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2008年6月 1日 (日)

新潟まち歩き(19)石油王の迎賓館

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新潟の町の西には丘があって、大学や住宅などが建っています。
その一角にある新津記念館は、新潟の「出雲崎町出身の石油王・新津恒吉が、外国人用迎賓館として昭和13年に建てた西洋館」(パンフレットより)だそうです。「石油王」というのが新潟らしいところ。設計は大友弘、施工は清水組。鉄筋コンクリート造で地下室もあります。

この写真は庭園からで、右側が正面です。

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立派な車寄せです。
下から粗い石張り、タイル、テラコッタ。

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テラコッタ部分を拡大してみました。
かなり凝っています。

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玄関部分。ゆるく優雅なカーブを描いています。
玄関上部にはこれまた繊細な金属装飾。
内部は推して知るべし。

内部撮影は禁止なので、内部の様子は新津記念館のHPに一部紹介されているものか、『日本の洋館 第六巻 昭和編Ⅱ』のp134〜141をご覧ください。

1階はジャコビアン様式のイギリスの間、2階はロココ調のフランスの間、3階はシンプルなドイツの間(非公開)と呼ばれる部屋があり、暖炉・階段柱など木には彫刻、天井には漆喰細工、床には絨毯、窓にはステンドグラスで、これでもかという装飾密度です。私などはあまりの濃密さに「うっ」となってしまいました。もう少しシンプルな方が好みなのですが。

ただ、アメリカ製だという2階のステンドグラスは、泰山木にブルージェイがとまっている伸びやかな図案でとても気に入りました。(鳥の名前まで特定しているのは、ネットで調べていて、川越にある山崎家別邸の小川三知作のステンドグラスが全く同じモチーフだと分かったからです。この組み合わせは梅にウグイスみたいなお決まりなんでしょうか)

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また外に出て、床下換気口のグリルを見ます。
植物をモチーフにした、ここも細かい装飾です。

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庭園の方に出てみます。

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ヴェランダから見た庭園。
広々した庭の向こうに新潟の町が見下ろせます。

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ヴェランダ部分に上がるところの踏み石。
龍が彫刻されています。

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ヴェランダの側面部分。
こんなところにもタイルを使っています。

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こちらは屋敷全体の入り口のよう。
昭和初期っぽい直線的なデザインです。

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すぐ隣には和館も建っていて、こちらは今もお住まいなので当然非公開です。でも和館のお庭は公開されています。

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記念館の方にいろいろと庭の解説をしていただきました。
この庭石は「佐渡の赤玉」という石(チャート)だそうです。今は採掘できません。ほんとに赤いですね。

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石臼に木が生えてますが、ただの石臼ではなく、金山の石臼だそうです。説明してもらわないと分かりません。とことん凝ってます。

私の想像を超えるようなこてこてな世界でした。
これぞ石油王の迎賓館、といえるでしょうか。

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