。

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自然公園となっている岩湧の森のすぐ外に、「ちぇるしー」というカフェがありました。土日祝日だけの営業だそうです。こんな山の中にあるとは。食事できるところはここしかありませんので、入ってみました。(すぐ近くにもう1軒、喫茶店があるのですがお休みでした)

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紅茶に力を入れているのが嬉しいところ。
店名になっている甘い香りのチェルシーなどを置いています。
私はスペシャルトーストセットにスコーンをプラスしてみました。水は湧き水を使い、地場野菜のサラダが付くなど、凝ってます。
山の緑を眺めてゆっくりできそうです。(私は先を急ぎましたが)

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延々と下って上東部集会所(旧加賀田村役場)へ。
大正11年に建てられた近代建築です。

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以前に撮った入り口の写真。

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この扉の木目が美しいでしょう?

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内部を見るのは初めてです。一度見てみたかったのでうれしい。
そんなに装飾などはありません。
1階の2部屋を使って加賀田村についての展示と水車についての展示が行われていました。
2階もありますが、非公開です。

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このカウンターは役場時代のものだそうです。
床の高さがかなりあって、「見下ろされるようですねえ」と解説の方がおっしゃってましたが、昔の役場との関係はそんなものなんでしょうか。

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最後に加賀田神社を見学しました。
石の参道・石橋・階段と灯籠に一体感があって美しい。
脇の社務所では、昔の絵図、絵馬を展示していました。

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本殿は元禄時代の建物とされています。
でも彩色は桃山風の派手さ(だと思う。復元すれば)
正面の彫刻をみてください。

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なんだかユーモラスに思える虎、龍、獅子でしょう?
また会いに来たいと思います。



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