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2008年9月 8日 (月)

湖西の湧き水の郷

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Iさんにお誘いいただいて、滋賀県の高島市新旭の針江地区(針江生水の郷)に出かけました。
昔、福井に住んでいたので、湖西線はよく通りましたが、いつも通過するばかりで、新旭駅に降りたのは初めてです。

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駅前はそんなに特徴的なわけでもありません。
途中下車しようとは思わない感じ。

でも面白いのは街路樹です。Iさんが気付いたのですが、カイヅカイブキでしょうか(名前を聞いたのですが忘れてしまいました)、ふつう生垣で足下まで茂っているのに下の方が刈り込まれています。妙な感じです。

30分ほど歩いて針江地区に着きました。

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目的の針江地区は、湧き水の里として、最近知られるようになり、TVや雑誌に紹介されているそうです。この日も毎日放送が取材に来ていました。私は湖東の醒ヶ井は知っていましたが、こちらは知りませんでした。
無秩序な観光化から生活を守るためか、地区を見て回るのにはガイドツアー(里山水辺ツアー)に参加することを求められます。通常のツアーは1000円で90分のツアーです(1日3回催行)。食事付きのツアーもあります。詳しくはこちら。収益は保全に使われるそうです。

私たちもツアーに参加しました。
参加者は私たち3人と若い女性グループ5人の計8人、ガイドは地元のおばさんお二人です(お一人は見習いでの参加だったみたい)。

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集落は焼き板壁に白壁の落ち着いた町並みです。

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最初に共有の湧水に案内されました。
針江は山からはかなり離れているのですが、比良山系に降った水が伏流水となって地下20mのあたりを流れて琵琶湖に注いでいるようです。その地下水を鉄管を打って湧き出させています。
水温は年間13度で一定しているそうです。

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次に「おさかな旭」というお店に案内されました。
鮎やマスの佃煮、ふな寿司など。とくにふな寿司は1000円ぐらいからと非常に安いです。

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普通の溝を流れる水もとてもきれい。

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正伝寺で湧き水をいただきました。
この竹のコップは参加者に1人1個もらえます。

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正伝寺の亀ヶ池はまた湧水を使っていて澄んでいます。
昔は亀がいたそうですが、今はいません。
亀は濁っている方がいいのかも。

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お寺の前には梅花藻が少し咲き残っていました。
6月〜8月が花期で、6月に満開になるそうです。

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もう一つの湧水。ここが地区で一番おいしいと言われているそうです。
飲み比べましたが、私もこちらの方がまろやかでおいしく感じられました。

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水は様々に利用されています。
小さな水車があって、サトイモの皮むきなどに使われているそうです。
これには「ほしい」という声も。水がきれいでないとできませんね。

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さて、以上のものは歩いていても見られますが、ここからが針江独特のかばた(川端)と呼ばれるシステムです。多くの家に自家湧水があって、その水を利用したシステムです。家の中にあるので、ツアーでないと見られません。

まず正伝寺のかばたです。
石組みは200年前のものだとか。
上の丸い水だまり(壺池)から順々に水が誘導されて、端池から水路につながります。洗顔から野菜洗い、食器洗いまで、それぞれ適切な場所で行われます。

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そこには金魚や鯉もいます。
これは観賞用にいるわけではなくて、残飯の処理係です。実に合理的。

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こちらは豆腐屋さんのかばた。
豆腐を漬けるのに使われています。
かばたは、そのまま外の水路とつながっています。まさに川端。

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お茶を冷やしたり、野菜、西瓜を冷やしたり。

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地下水の冷気を利用して漬物置き場にも利用されています。

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こちらには大きな鯉がいます。
鯉もきれいな水だけでは生きていけませんから、持ちつ持たれつ。

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このかばたは離れになっています。
かばたは家の一部に作ってあったり、このように独立していたり、形態は様々です。

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水路には一面に藻が生えています。
年に1度は藻を刈らないといけないので、藻刈り(もーかり)ツアーというのをやっているそうです。たいへんな作業をしゃれにする、その遊び心がいいです。

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さて、針江地区はただの農業集落ではありません。
クレープの製織など繊維関係の工場がたくさんあって、昔はがっちゃんがっちゃんとうるさいぐらいだったという話を聞きました。なので下見板の工場や倉庫建築もまた集落内で見られます。

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こちらも面白い建物。

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宿泊したい方には空き家を利用した、かばた付きの宿泊施設も用意されています。1泊3000円で泊まれるそうです。なかなかいいですね。

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水がいいところなので、立派な造り酒屋「川島酒造」もあります。

水を存分に利用した針江の集落は、たたずまいとしても美しいものでした。
観光地ではありませんとは言っておられますが、案内してくださった方は四季折々の魅力を語って、お誘いいただきました。とくに6月は梅花藻が咲き、ゲンジボタルが飛ぶ良い季節だそうです。次に来るなら6月がいいかもしれません。

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今年の6月頃に松本市が発行した松本城下町湧水群をめぐるマップです。 少し前から気にはしていたのですが、なかなか訪ね歩く機会がなく伸び伸びになっていましたが、先日マップをもとに探検してみました。 紹介されている散策コースは3コースあります。 今回はそのうちの『お堀の水をたどる』コースを歩いてみました。 ... [続きを読む]

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