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2006年3月18日 (土)

香港映画『カンフー・ハッスル』

原題"功夫"、英題"Kung Fu Hustle"、
2004年、中国(香港)=アメリカ、103分
監督・製作・脚本・主演:チャウ・シンチー
舞台:文革前の中国南部の都市、豚小屋砦 
ロケ地:上海市・松江・影視楽園?
060318kungfu
初めて行ってきましたトビタシネマ!
想像したようでもあり、想像以上でもあり・・・でもその話は後にして、まず映画のこと。

こちらも公開1年、初めて観ることができた『カンフーハッスル』です。
香港のコメディ監督・スター、チャウ・シンチー(周星馳)の、彼らしい映画でした。彼らしいというのは、主人公である彼が、最初は卑小な人物として登場するということ。

今回は、ワルの強さにあこがれるせこい青年として登場します。舞台は文革前(合ってるのかな? 公式HPにはそう出てますが、30年代の中国みたい)の貧しい人たちが住む集合住宅・豚小屋砦。そこに片手斧をトレードマークに街を牛耳る斧頭会とのいざこざが勃発し、実はカンフーの達人が住む豚小屋砦の住人との抗争がどんどんエスカレートしていきます。

武術指導では有名なユエン・ウーピン、サモ・ハンが指導に回り、往年のカンフースターが演じるカンフーは、コメディといいながら力強いものです。何でもありな香港映画でも、ここまでの技を繰り出しながらのコメディというのはないのではないでしょうか。
ブルース・リーを尊敬するというチャウ・シンチーは、まじめに描くべきところはまじめに描いています。
映画表現の思い切りの良さに感心しました。

さて、今回の映画館、トビタシネマは関西の映画ファンには有名な映画館、だと思います。3本だて800円(夜10時以降は500円らしい)という安さだけでなく、例えば今回なら『カンフー・ハッスル』、『ブラザーズ・グリム』、『戦争のはじめかた』というマニアックな上映作品です。(ちなみに上映時間が雑誌掲載のものと違っていて、『ブラザーズ・グリム』も途中から観ました。)お隣は邦画3本立ての飛田東映。

女性にはお勧めできません・・・いないから。場所は名前の通り飛田ですから釜ヶ崎と一体的、周辺はレトロとも言える街が広がり、外を歩く人と観客はほぼ同じ、上映中もあちこちでタバコ吸っているという環境です。注意書きがあって、服が汚れても責任は持ちませんという。(別に汚れませんでしたけど)

入れ替え無しで、みな長時間過ごしています。
往年の映画全盛期を知る日雇い労働者の人たちが観に来ているのかもしれません。
そういえば、館内で売られているお菓子はおつまみや駄菓子の類でした。
非常に貴重な存在の映画館ですから、このまま続けてほしいと思います。

来週は『ワンナイト・イン・モンコック』、『オー・ブラザー!』『マイ・ボディガード』の3本立て。
これまた魅力的です。
....

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コメント

飛田…でひっかっかって出てきました…(汗
地図から地名を消された街 ですよねぇ。

あそこに、かつての遊郭をお店にした店がありますよね
>>http://r.gnavi.co.jp/k069800/
しかも中身は(有名な居酒屋チェーンの)「百番」だし…
お値段はそこそこリーズナブルなので、一度はどうぞ。

まっすぐ行ってまっすぐ帰るだけなら女性でも大丈夫ですけど、
「せっかくだから…」とあちこち見学する向きには、女性はちょっと……

投稿: 虹のパパ黒山羊 | 2006年3月19日 (日) 07:07

黒山羊さん、コメントありがとうございます。

飛田百番は何度か行ったことがあります。
ふすま絵のある部屋で鍋やってていいのかなと思います。ふすまも人がもたれるのでぼろぼろになっていますし。
一見の価値ある空間ですね。

投稿: びんみん | 2006年3月19日 (日) 13:06

実は、飛田で驚いたのが「江戸落語の艶笑の世界」が
(少なくとも見かけ上は)そのまま残っているって事です。

料理屋の上がりかまちに艶然と座っている尾根遺産
すかし欄間 に 盛り塩 に たたき土間 ……
脇にはやり手の婆ぁさんがちんまり座っている。

飛田が栄えたのは大正だったと思いますが、
まんま江戸の吉原を語った落語の世界だと思いました。


でも、どんなガイドブックにも載ってないんですよね<飛田

投稿: 虹のパパ黒山羊 | 2006年3月19日 (日) 20:58

トラックバックありがとうございました。
私も飛田が好きです。昔は、シロウトの女性が歩くと水をかけられた、などと聞いたことがありますが、今は苦界というイメージもないような気がします。
大阪を案内して、と頼まれるといつもここに来ます。概して女性の方が興味津々で、のれんの中を覗きに行った剛の者がいましたよ。(綺麗な人が座っていたそうです。^^)

というか、トビタシネマ!!
「ワンナイト・イン・モンコック」観たい!
今、息子に話をつけて(笑)、一緒に行ってくれることになりましたが、ちょっと不安。
いっそ、ゴスロリで行こうかと思ったりしてます。あはは。きっとみんな怖がるぞ

投稿: ふぁっちゃいん | 2006年3月19日 (日) 22:02

黒山羊さん、こんばんは。
ほんとにタイムスリップのようですね。飛田は。
松島ももう少し時代が新しく見えるものの、そんな感じですけど。
生きている街だというのが驚きです。

投稿: びんみん | 2006年3月20日 (月) 02:39

ふぁっちゃいんさん、こんばんは。
みな、飛田の方に反応するんですか(笑)
けっこう、よその人をここに案内するという話は聞きます。概して好評だとも。

トビタシネマは初めてですか?
もしそうなら、一度ぐらいは体験されるといいと思います。新世界国際よりさらに濃いです。劇場の雰囲気は2階席のある新世界国際の方がいいですけどね。
飛田東映はさらにディープだと思います。

投稿: びんみん | 2006年3月20日 (月) 02:45

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