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2008年10月10日 (金)

中国趣味の藤井有鄰館(京都)

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京都国立近代美術館に「アーツ&クラフツ展」を見に行った日、時間に余裕があったので、ついでに向かいの藤井有鄰館を見学しました。
通常の開館は、「一月、八月を除く毎月第一、第三日曜日の正午~午後三時半まで」なので、後から考えるとタイミングも良かったようです。
表に建つ第一館は、大正15年(1926年)に、滋賀県五個荘(近江商人の町ですね)出身の藤井善助翁により、蒐集品をもって設立された中国文化の私設美術館です。

建物は武田五一の設計によるものです。
屋上の八角塔は実は展示品で、北京・紫禁城の一角にあった建物が道路拡幅で削られると藤井翁が聞き、建設途中で引き受けたものだそうです。北京から京都の屋上に引っ越しとは不思議な縁です。
残念ながら屋上は公開されていません。
公開部分は向かって右側の展示室で、左側も非公開です。
3階角のベランダが気になりますが。

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入り口には中国風の獅子がにらみを効かせています。これも収蔵品なのでは? こちらも目立っています。第一印象を収蔵品に持って行かれて建物の印象が後回しになりますが、2頭の昇竜が宝珠を争うレリーフは迫力があります。(先ほどから入り口と言っていますが、美術館としての入り口は裏です)

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上下の窓の間には伝統的な花模様を挟んでいます。
中国文化の展示にふさわしい装飾といえます。
それでいて、この位置の装飾はセセッション風ともいえるでしょうか。

一通り、表を眺めたら中に入ります。
入館料は第一館だけで1000円となかなかします。収蔵品の質と私設であることを考えるとやむなしでしょうか。残念ながら館内は撮影禁止です。各階の展示室入り口の上部には桃の並ぶ図案のステンドグラスがはまっています。

展示室も広間のようで、時代を感じさせるものです。
収蔵品は仏像や書画、青銅器、陶磁器、文房具、印、古銭など、古い時代のものがごろごろ。全然知識がないので、私には貴重さがよく分かりませんが、すごいものらしいというのは分かります。よくこれだけ集めてきたものだと思います。

建物としての見どころは3階展示室で、天井部分に大きなステンドグラスがはまっています。中之島公会堂の特別室で見たステンドグラスにタイプが似ているように思いました。もう少しパターン化された連続模様です。行きつ戻りつ天井を見上げました。

貴賓室もあるようなのですが、見られませんでした。
いつ公開されるのでしょうね。

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藤井有鄰館には第二館もあります。
明治20年頃にフランス人が設計した、金沢の横山男爵邸の一部を昭和3年に移築したとのことで、ルネッサンス風でアールヌーヴォー様式が見られる木造建築とのことです。
入り口の休憩室はこれも展示品のようですね。
第二館は入館料400円です。

中に入ると木製手すりの階段がゆったりと2階に上がっています。
洋館でありながら、展示品は日本のものというのが不思議です。
展示品よりも古い椅子や家具、暖炉などの方に気が行きました。
そんなにアールヌーヴォーという印象を受けなかったのですが、ドアや窓が曲線でなかったからかもしれません。
1階にはホールがあり、コンサートなどに使われているようです。

かたや中国、かたやフランス+日本、時間限定の不思議空間の美術館です。

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コメント

こんにちは。

おー、ここに入場されましたか。
ステンドグラス、見たいです。
最後の写真(第二館)、外からも上部は見えていましたが、入り口まわりなどもただならぬデザインのようですね。

投稿: ひろ009 | 2008年10月11日 (土) 09:21

ひろさん
紹介&コメント&トラックバックありがとうございます。
そうなんです。通りがかっただけですけど、一度ぐらいは、と入ってみました。
ステンドグラス目的に入場料を払ってもいいかというとそこまでは私は言えませんけれど、大きな天井ステンドグラスから光が降るのはなかなか良いものです。
第二館の前までは、開館時間であれば、料金を払わなくても入れます。

投稿: びんみん | 2008年10月11日 (土) 10:40

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