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2008年5月18日 (日)

新潟まち歩き(12)擬洋風の議事堂

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白山公園の一角に新潟県議会旧議事堂があります。
明治16年(1883年)に建てられた擬洋風の木造建築で、設計・監督は新潟県巻町出身の星野総四郎という方です。星野氏は鉄道関係の橋や建築の専門家として活躍されましたが、この建物が現存唯一だそうです。設計にあたっては旧大阪駅や東京の明治会堂を参考にしたそうですよ。

県会議事堂は各地に建てられましたが、これが府県議会開設期のものでは唯一の遺構とのことです。
今は新潟県政記念館として無料公開されています。
彩度を抑えた落ち着いた配色で、仏教風と洋風が混ざったような装飾が個性的です。堂々たる明治建築。

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門の前から。
正門は煉瓦の柱に屋根みたいな石が乗っています。

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玄関部分を斜めから。
中心には八角形の尖塔が乗っています。
なお、玄関前の敷石は、もともと県庁玄関前と県議会前の階段に使われていた花崗岩(倉橋島石・議院石)を再利用しているそうです。

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玄関軒下の拡大。
細かい透かし模様の板、軒下にも飾りが連続して擬洋風らしい装飾です。

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中に入る前にちょっと外観を見ておきます。
窓は上下窓。窓の周りには窓枠石が貼られています。解説によれば、津川産の谷沢石。でも谷沢石が何ものかは検索しても分かりませんでした。緑がかった柔らかそうな石で、緑色凝灰岩のようなんですが。渋い緑の色合いが落ち着きを与えています。

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そして例のごとく、床下換気口のグリル。
この細やかさが明治風です。緑青色と渋い煉瓦色、目地の白との組み合わせもいいですし、ほとんど円形のアーチも美しい。

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さて靴を脱いで内部に入ります。
天井には漆喰細工が施されている部屋もあります。これは「松」。

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この部屋は「梅」。

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多くの部屋が公開されているのですが、資料展示室に使われているので、写真は割愛させていただいて、見どころは何と言っても議場です。建物の向かって右側の部屋、2階まで吹き抜けの広々した空間になっています。開かれた議会、という言葉が浮かびます。奥が議長席。

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2階から1階に降りる階段と手すり。
左の通路は八角塔屋に通じる通路です。係の方に声をかければ、自己責任で入らせてもらえます。せっかくなのでお願いしてみました。

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両翼の大屋根にさえぎられて、そんなに眺めがいいわけでもないですが、こういう所に登れるというのも面白いものです。

この塔屋は平成16〜18年の平成の大修復で直されています。
地盤がゆるいため、不同沈下の対策工事も施されたそうで、貴重な古い建物を残していこうという意志には頭が下がります。

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議場の窓からは隣の白山公園の緑が眺められます。
こちらの眺めが一番快く思えます。白山公園は明治6年からありますので、変わらぬ眺めです。
次は白山公園に行ってみましょう。

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